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人生の師匠  作者: ゆっきー
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配信者

 世界には正しい生き方なんて存在しない。そう教えてくれたのは彼女だった。あの方は僕に人生とは何か、生きるとは何かを教えてくれた。それこそ人生の師匠と呼べるほどに…


 僕は柳雪、高校2年生だ。最近ハマっているのはとあるVtuberの配信を見ることだ。


「どもーこんばんは!みんな元気ー?桜奏だよぉ!」


桜奏、登録者はまだ500程度、雑談メインだがお世辞にも雑談が上手いとも言えない。声も可愛くないとは言わないが、武器としては弱い。じゃあなぜそんな人の配信を見ているのか、その理由はこの人のとあるコーナーにある。


「じゃあ、きょうもやっていこうか!人生相談のコーナー!」


人生相談コーナー、この人の配信の半分以上はこのコーナーだ。簡単に言えば視聴者からの人生相談にこの人が思う回答を答えるというものだ。


「まずはこれだぁ!」


1枚目の相談の書かれた紙を取り出す。内容は恋愛だ。


《初恋の相手が久しぶりに会うと彼女がいました。胸が苦しいです。どうしたらいいですか?》


失恋ということなのだろうか。解決策なんて特段ないように感じる質問だ。だが奏さんは必ず真面目に答える人だ。時間が解決するなんてことは言わないはずだ。


「うんうん。そういうの辛いよね…みんなはきっと時間が解決するなんてこと考えてないよね。これはこの相談者への冒涜にもなり得るから気をつけるようにね!ちなみに解決策は負けを認めること!」


意外な回答だ。負けとはなんのことなのだろうか。そんな回答じゃコメント欄の奴らも納得しない。各いう俺も納得していない。


「恋愛において重要なのは関係の構築、タイミング、努力、この3つだと個人的には思ってるんだよね。その人の彼女さんは君よりも早くその3つを揃えてその想い人に告白し、もしくは告白され、やっと付き合えた。逆に君はこの期間何をしてたのかな?休日の日に彼に会おうとした?連絡は?関係を深めるために努力した?魅力的になるために何かした?もししていたとしても遅すぎたんだよ。もっと早く努力を始めていれば、もっと多くの努力をしていれば、手に入ったかもしれない恋、それが他人のものになったから、泣き寝入り。そんなんじゃ恋なんて一生できないよ…」


コメント欄は静まり返っている。納得する自分と納得しない自分がいる。それがこの人の配信にハマる要因でもある。自分たちも考えさせられる。


「まあ、ただの一個人の意見だし、そう重く受け止めなくてもいいんだけどね!私の意見はそれってこと!それじゃあ次に行こうか!」

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