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間奏:渡辺深幸と自分を呪う強運

おまけ1:罰を求めた強運

深幸「一応、俺は強運持ちになっている。それにしてはやけに幸運描写が少ない?本編で開幕両腕骨折してなかったか?まあ、それはそうだが・・・」

深幸「俺の幸運は「俺自身が望む事象」を手に入れる為に作用する仕組みがある」

深幸「・・・あの日の俺は、崖から転落した四葉の手を掴めたはいいが、支えきることが出来ず、彼女を死なせてしまった」

深幸「もちろん自分も大怪我を負っている。それでも「自分の力が及ばず、一人の人間を死なせてしまった」事実は変えられない」

深幸「・・・罰が欲しかったんだ。あの時の俺はさ。だから周囲もドン引きするレベルの不幸っぷりだった。俺から見たら、幸運が作用している状態だったんだけどな」

深幸「・・・今も、ふとした瞬間に、あの日の光景を夢見る。辛い思い出だが・・・それがなければ、香夜先輩との関係はなかっただろうな」

深幸「しかし、香夜先輩曰く、俺が彼女に出会ったのは偶然じゃなくて必然らしい。あの人の幸運が俺を引き寄せたそうだ」

深幸「・・・一体、何を隠しているんだろうな」

深幸「ま、どんな理由でもいいんだ。先輩といると、結構楽しいし」

深幸「それに、不幸全開で周りも煙たがっていた時期の俺に近づいたってことは、香夜先輩自身になにかあるはずだ」

深幸「・・・力になれればいいんだけどな」


おまけ2:幸運を貸し借りする者

香夜「私は不幸体質というわけではなくて、運を自在に操れる存在なんです」

香夜「けれど、幸運と不幸のバランスはきちんと取れていなければなりません。幸運を前借りしたら、バランスが取れるまで不幸続き。初詣も不幸期だったので、大凶ばっかり引いちゃいました」

香夜「この体質は私欲の為に使ってはいけないし、誰かに話してはいけないことも理解しています」

香夜「そのため、私はこれを自衛の為にしか使っていません。自分を守るために運を操り、生き延びて来ました」

香夜「・・・深幸君と出会ったのは、その操作の結果。彼は強運な存在です。同時に、ツンケンしてますがお人好しなんです」

香夜「・・・彼が私の平穏を願ってくれていることで、私の不幸はなくなります。けれど、清算がないわけではなく、平穏を願った深幸君が私の不幸を肩代わりしている状態なのです」

香夜「私は、私が平穏に生きるために彼を利用しています。側にいるのは、私の不幸を彼に押し付けるため・・・彼自身は気がついていないようですが」

香夜「不幸の肩代わりは彼自身の強運で相殺しているようです。ですが、私は、正直しんどいです」

香夜「大事だからこそ、傷つけたくない。たとえその傷が目に見えなくても・・・私が彼に不幸を押し付けているのは、私自身が理解しています」

香夜「・・・受験が近いことを言い訳に距離を取らないと。そうしないと、私は家族だけではなく、彼まで不幸にしてしまう」

香夜「もう誰にも、恨まれないように・・・」

おまけは後日追加予定です

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