表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/95

はじめてのせんとう いせかいへん

※暴力シーンあり

学園がどこにあるかわからない。

真たちはとりあえず近くの町に行って危険を伝えることにしていた。

言語の問題は女性の言葉がわかったので日本語だろうと推測され問題はないだろう。


そして街のそばまで来た。

念のためにサーチをかける。


「街の外に生物を確認。 まだ中には進入してない模様。 数はわかりません」


「相手が女の人を殺した犯人で人数が多ければ、ノープランで突っ込んだらたぶん死ぬな……」


「真ちゃんが命をかける必要はないんですよ……」


「約束したんだ」


真はきっぱりと言い放つ。

なぜか麗亜は少しだけ困った表情をして笑う。


「真ちゃんは……そのまま変わらないでいてくださいね……」


「ああ」


生物がいるがどんな姿をしていても敵とは限らない。

ここは異世界なのだ。

だが女性を痛めつけたものは近くにいるはずだ。


マシェットを隠しながらそして抜けるように背中に固定。背中側の襟から出せるようにする。

チャイニーズマフィアの刃物の隠し方だ。


「さて、じゃあ行きますかね」


街には城壁があり、その周りを皮鎧を着た男たちが外にたもろしていた。人間だ。

人数は三人。

そのまま、真と麗亜は何の警戒もないかのように近づいて行く。


「いよう!兄ちゃん!」


なるべく明るく声を掛ける。

男たちは下卑た表情を浮かべて囃し立てる。


「お嬢ちゃん! 何の用だぁ?」


真ん中にいた男が値踏みするように下から上と舐めるような視線を送る。


「あっちの方に女が倒れてたんだけど、助けるの手伝ってくれないかな?」


男たちは爆笑する。


「あのクソ女ぁッ! まだ死んでなかったのか!」


ゲラゲラ笑う。真は一緒に笑いながら問いかける。


「お前らこれから学園を襲うのか?」


声だけは冷たい。


男たちはは大笑いする。

麗亜も何が面白いのか全くわからなかったが、一緒に笑う。


ニヤニヤしながら男が言い放つ。


「知られちまったからには殺すしかないな!」


剣を抜こうとする。

真はもうすでにマシェットを抜いて、相手の腕へ切りかかっていた。


腕の肉が裂け血が噴出す。

グチャッ!

そのまま空いている左で相手の顔面を殴った。殴られ昏倒する男。

それに目もくれず、すぐ近くの別の男の頭を柄で殴りつけ振りぬく。

そのまま左で連続で殴り、マシェットで下段、腿の辺りを切りつけた。

容赦のない三連撃。

一撃必殺ではない。

一度攻撃を加えた相手にも動かなくなるまで何度も攻撃し続ける、武道的な考えとは相容れない技。


最後に残った男は二人があっという間に切り捨てられ、パニックを起こした。

逃げるのではなく目の前の少女?と戦うことを選んだのだ。

真は相手が剣を抜くのをぼけぇっと見ていた。

相手に時間をやったのだ。

男は抜いた剣をめちゃくちゃに振り回す。腕に冷たい感触が走り、剣を落とす。

腕を切られていた。切られたせいか力が入らない。


「うわあああああああああッ!」


絶叫する。


そんな男の顔面に容赦のない拳が叩きつけられる。


髪の毛を掴まれ引きずり倒される。そして拳が振り下ろされる。

何度も何度も何度も何度も。意識が途切れるまで。


「相変わらず……カメラが回ってないとこだと容赦ないですね……」


「手加減はしたよ。 死んでないじゃん」


「相変わらずひでー! ……ってまだ終わってないみたいですよ!」


麗亜は急に真剣な顔になってそう言った。

ナイフとかはコールドウェポンなんて言って、切られると冷たいって言うんですが、熱いって説もあるんですよね。

どっちでしょう?

そんなやり取りする可能性ありませんけど。


自分が中学生のときに同級生に刃物で刺されたときは棒でドつかれた感じでした。

切られてないから参考にならん!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ