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裏声金魚に導かれし冒険譚  作者: 南波 由花
王命
20/31

何も見えねーすけ、困ったこってや

キンちゃんが蜘蛛に驚き、取り残された一行は闇の中。


何も見えねーすけ、困ったこってや(何も見えないのでこまりました)!

「キンちゃん?!キンちゃーん!!」


唯一の灯りも失い、あたりはまっくらな中でゲイエスたちは途方にくれた。


これでは蜘蛛も見えないし、蜘蛛を倒したとしても先に進める気がしない。


「大丈夫だ、心の目を使えば、見える…!」


声からすると、ヴォールだろうとかろうじてわかる。今頃彼は蜘蛛の位置を把握しようと集中でもしているのだろう。


「そこだ!」

「うおっアブねっ!!」


打撃音と剣のぶつかる音がした。


「お前、わざとだろ!」


聞こえてきたハレイの怒鳴り声に、ヴォールが攻撃したのは蜘蛛ではないことがわかった。


「ほう、それが心の目とやらの力か。そうか左様か。じゃがわらわには見えぬゆえな。光よ、我が声に応じてあらわれよ」


ミルフィの声の後に、まばゆい光が辺りを照らした。顕れた光は球になり、まるで電球のような形をして宙に浮いている。


「あ、ユベーシさまですか?」


「左様。ミルフィは気を失ったゆえ、な」


言葉遣いで悟り、尋ねると、ユベーシはうなずいてそれまでミルフィが掴んでいたゲイエスの腕を離した。


「ブヨウ流、一閃!」


突然背後で何かを斬る音がしたとおもったら、ベシャリと湿った音がして振り返ると、真っ二つになった蜘蛛が地に落ち、砂礫となって消えた。


「みなさん、ご無事ですか?」


一撃で蜘蛛を倒したタツミは涼しげな顔をして、刃先についた蜘蛛の体液を槍を振って飛ばしながら言う。


「とにかく先を急ぎましょう。他にも魔物がいるかもしれません」


「でも、道が…」


ナガハルの刀の場所を知っているらしいキンちゃんがいない今、迷路のような墓の中をどう進めばいいかわからない。


「前に王様ときたことがありますので、私が先導いたします」


そう言って、タツミはスタスタと歩き出してしまう。


「あ、待ってください!」


ゲイエスたちも慌ててタツミの後を追った。

ちょっと方言風タイトルにしてみました。


まあユベーシもいるし、タツミも強いし、ハレイとヴォールもあんなんですが。なんとかたどり着けるはずです…たぶん。

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