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皿洗いを終えて居間に戻ったときも、両親と一緒にテレビを見ているときも、両親が出島に風呂を勧めたときも、パジャマがないと慌てたときも、うららの部屋の隣に布団を敷いたときも、両親がおやすみと寝室に入っていったときも、うららが自室に戻ったときも、出島はいつも通りだった。つまり、穏やかな顔に微笑をたたえた表情をデフォルトにした、見た目だけは人畜無害そうな美青年に戻った、という意味だ。
あのとき、台所で見せた不安げな顔はどこかへ忘れ去られてしまったようで、あれは夢か妄想だったのではと思ってしまう。
自室で布団の上に寝っ転がって目を瞑ったら、またあのときの出島の顔が浮かんでくる。
それだけは、信じてください。
そう言った。
それだけ? だけ? じゃあ、他は?
目を閉じていると、とめどなく思考が暴走し始める。収集がつかない。しかも、じっと寝転がっていると暑い。寝る前にはエアコンで冷やしておいて、寝る直前に切るのが常だが、すぐに寝付けないとこんな風に暑さを感じる羽目になる。
数回、あっちに行ったりこっちに行ったりと、布団の冷たい部分を探して寝返りを打ってみたけれど、一度暑いと思ってしまえば、その意識からは逃げられない。観念して、部屋のエアコンのスイッチを入れた。タイマーで1時間だけかかるようにする。
少し経つと、気持ちの良い風が送風口からやってきて、肌の表面が冷やされている感覚を味わう。
喉が乾いた。
寝室は2階にあって、なにか飲み物を取りにいくには階下まで行かなければいけない。
折角、エアコンのおかげで体感温度が下がって、もうそろそろ寝られそうだと思っていたのに。できれば、行きたくない。ここで眠ってしまいたい。
また数度寝返りを打ってみたけれど、結局徒労に終わった。一度覚えた乾きは、無視しようとすればするほどひどくなっていくみたいだった。
「あーもう」
一人ごちて、うららは気怠そうに布団から起きあがる。エアコンの冷気が漏れないように部屋の扉を閉めて、裸足のまま階下へと向かう。人気のない台所では、冷蔵庫の稼働音がかすかに鳴っているくらいで、静かなものだ。
何度目かの麦茶を口に含んで、ふと台所の隣の部屋に目が行った。そこは、もともと居間として使っていた場所だったが、最近は父の書斎兼仕事場として使われている場所だ。掘り炬燵があるため、父はそこを気に入って使っている。
台所と書斎の間は、磨り硝子がはめ込まれた引き戸で仕切られているのだが、その磨り硝子越しにぼんやりと影が見える。麦茶の入ったグラスを片手に、そうっと引き戸を開けてみる。父がちゃんと手入れしているからなのか、引き戸は音もなく開いてくれた。
うららが立っている場所から見て、右側に掘り炬燵、前面には本棚、部屋の左側は縁側の方へ出られる引き戸があって、そちらは下半分だけが磨り硝子になっていた。上半分からは縁側と、祖母の住んでいる離れ、そして中庭が見える。
影はどうやら、縁側に座っているようだった。人影のようだ。中庭の方を向いているので、うららからは後ろ頭しか見えない。でも、その後ろ姿は見間違えようもなく出島のものだった。
あんなところで何をしているのか、さっぱり見当もつかない。そもそも、出島もうららと同じタイミングで2階に上がり、うららが部屋に入る前に、
「うららさん。このおうちの壁って薄いですか?」
などと不可解なことを聞くから、薄くもなく厚くもないと答えると、ややがっかりした顔をされた。これまでの経験から来る嫌な予感を放置せずに、なぜそんなことを聞くのかと尋ねれば、もじもじとパジャマの上着の裾をつまんで、
「壁が薄いんだったら、壁に耳をつけていれば、うららさんの寝息が聞こえるんじゃないかと期待したんですけど」
と乙女のような面もちで言ったので、うららは自分の直感が正しかったことをあらためて感じるとともに、自室に鍵でもつけてもらった方が良いんじゃないかと怯えた。出島の考えることは、いちいち恐ろしい。
そんな出島が、なぜ?
そんなことを思っていると、ふいに出島が立ち上がった。背の高い彼は、立ち上がってしまうと窓のフレームから頭が出てしまう。あの分だと、縁側の屋根に容易に頭がつくのではないか。出島はうららに背中を見せたままだった。そして、立ち上がったものの、何をするでもなくただそこに佇んでいる。
好奇心に負けたうららは、そっと書斎の引き戸を閉めると、足音を立てないように細心の注意を払いながら、縁側の方へと歩き始める。
台所を出て、廊下を右に。左手の浴室を過ぎて、廊下の突き当たりを右に曲がればちょうど台所の反対側、縁側へと出られる廊下に行ける。そのまま顔を出してしまえば、きっと出島に気付かれるだろうから、廊下の角でうららは立ち止まった。
首だけを出して、縁側の方を伺う。
父のパジャマに身を包んだ出島は、モードファッションショーのトリを飾るパリコレモデルみたいな出で立ちだった。父が着るとフルレングスのパンツはステテコ丈に、半袖のシャツはこれまたボタンをちゃんと閉められないので、映画に出てくる伊達なイタリア人みたいに胸元を開けている。ステテコから伸びるまっすぐな脚は、ふくらはぎにすっと筋が入るくらいには鍛えられていて、筋肉は美しいものなのだと思わせる。お風呂に入ったからなのか、昼間会ったときよりも前髪がおりているように思う。
案の定、縁側の屋根は出島にとっては低すぎるようで、屋根の端っこに手をかけていた。うららの位置からは、出島の顔ははっきりと見えない。どうも、うららとは反対側の方に顔を向けているようだった。
あっちの方角といったら、祖母の離れしかない。
そういえば、夕食のときに、祖母に挨拶をしたいと出島が言っていたっけ。しかし、それにしては時間が遅すぎる。おかしい。
出島とは目線が合わないことに安心して、思う存分、その整った容姿を堪能していた。やや安心しきっていたかもしれない。
やおら出島が、ため息をひとつこぼしたかと思うと、うららの方へと向き直った。その瞬間、ばっちりと二人の視線が交錯する。
にやり、と、にこり、の中間の笑みを浮かべると、出島が大股に、だけれども足音を立てずに近づいてくる。廊下の角から首だけ出した格好で、うららは赤面して、石化した。
「夜這いですか?」
「だ、誰が!」
「しーっ」
からかわれて、むきになって反応すると、出島の手で口を塞がれる。
「静かにしないと、ご両親が起きちゃいますよ」
大きな手で口元を塞がれると、必然的に親指が鼻のあたりに触れる。ごちそうさまでしたと手を合わせていたときの爪の形や、台所で重ねられたときの手を思い出して勝手に心臓がどきどきし始める。それを知られたくなくて、早く手を離してほしくて、うららは必死に縦にかぶりを振った。
「なにしてたんですか?」
ひそひそ声で尋ねる。
「月をね、見ていました。ご存知ですか? 昔、夏目漱石は英語で愛していますという文を翻訳するとき、月がきれいですねと訳したそうです」
はぐらかされた。そう直感したけれど、こっそりと隠れて見ていたせいもあって、気後れしてしまってそれ以上は突っ込めない。
「寝ないんですか?」
「うららさんとですか?」
「違います。そんなこと、未来永劫起こりません」
「賭けます?」
「賭事はしません」
「賢明ですね」
「じゃあ私、先に行きますね」
冗談ばかりで、全然真面目に取り合ってもらえない。たくさんの疑問符をそのまま打ち返された気分で、うららは釈然としないままきびすを返す。その後を出島が追いかけてくるのは気配でわかったが、話しかけるつもりはないようだった。
会話のないまま、台所の前をもう一度通り、玄関の横にある階段を上って2階へと上がる。階段の右側に両親の寝室、左側にうららと出島の部屋がある。出島の部屋へはうららの部屋の前を通らなければいけないので、うららが寝室の扉を開けたとき、ちょうど出島が通りかかった。
さすがに挨拶もなしに扉を閉めるのはどうなのだろうと思ったので、手をドアノブにかけたまま振り返った。
「おやす」
最後まで言い終える前に、出島が近づいてきて、上半身を屈めたと思ったら、首筋にキスをした。
「おやすみなさい、うららさん。良い夢を」
出島の唇の感触が生々しく残っている首を手で押さえて、真っ赤になった顔で立ち尽くすうららにそう言い残すと、出島はすんなりと隣の部屋へと消えて行ってしまう。
あ、あの腐れエロ河童!
避難するように自室の扉を閉じて、真剣に鍵を取り付けてもらおうかと思案するうららであった。
その晩、夢を見た。
夢の中でうららは、幼い姿になっていて、誰かに手をつながれて神社の境内にいるようだった。手をつないでくれているのが誰かはわからない。でも、このひとは安心できるひとだという思いは強く、その手を離れて境内で遊んでいるときも、このひとはうららのことを見守ってくれているんだと思った。
「うらら」
名前を呼ばれて振り返ると、手をつないでいたひととは別に、もうひとり、大人のひとが立っていた。おいでおいでをされるので、木の棒で地面に絵を描いていたのをやめ、棒は持ったまま駆け寄っていく。脚に抱きつくようにして止まると、大きな手がうららの頭をぽんぽんと叩いてくれて、うららは大きな笑顔を作った。
脚にしがみついたまま、もうひとりの大人のひとを見上げる。そのひとは、うららの前にしゃがみこむと、手を差し伸べた。小さなうららの手を取って、握手をする。
「記念だ」
もう一度、後ろ頭を撫でてくれたひとがそう言うと、ぱらりと上空から雫が降り注いできた。空は晴れたままで、どこまでも青いのに、透明な雫が太陽の光を受けてキラキラと輝きながら落ちてくる。
宝石みたいだ、と陳腐なことを思った。光る角度によって、色が変わるような気がする。形が変わるような気がする。かすかに吹いている風に揺らされて、雫は空を優雅に舞いながら地面へと向かう。これに似たものを最近手に取ったような、と飽きもせず空を見つめながらうららは考えた。
ああ、そうだ。
祖母がくれたおもちゃだ。名前を、なんて言ったっけ?
あのおもちゃの名前を思い出そうとしていたのに、目覚ましが非情に鳴り響いて、夢の世界から連れ戻される。片腕をめいっぱい伸ばして、目覚まし時計を止めると、布団からは出ずにぼんやりと天井をながめた。
なんだったっけ。あの、おもちゃ。
万華鏡……?
なんだか妙にリアルな夢だったけれど、あれはうららの小さいときの記憶なんだろうか。たしかに、境内ではよく遊んでいたけれど、手を引いていた大人にも、もうひとりの大人にも覚えがない。夢のことだから確認のしようがないけれど、あれは父ではなかった気がする。
狐につままれた気分で、のそのそと布団から這い出て、カーテンを開ける。まだ6時半だというのに、もうすっかり明るくなっていた。今日も一日、晴れそうだ。
今日から夏休みなので、制服に着替えなくても良い。適当に服に着替えて、階下へ。両親に挨拶をしてから、水分補給。そして、境内の方へと向かおうとして、母に止められる。
「うらら。日焼け止めくらい塗っておきなさい」
「はーい」
手渡された日焼け止めを顔、首筋、腕、脚に塗ってから、改めて境内へ。境内を掃き掃除は、小さな頃からのうららの役割だ。もう体に染みついているから、こうして休みの日だというのに、勝手に目覚ましをセットし、勝手に体が起きるようになってしまった。ちまたの女子高生は、惰眠を貪っているころだろうに。
神社は、家の斜め後ろにある。小高い丘のような場所にある神社からは、河が流れている様を見下ろせる。
あそこで出島に襲われたのが、たかだか昨日のことか。
考えても仕方のないことを、つらつらと思いながら手際よく掃除を終え、ほうきを所定の位置に戻し、家へと戻る。
「ああ、うらら、おかえり」
「ただいまー」
「ちょうど良かった。出島さん、起こしてきてあげてくれる?」
「ええ? なんで?」
「出島さんがうちに来て初めての朝なんだから、折角だし、みんなで朝ご飯食べようかと思って」
「まだ起きてきてないの、出島さん」
「そう。きっと、疲れてたのね。やっぱり、知らない土地で知らないひとに会って、知らない場所で寝るのって、自分で思っているよりも疲れるものだもの。朝ご飯食べて、精をつけてもらわないと。ほら、早く!」
「わかった、わかったよ!」
せっつかれるように背中を押されて、うららは階段へと足をかける。出島の部屋の前で、気付けば深呼吸をしている自分に気が付いた。
思っているよりも疲れているのは、出島さんじゃなくて私の方だと思うな。
「出島さん?」
ノックを数回して、声をかける。が、何の反応も返ってこない。
もう一度、ノック。今度は、さっきよりも強く。名前も呼んでみるけど、やっぱり反応はない。
仕方ない。
「出島さん? 入りますよ?」
そっとドアノブに手をかけて扉を開く。中はカーテンが閉められていたが、隙間からこぼれる太陽の光で、やや薄暗いだけだった。青本家の荷物がまだ置かれたままで、段ボールが端に追いやられているものの、寝室と呼ぶにはあまりにも殺風景だ。部屋の真ん中に敷かれた布団の上に、出島は仰向けに寝ていた。
「出島さん?」
小さい頃、父を起こすときはその体に躊躇いなくジャンプしたものだが、さすがにそれを出島にするほどうららも若くない。
どうしたものかと逡巡したものの、無難に出島の布団に近づいて、脇に正座した。
腕のあたりを揺すれば起きるかと思ったが、眠っている出島の顔に思わず見入ってしまう。
前髪が流れて、額が見えている。額から鼻梁、鼻から唇、唇から顎、顎から首。そのどれもが理想的な曲線を描いていて、大理石の彫刻を前にしたような、どこか人間離れした感情を覚える。閉じられた瞳に、ゆるやかなドーム状になった瞼。その上にある眉毛ですら、整っている。
自分の横顔とは大違いだ。うららは、自身の鼻梁を指でなぞって、出島とのラインの違いに軽くショックを受ける。
「出島さーん?」
もう一度声をかけてみたけれど、出島はよく眠っているようだった。母の言うとおり、実は疲れていたのかもしれない。
もしまだ起きないんだったら。ちょっとくらい。
魔が差したとは、このときのことをいうのだろう。うららはそうっと指を伸ばして、出島の鼻筋をなぞろうとした。あまりにもきれいなものだと触りたくなるのが人間なのだろうか。
ちょうど、うららの指が出島の顔の上に来たときだった。出島の腕が動いて、うららの腰を引っ張る。
「きゃ!」
小さな悲鳴を上げて、うららはバランスを崩し、出島に倒れ込む。片手は腰に、もう片方はうららの髪を梳きながら、抱きしめられる形になってしまう。出島の首筋に顔を埋める姿勢になってしまったうららは、全身の血流が一斉に活動を活発にするのを感じた。
「出島さん、起きてるんですか?」
怒ってやろうと思って言ったのに、出たのは震えた声だった。相当、慌てているらしい。
「ん……」
寝言ともつかず、寝息ともつかない声が、直に耳に注ぎ込まれる。
なんでこのひと、寝ててもエロいの?
持久走直後の心拍音を奏でるうららの体を、出島から引きはがそうと手を突っ張って、さらに動揺する事実に気付く。出島の肩に手をかけたら、そこには昨晩みた伊達男パジャマの片鱗はなく、あるのは肌色をしたものだけだ。
え? 出島さん、パジャマ着てないの? まさか、……裸?
もう血圧なんてとうに上がりきっていたと思ったのに、違ったらしい。さらにドクドクと勢いよく流れ始めた血液に、心臓はバクバクと呼応する。頭の中にその音がやたらと大きく響いて、動けない。
「出島さん、起きて! 起きてください!」
懇願するように言えば、出島は更に腕に力を込める。いまほど、掛け布団に感謝したことはない。もし掛け布団がなかったら、きっと、うららの足と出島の足が直接触れていただろうから。
「……やっと……見つけた」
熱に浮かされたように、出島が囁く。それが何を意味するのかはわからないが、目を覚ましたのかと喜んで、出島の顔を見ると、ようやく瞳が開かれるところだった。
「出島さん」
壮絶に艶っぽい目をこちらに向けてくる出島に、なけなしの度胸を振り絞って声をかける。エロ魔神と化した出島は、妙に艶めかしい唇を斜めにすると、そのまま後ろ頭にかけていた手を自分の方へと引き寄せた。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと!」
このままではキスされる。
渾身の力で突っぱねて、なんとか踏みとどまると、薄目を開いたままの出島に大きな声で、
「出島さん! 朝です。朝ご飯です。起きてください!」
「……うららさん?」
「はい、私です。寝ぼけるのもいい加減にして、起きてください」
徐々に、出島の瞳の焦点が合っていき、桜がいっせいに満開になったかのような笑顔を見せた。
「これから、毎日ですか?」
「は?」
「もしかして、これから毎日、うららさんがこうして起こしてくださるんですか?」
「脳みそ、溶けちゃったんじゃないですか。違います。明日からは絶対に起こしに来ません。そして早くこの腕を離してください」
「残念ながら、起きた直後は、僕の体は僕の言うことをきかないんです。このまま、腕のやりたいようにさせてあげてください」
「なんですか、それ。そんなこと信じるわけないでしょう。早く離してください」
「名残惜しいですが」
抱きしめられたまま、顔を真っ赤にして喚くうららに、出島は切なそうに息を漏らすと、腕を離してくれた。その際に、腰をなぞり、首筋と背筋をなぞることも忘れずに。
「それから。出島さん、もしかして……、その、パジャマ着てないんですか?」
「ああ。暑かったので脱いじゃいました。見ます?」
正座のポジションに戻ったうららに、掛け布団をちらりとめくって出島がウインクをする。
「見ません! 早く服を着て、台所に来てください! いいですね!?」
決闘状を突きつける剣幕で言ってから、足早に立とうとして、腰が若干抜けていることに気づき、ふらついた。ドアノブに手をかけて振り返れば、出島はくすくすと笑っている。上半身を起こして布団に入ったままの出島は、何も身につけていない肌を惜しげもなく晒していて、少し乱れた髪とあいまって、なんだかいかがわしい。
「うららさん、おはようございます」
花がほころぶように言われては、無視できない。まだ顔も赤いし、心臓も早鐘のようだったけれど、それでもうららは、扉を開ける前に小さな声で、
「おはようございます」
最短半年のホームステイ。前途多難なこれからの6ヶ月を思って、うららは年齢にそぐわないため息をついた。
これにて、2章は完結です。3章からは、ついにあの人が。作者の大好きな、あの人が!
と書けば、勘の良い方はもう分かっていらっしゃるかもしれません。
引き続き、よろしくお願いいたします。




