20話 居場所とサヨナラ
前話から、文字数削減の試みを行っております。
むしろ、本来の自分の作風に戻りつつあります。この方が楽でいいですね。
一日目の野営地に到着。
途中の休憩地点。車両から降りない私たちを怪訝に思ったコデマリくんが顔を見せたが、決まりが悪そうに出て行った。
あの体勢のままだったから。
アカシアさんの胸にぎゅってされてた。あれからずっと。
「あの、着きましたよ?」
「えぇ、そうね」
「……。」
駄目だ、動かない。
私だって改める事は難儀だ。
とまれかくまれ、畢竟するに居場所が無いわけで。
もう結論が出てしまってる。
「出て行かないと、外でコデマリくんが困っていますよ? さっきの人たちも先に到着している様子です」
ぐねぐね道なりに進む馬車より、直進で進む狩猟民族の方が足が速い。
それでも結構な距離はかせいだんだけどな。
「わかっているわ……。」
「なら」
「わかっているの……こんな事をしても無駄だって。もうとっくに、大切な友達を失ってしまったって……。」
「何を言ってるのかわかりませんね。さ、降りましょう」
促すと、寸時戸惑ったが、名残惜しそうに私の体を手放してくれた。それでも愁眉は開かない。
あ、私の体。すっかりアカシアさんの匂いが沁み込んじゃってる。
「しっかりして下さい。あの人らとの交渉はアカシアさん頼みです。パーティの皆が不利にならないよう持っていくんですから」
「……そうね。そうよね」
仕事の出来る解語の花は何処へやら。
ていうか大丈夫か、この人?
私たちが馬車から出ると、コデマリくんがほっとしていた。
師匠は先に居た。
見上げると、相変わらず着物の姿のシャクヤクが屋根に居る。
何も変わらない。
強いて言うなら、
アカシアさんが私の手を繋いで離してくれない事かな。
「待たせたかしら」
先に集まっていた騎馬民族たちへ、声を掛ける。
リーダーが、答えの代わりに一点を指した。
「素材は十分だ」
狩った魔物の素材ではない。
どう見ても、肉、野菜、調味料だ。何揃えてきたんだ?
「これは、鍋かしらね」
「鍋ですね」
「にゃ。にゃーは猫舌だけどいいにゃ」
「鍋であるな、あるじよ」
「あ、はい、鍋ですね、ボク得意です」
交渉をするまでもなく、満場一致で鍋に決定した。
何の交渉しに来たんだ、お前ら?
「では少年、手伝ってくれ。流石に量が必要だ――あちらの離れた部隊もご一緒するのかね?」
と、距離をおいてキャンプを張り始めた他のパーティを指す。
「食事はチーム毎に摂る段取りよ。あちらは気にしなくていいわ」
私の手を握ったままだが、相変わらずアカシアさんは他のパーティに辛辣だ。
「何か恨みごとでもあるんですか?」
声を小さく、聞いてみた。
「今はアタシのエゴを恨んでいるかしらね」
要領の得ない答えが返った。
リーダーを含める最初の三人と詳細を詰める。と言っても、答え在りきなんだろうけど。
「軍行予定は後で伺いたい。基本はそちらの動向に従う方針だ。山岳近くでこちらから斥候を出すが、戦闘方針はそちらの作戦に助言し組み立てる形で如何だろうか」
「貴方がたが自由に動くのは、討伐戦に入ってからになるのね? 戦略はこちらに従ってもらうけど、よろしくて?」
「無論だ。だが戦術は当方からも提案させて欲しい。盾代わりの障害物が多い場所を決戦に見定め罠を仕掛けていた。活用してくれると有難い」
「武器の調達はいいのかしら?」
「我々だけで討伐期間が長引くことを考慮した場合はな。戦闘に切れ目が出来ればそれだけ回復の機会を与えるからな」
こちらからの要望を先に提示された形だ。私からは特に提案も何も無かった。
要は居場所が無い。
こうなっちゃったのは、私にも何かあるからだろう。
だから、その過程を偏頗な僻論であったと罵ることは、私には許されない。惨苦に晒されようともだ。
それよりも、アカシアさん。そろそろ手を離してくれないかな。
「マリーさん?」
「えぇ、いいんじゃないでしょうか」
私が答えを翻すのを、リーダーはアカシアさんが因果を含んだと思ったのだろう。しきりに礼を言ってきた。
ふふ、馬鹿みたい。礼には及ばないわ。結局、私は貴方たちを認めていないのに。
侃侃諤諤なんて私の柄じゃないってだけなのに。
やがて、誰かが持ち込んだ調理場からいい匂いが立ち込めた。
随分大きな鍋だな。ていうか調理場? いつの間に。あ、大テーブルと椅子を並べ始めた。
彼らの中にもアイテムボックス持ちが居るのか。言うほどレアじゃないのかも、アイテムボックス。
他の3パーティがこちらを見てる。
そりゃ旅先でいきなり宴会の準備初めてるんだもん。びびってるびびってる。
通常、野営と言ったら干し肉や乾パンが主だ。焚火があれば、現地で狩ったお肉やお魚が焼けるが、汁物は、持ち運べたとしても小さな手鍋ぐらいだから、大した量は作れない。
おお、酒樽まで持ち込んできやがった。
本当に宴会おっぱじめる気か。
「私、テントの設営に入ります。あぁ、こちらはこちらでやりますので――。」
「我々は野宿で通すから、どうかお構いなく。見張りもこちらで立てよう」
「あ、見張りはこっちで引き受けます」
私が顔を上げると、馬車の屋根の上に、筋肉の塊のような鬼神が居た。リーダー達が、おぉ、と感嘆の声を上げ、またナンマンダ、ナダンマンダブとやり出した。拝むのやめろ。
「この子なら疲れ知らずだから一晩中任せられます。拝見したところ、お酒もあるようですし今夜はゆっくりされるといいでしょう」
ていうか、下手に起きてこられても困る。
さて、テントは私の仕事だ。
アイテムボックスから、大テントを取り出しテキパキと組み立てる。アカシアさんも手伝ってくれたから早く仕上がった。
中はベッドが二つくらい余裕で入る。
「アカシアさん、今日はコデマリくんとでお願いしていいでしょうか? 流石に野営だと自分の持ち物が落ち着きます」
もっともな意見に、アカシアさんは頷いてくれた。
ベッドだろうと、自分が愛用している物が勝手がいい。旅人なら理解できるはずだ。だからそれを理由にした。
今夜は、一緒に眠るわけにはいかないから。
そして鍋とお酒。焼き魚。野菜サラダ。
旅の野営じゃない。
篝火を煌々と灯していた。
ほんと、旅の野営じゃない。
「ほうら、姉ちゃんら、飲んでるか!!」
「いえ飲んでません」
「じゃぁ飲め飲め!! いい酒持ってきたんだ!!」
「それ、ハラスメントですよ」
特にコデマリくんが男たちに絡まれてた。
まさか多様性を容認した結果、おっさんらがコデマリくんに走った光景とでもいうのか。
……いや、嫌なダイバーシティだなおい。相違性から最大限の効果を発揮させたらこうなったのかおい。
アカシアさんが注意してくれるかと思ったら、意外とスルーしてたな。
なんでも、
「なんだか、みんな娘を見てるような視線だったから、止められなかったの」
だそうだ。
ほら、コデマリくんが男の子アピール足りないから。
あと、娘に酒薦めて絡むのはどうかと思うぞ?
よし、いっちょ試してみようか。
「お父さん、お酒くさい。嫌い」(幼い声で)
「「「わびゃら」」」
数人が突っ伏した。
家で心当たりがあったのかもしれない。悪い事しちゃったかな。
ていうか、今時わびゃらは無いだろ。これが、おっさんの限界か。
「流石は我があるじだの。魔性の娘といったところか。くぴ」
「嫌な娘だなそれ。あと、何で貴方まで飲んでるのよ?」
「殊勝にもお神酒を捧げおったのだ。古往今来、畏敬の念を以て祀り上げられ然るべきがこの我よ」
大丈夫か、うちの自動防衛戦闘システム?
「にしても――どうにも拗らせてきおったな、このあるじは」
「何よ」
「前々から言っておろうな。あるじは狷介にも程がある。いい加減、折れ時を学ぶがいい」
「そう、それ。私は狷介不羈でやっていくのよ」
「ふふ、諧謔を弄するな、小娘のあるじよ。他人事に一々癇癪を起しておる子供が、この世の仮初のペレストリアンが、せいぜい糊塗に入って悦に浸っておれ」
「何よ、そんな言い方しなくたっていいでしょ……。シャクヤク、嫌い」
「思い出すがよい。我の姿は火炎に照らされた影絵にして本質に在らざる。あるじら個人も実に均しい事よ。個々の例に対して一般概念がもたらす同様の関係が、陽炎のようにこの世界に定着しておるに過ぎんて」
私がべそをかき出したせいか、シャクヤクの声は優しかった。
でもね。アナムネーシスなんぞに、私は至れないのよ。
もし、どこかの異世界に私の原型があって、今の私がそれをなぞっている幻影なら。きっとその原型は酷く歪な共通認識なのだろう。
「どうれ、気分も乗ってきた」
私を泣かせておいて、乗ってきたも何も無いだろ。
「諸人よ、刮目するがよい。灯持て振るがよい。我が一つ踏舞さしてしんぜよう」
「「「ヒュー!! ヒュー!!」」」
何か知らんが、と男たちが歓声と称揚を上げる。山のような筋肉が飛び上がり、月光を背後に一回転すると、艶やかな着物の少女に変わった。
唄って踊れて嫌味も言える自動防衛戦闘システム……うん、まるで大丈夫じゃないな。
やがて宴もたけなわの頃、リーダーの合図の後、須臾にして場は閑散となりお開きになった。
テントの中。アカシアさんがいつもの衝立を出す。
男女に分かれ、体を拭いた。
外に釜戸があるとお湯沸かし放題でいいな。
テントも天井が高い大型だから、立って生活できる。
水は騎馬民族が用意してくれた。離れた所に川があるらしい。
「で、どうしてアカシアさんは私の体を拭きたがるんですか?」
「意外だったわ」
「はぁ……?」
「私って尽くす女だったのね」
そうか。面倒見いいもんな。お姉ちゃんだもんな。
よく考えたら、こんな常識的なお姉ちゃんは初めてだ。
うちの大姉様と小姉様も見習って欲しい。むしろ、あの二人のお姉ちゃんになって欲しい。
きっと婚期を逃す事も無いだろう。
「ね、朝ごはんは何がいいかしら?」
「そんなの決まってるじゃないですか」
私は会心の笑みを浮かべて見せた。
「前の晩が鍋の時は、朝も鍋です」
あぁ、何故なのか。カレーと鍋は二日目なのは。味が滲みて絶品だ。
「思做すんだけど、パーティの活動というのは、ある意味二日目の鍋のようなものじゃないかしら」
待て待て、思い詰めてたと思ったら何言い出してんだ?
「え、えぇと、無理にお鍋から敷衍させなくてもいいと思いますよ?」
「駄目か……。」
「切り替えて行きましょう」
「わかったわ。心機一転、具材について考えましょう」
どんな具材だよ?
「じゃあ、そうね――お豆腐なんてどうかしら?」
「な!? と、と、と、お豆腐!? そんなものまで持ってたんです!?」
「……そのどもり方は無理があるわね」
「絹ごし!? 木綿!?」
「一応どちらもあるけど」
「ど、ど、ど、どっちも!?」
「帝国並みに大豆は使われるから。この辺の文化はほぼ同じね」
侮っていたぜ。この女、まだそんな物まで隠し持ってやがったとは。
「アイテムボックスだと食材が痛まないから、故郷の食が堪能できるのは有り難いわね」
「はは、たはは……。」
言えない。
旅に出て早々に食い切ったなんて言えない。
「あ、ボク焼き海苔と佃煮ならいっぱいありますよ。良かったらお分けしましょうか?」
「あら嬉しい。マリーさんが食べ切ってしまったから、どこかで補充が必要だったのよ」
「面目ねぇ……。」
「あ、大丈夫です。いっぱいある物をお互い分け合うのも、旅の楽しみですから」
「重ね重ね、この仕儀に立ち至り面目次第もありません。なら、そうだ――コデマリくん、コデマリくん、もう大丈夫ですよ。こちらは終わりました」
「え、ちょっと、マリーさん!?」「あ、はい、こちらも終わりました」
衝立から可愛らしい姿のコデマリくんが現れる。
寸時にして含羞に真っ赤になりて硬直した。
なぁに、褒美だ。受け取れ。
「え、あ、え? はだ、はだか……。」
な? 凄いだろ? 我々、凄いだろ?
「ちょ、何してくれてるのマリーさん!? ごめんなさい、コデマリさん!! もう少しだけ、そちらに行ってて、お願い!!」
あ、そういやこの二人、この後同じベッドに寝せなきゃならないんだっけ。
しくじったな。色々意識しておっ始められると、後々厄介だ。ま、アカシアさんに限ってそれは無いか。
夜。音を立てずにテントから抜け出す。
気配は消している。テントの入り口も無音で開け閉めできた。私のテントを使ってもらった理由がここにある。勝手がいいのはいい事だ。
何だかんだで、アカシアさん、コデマリくんを上手く寝かしつけた。うちと同じで兄弟多そうだから、年下の面倒見がいいんだろうな。
見上げる月は、厚い雲間に隠れていた。
すぐそばの馬車まで行くと、流石にアセビが何事かと頭を上げる。
「起こしてしまって、ごめんなさいね」
抱き締めるように、アセビの頭に頬を寄せる。
大人しくされるがままだ。可愛いな、おい。
「いい子ね。短い間でしたけどここまでありがとう。貴方と別れるのも名残惜しいですが、どうかお元気で」
顔を離し、頬にキスをする。
なんだかんだ言って、この国に来て私の事をちゃんと受け入れてくれたのは、この子だけだった。
何かを察したのだろう。
しきりに顔を擦り付けてくる。
あれほど私に怯えた素振りをしてたのに……。
「あるじよ。行かれるのか」
馬車の上から、光もなく黒い影が聞いた。今は筋肉モードだ。
「二人のこと、お願いね」
「それは……果たして、どちらの意味でかのう?」
「そういう所は意地が悪いんだから」
「彼女の行為は好意に基づいての厚意であるな。気づいていて疎んじられるかの」
だからって、私は違う。
「――桎梏でしかないわ。束縛を許したら、お互いずるずるよ」
「なるほどの」
「何よ?」
「色は思案の外とは言うたものだな。そんな風では理屈も道理も通じまいて」
「こんちきしょう」
どうしてこの子は、すぐ知った風に言うのだろう? ひょっとして慰留されてる? まさか。
一度立ち上がり、衣服を直し振り返る。
静かに両膝をついて、そのまま地面に正座した。
あの時と同じだった。
月明りの無い夜。初めて会った時。
暗がりで二つの金光だけが私を見下していた。
「今まで、お世話になりました」
三つ指を付いて、静かに頭を下げた。
師匠には感謝の念しかない。こんな私のことを構ってくれたんだもの。
「にゃ。もうにゃーが教えることは無いにゃ。免許皆伝だにゃ」
「有難く、謹んでお受けいたします」
再度、深々と頭を下げる。
風がそよいだ。
雲が流れる。
「甚だ勝手では御座いますが、ここに、マリーと師匠のパーティの解散を宣言させて頂きたく、宜しくおん願い申し上げ奉ります」
あの時、師匠が私の申し出に応えてくれたからこそ、私はここまで来れたんだ。
流れる風が、私の耳元で「にゃ」と囁いた。
瞼が熱を持つ。
涙はどうにか踏み堪えた。
顔を上げた時、そこにニャ次郎様と呼ばれた上級精霊の姿は無かった。
――もう師匠には、御目文字する事も無いのだろう。
なんて感傷的になっていた。1ヵ月後に意外な場所でちゃっかり会うんですけどね。
立ち上がり、そのまま歩き出す。
アセビが着いて来ようとしたが、シャクナゲに留めてもらった。
「ごめんなさいね、もう気持ちは固まっているの」
私の言葉をどう聞いていたのだろうか。
じっと私の目を見ていた。
「ここは、私の居場所じゃなくなったから。もう行くわ。できればアカシアさんとコデマリくんを街まで連れて帰ってあげてね」
それを最後に振り返らず、進んだ。
生生流転。人同士の関係だってそうだと思う。ただ、良い方向にだけ流れるだなんて、それは傲慢だ。
テントからなるべく距離をとる。
分かってる。本当は、私に必要なのはアウフヘーベンだって。でも駄目。
辺りを包む影が一層濃くなった。
「ここならいいわ。街では暴れさせてあげられなかったけど、次の獲物はドラゴンの首よ。さぁ会い出なさい、ボタン!! さぁ行くわよ!! 思うがままに!! 我が前へ現し森羅万象のすべてを蹂躙するがいい!!」
両手を上げる私に、闇が質量を伴って降りかかった。
背後に、ぬぅっと何かが現れる。それが真っすぐ上へと上へと伸びあがる。
遥か頭上。赤い光が二つ、爛々と輝き私を照れしていた。
風が出ていた。
他のパーティやアカシアさん達も感じたんだろう。辺りから騒ぎが聞こえる。でも、それもどうでもいい。もうどうでもいい!!
「ふふ……ふはは……。」
自然と薄い笑いが漏れた時には、私も遥か上に居た。
高い所に居ると気分がいいな。
風が流れた。
雲の合間から巨大な満月が喘ぐように姿を見せた。
照らされた我が配下の姿を、地上の人達は見ただろうか。
全長80メートルに及ぶ巨大スケルトン――餓者髑髏・ボタン。
その左肩で、私は方角を見定めていた。
目指すはドラゴンの生息地。どっちだ?
よく考えたら目測くらい、昼間に付ければよかった……。
んー、良く見えないな。
「あ、冒険者さん、足元に居ると危ないですよ? ほら、そんな所でうろちょろt――だから言ったのに」
何人か踏みつけてしまった。
アカシアさんが下で何か叫んでる。よく聞こえない。そうか。言っても遠すぎて聞こえないんだ。
つまり、これはあれか。
不幸な事故というやつか。
ボタンの膝を曲げる。跳躍の為の力の溜め方は、骨だけのこの子も同じだ。
とにかく移動しなくちゃ。
「どいて下さぁいアカシアさぁん!! そこに居られるとぉ、とぉべぇまぁせーぇん!!」
声を張り上げたけど、通じただろうか。
ボタンの足元にまで来て何か言ってる。こっちの声も聞こえてないかな。どうしよう? このまま飛んでもアカシアさんなら大丈夫な気がしてきた。
あ、シャクヤクがアカシアさんを捕まえて距離をとってくれた。
「ボタン、今しもあれ」
囁くと、巨体の膝に溜めたエネルギーを一気に解放し、私たちは山岳の方へ飛んでいた。
お付き合い頂きまして、大変ありがとう御座います。
次回で一区切りつきます。




