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ブルマーズラブ  作者: QOLI
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エピローグ

エピローグ


 来月が戦線離脱したため、生徒会戦は俺達の勝利で終わった。

 その後、来月は生徒会活動、俺達も一度寮に帰った。


 生徒会戦から数時間後、俺達は寮の近くのカラオケで打ち上げを行っていた。まあ、ライチも今日で自分の部屋に戻るらしいし、先輩も部屋が直ったらしいので今日中にも女子寮に帰るらしいからお別れ会みたいな物かな。

「来月さん、何か歌いますか?」

「……来月って呼んで下さい。あと敬語もやめて下さい」

「分かった。で歌う?」

 もちろん、来月も誘ってきた。来月は表の人格に戻ったのか、落ち着いた様子だ。

 しかし生徒会戦の傷よりもお叱りの傷のほうが痛むのは気のせいだろうか?

「来月、一緒に歌うぞ」

「は、はい」

 先輩の強気な態度に、来月はいかにもタジタジといった感じ。

 先輩が来月を誘って二人で歌い始めると、俺の背中を散々痛めつけたききょうもマラカスを振って、盛り上げている。

 先輩の少しハスキーな声と来月の綺麗な声が、合わさり美しい歌になる。

 俺の隣にはライチ、ききょうは向かい側のイスに座っている。

「……涼真。何で僕を置いて、ききょうを助けに行ってしまったんだ?」

「いや、あの時はああするしかなかったというか……」

 そんな事を聞かれても。

「涼真、ききょうと僕どっちが好きなんだい!?」

 ライチが身を乗り出して聞いてくる。

「ま、待ってどこでどうしたら、その質問が出てくるんだ?」

 ライチ、腕を掴むのはいいけど……柔らかい物が当たるんだが。

「むっ。涼真、僕がいない間にききょうに変な事したらダメだからね」

「分かった、分かった」

 変な事って何だよ、ききょうみたいな貧乳興味ない。俺はどっちかっていうと巨乳のほうが好きだ。そう、来月みたいな。

「おい、ライチ。次歌うぞ」

 ライチが先輩に誘われて、席を立つ。

 代わりに来月が俺の隣に座る。優雅な仕草に席に着く、来月。

「……涼真さん?」

 ついつい見とれてしまった、来月が首を傾げてくる。

「な、何でもない」

「……そうですか。あのっ……ブルマ廃止案なんですけど」

「どうかしたのか?」

「あのっ……否決されました」

「ほ、本当か!?」

「は、はい」

 念願を果たした。

 ああ、来月の猛攻に耐えたかいがあった。超Fスーツと装甲で守られていたとはいえ、激痛だったからな。

 これでブルマを見続けることが出来る。

 寿命が十年ぐらい延びた気がする。幸せだ。良かった、良かった。

「……涼真さんは……ブルマが好きなんですか?」

「もちろん、ブルマを着た女の子ぐらい見て、幸せになれる物はない!」

「そ、そうなんですか……私も着たほうがいいですか?」

「い、いや来月はそのままでも十分可愛いから大丈夫だよ」

 しどろもどろになってしまった。

「「…………」」

 ききょうとライチの鋭い視線が突き刺さる。

「……それと涼真さん、何て呼べばいいんですか?」

「涼真でいいけど」

 今になって聞く事か?

「き、ききょう。変わってくれ」

「な、なんでよ」

「うるさい、ききょう。俺と変われ!」

 ききょう達は大騒ぎしている。

 それと先輩、マイクで怒鳴るのはやめてください。

 来月が座っていない空いた方の席、俺の隣の席に先輩がドカッと座る。

「そういえば上杉、お前の二つ名が決まったぞ」

「いつの間に決まったんですか?」

「いや、お前が生徒会長を倒した事になってるから、自然と付いた」

 そうか、一応俺が来月を倒した事になったんだな。実際は倒すどころか一方的に攻撃されまくっただけだが。

「それでお前の二つ名は、エロの凡才だ」

「それってただの変態ですよね」

「はっはは、冗談だ」

 含み笑う先輩。

「で?」

「ド変態だ」

「変わってねえええええええ!」

 『ド』が付いただけだし。

でも、凡才よりはマシか?

やっぱ対して変わらないわ。

 二つ名ってもっと格好良い物だろう。何で俺だけ、そんな二つ名に。

 若干、泣けてきた。

「そういえば、俺様は来月倒せてないんだよなー。おい、来月また今度戦うぞ」

「……分かりました」

 先輩は来月に再戦するようだ、俺としてはもう二度と戦いたくないがな。


 打ち上げ兼お別れ会が終わり、俺はききょうと二人、部屋にいた。

 ライチは自分の部屋に帰り、先輩も荷物をまとめて、女子寮に戻っていた。

 だから今、部屋には俺とききょうしかいない。

「なあ、ききょう。本当にいいのか?」

「いいわよ、別に」

「本当か?」

「いいわよ、このまま涼真の部屋に泊まり続けるから!」

 本来なら生徒会戦に勝ったんだから、ききょうは女子寮に戻れるはずだ。実際にもうききょうの部屋は準備されているらしい。

 しかし、なぜかこいつは俺の部屋に残ると言い出した。

「せっかく勝ったのに、何で?」

「別にいいじゃない、涼真の記憶が戻るまで私は女子寮には戻らない。分かった?」

「いや、全然分からない」

 何で俺の記憶にこだわるんだよ。

「武装も成長しなし、記憶は取り戻せないしこのヘタレド変態!」

「ヘタレは付けるな、悲しくなるだろ」

 ヘタレで変態ってムッツリスケベじゃ。

 それに俺はもう思い出しているしな。

「……俺とお前は昔友達だったんだな?」

 確かめるようにききょうに聞く。

「……っ、何で。思い出したの?」

「すまん……」

「別に謝らなくていいわ……」

「どういう事だ?」

目を涙で潤ませながら、ききょうが可愛く微笑む。

友達に戻った俺達にはそれで充分だった。

「久しぶり、きょう」

「……久しぶり、りょう」


 翌朝、ドアが開く物音で俺は目を覚ました。

 ベッドはききょうに取られてしまったが、ライチと先輩がいなくなったので俺はリビングの布団で寝ていた。久しぶりにぐっすりと寝る事が出来た。

 起き上がろうとしたが、筋肉がズキズキと痛み、悲鳴を上げた。

 今日は起き上がれそうにないな。一回寝てしまうと、なぜか筋肉痛になるんだよな。迷惑な話だ。

 物音がする方向を見ると、ききょうが立っていた。

「……約束だから」

 顔を赤らめながら、つぶやくききょうはワイシャツにブルマという扇情的なファションに身を包んでいた。

「やっぱり似合うな」

 美少女の、いやききょうのブルマ姿は鼻血が噴き出しそうな程、可愛かった。

「……それじゃあ、ごほうび上げるから目を瞑りなさい」

 ききょうが頬を赤くし、恥ずかしそうに身をよじる。

「ごほうびって何だよ?」

「何でもいいでしょ、早く目を瞑って」

 ききょうが近付いてくる。

 俺は素直に目を瞑った。見られるのが恥ずかしいのか。

 ききょうが無言になる、ききょう、鼻息荒くないか?

「お、おいどうした?」

「も、もう黙って」

 ききょうの言葉から焦りが見え隠れする。

「……いい?」

 布団にききょうが乗る感触。

 ききょうの匂いが俺の鼻腔をくすぐる。やっぱ女の子っていい匂いだな。

「いいけど、何――っ」

 ファーストキスの味はレモンじゃなくて柚の味がした――


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