間奏:鳴瀬響子が惚れた「色」の音
おまけ1:ロシアンサンドウィッチができるまで
志貴「しかし、なぜ唐突に激辛サンドウィッチだなんて・・・」
響子「疲れた時は甘いものと思って、基本的にはフルーツサンドを作っていたの。けど」
志貴「けれど」
響子「どうせ毒味担当で寄越せとか言ってくる面倒な生き物がいるんだろうなと思って、生クリームの後ろにハバネロを使った激辛サンドウィッチを作ったの。引っかかったところを馬鹿にしようとしたのだけど・・・」
志貴「けど、それと通常の区別がつかなくなっちゃったんだね」
響子「そういうこと」
深参「・・・バカなやつ」
おまけ2:九重深参の家庭科事情
志貴「深参は昔から家事が壊滅的なんだよ。一馬君に全部吸われたんじゃないかって思うぐらい」
響子「・・・志貴さんがそこまで言うのはレアね。というか、前々から気になっていたのだけど・・・その一馬君って何者?」
志貴「深参のお兄さん。深参はね、三つ子なんだよ」
響子「あれが後二人いるの・・・?」
志貴「外見はそっくりだけど、性格は違うからね。それでね、一馬君と双馬君のお兄さんたちはしっかり家事をこなせるんだけど・・・深参は本当に酷くてね。一人暮らしなんてさせられないぐらいなんだ」
響子「この前の家庭科を見ていたらわかるわ。気がついたら材料を全部炭に変換するなんて、どうやったらああなるのよ・・・」
志貴「一回火事になりかけた事もあるんだよ・・・」
響子「え」
志貴「だから、そのね・・・なるべく。深参には家事をさせないでほしいなって」
響子「肝に命じておくけど・・・それ、覚えておくべきこと?私には無関係じゃない?」
志貴「・・・隠さなくていいよ。二人は仲良しさんなの、僕は知ってるから。将来きっと役に立つよ」
響子「・・・冗談でも、やめてもらえるかしら?」
おまけ3:三人の奇妙な共同生活
響子「志貴さんが事件に巻き込まれて、精神を病んだ後・・・深参君のマンションで自宅療養という形になったのよね」
深参「ああ。元々、志貴は介護が必要になるレベルの怪我も負ってるから・・・うちに連れて行く予定だった。だから設備はバッチリだ」
響子「こう聞くのも何だけど、彼のご家族に・・・」
深参「志貴ってさ、前夫の子供なんだ。母親が引き取ったはいいんだけど、母親が次の家庭を持った後、志貴のこと無視し始めてさ・・・家族から召使い扱いされてんの。一応、どうするか聞いたんだけど俺の好きにしろってさ。保護者としての面子ねえのかよ・・・医者だろあのババア」
響子「最悪ね・・・」
深参「しかし響子。最悪と言えば・・・お前いつの間にか俺の家に居座り始めたよな」
響子「最悪ねぇ・・・まあ、そうね。志貴さんのことが心配だもの。当然よ」
深参(・・・男二人暮らしの家に転がり込んでくるとか、このお嬢様マジで危機感ねえのな)
響子「それに、ライバルと志貴さんを一緒にするわけにはいかないもの!」
深参(男と男で何か進展することあんのかよ・・・)
響子「貴方には渡さないわよ、深参君!」
深参「・・・まあ、色々と言いたいことはあるが、志貴はお前みたいな野蛮人の常識知らずには渡せない!おとといきやがれ!」
志貴「あー・・・」
その後、滅茶苦茶喧嘩した
おまけは後日追加予定です




