四者面談スタート
母親の言葉に密かにガッツポーズをしたゲイエスだったが、息子が魔王討伐を快諾したと思っているのか、相変わらず目の前でああだこうだとわめく母親の声はうるさい。
「まぁまあ、とにかく、母さんとゲイエスも座りなさい」
キーキーとわめく声とは対照的に、のんびりと落ち着いた声が割って入った。
「あ、父さん居たんだ」
みると、よう、とスーツ姿の父親が手を挙げた。
「父さんはさっきから居たよ」
初めて気づいた、と言うと父親はがっくりとうなだれた。
母親の激しさで全く気づかなかった。
「存在感が空気なのは父親譲りだキンね…」
ぼそりといったキンちゃんを軽くにらむと、キンちゃんはよそを向いて知らぬふりをする。
おそらく父親も母親と同じく昼休みで中抜けをしてきたのだろう。
「わらわたちはどうすればよいのじゃ?なにもないならば、食堂とやらに行きたいのだが」
手を組み、仁王立ちしていうユベーシに、机の向こうに座っている偉そうな人が頷いた。
「構いません。ダーミア、ご案内を」
「は、はい、ではこちらへ」
ユベーシたちが出て行き、分厚く重たい扉が閉められる。
母親に促され、ゲイエスは両親の間の席に座った。
さすが城の備品である。座り心地がとてもいい。
辺りを見回すと、広い部屋に四人。まるで学校で行われる進路指導の面談のようで気が重い。
「ちょっと待つキン。キンちゃんを数字に入れてないキンね」
訂正してお詫びします。広い部屋に四人と一台でした。
四者面談と言いつつ、キンちゃんいれたら五者面談ですね…ヽ(´o`;




