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魔科学世界のリズ  作者: Luna(ルナ)
3章  神の使い
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56話  再び街へ

「どうなってんだ?」



コルチカムは赤い光を途絶えさせることもなく、ずっとマグマを吸収している。

マグマはどんどんと少なくなっていく。



何が何だかよくわからないが、リズたちがしばらく呆然としていると、マグマが跡形もなく吸収された。

コルチカムは赤い光を強めていた。



機械は特に壊れることもなかった。

リズたちは、この機械を作動させるところを初めて見たが、それでもストックの慌て具合でこれが普通でないことはわかった。



「とにかくカルセベルを回収しましょう。」

「あ、あぁ…。」



ソレイユがストックに採集を促し、何か問題が起こるわけでもなく、無事にカルセベルを取り出すことができた。



「できたぞ。」

「よし!早速町長に直談判だ!」



キキョウは意気込んで洞窟を抜け、ジェロンド山を降りて行った。

ふもとにつき、キキョウはフェードの街へ向かい始めた。



リズたち4人はそれについて行ったが、ストックはアジュガに戻ると言った。

チェスがカルセベルの入っている特別な麻袋を持ち、フェードの街へ向かった。



ーーー



フェードの街に着くと、つでに日が沈んでいた。

現在は秋なので、日の入りの時間が早まっているのだろう。



この街のフェードたちは夜行性のようなものなので、そろそろ起きてくるだろう。

ちらほら扉を開ける音が聞こえ始めてきたと思うと、始めてきたときのように、辺りに大声が響いた。



「まだ居たのか!」



少し年をとった、30歳後半くらいに見える男性のフェードが先ほどの大声を出したらしい。

目覚めてすぐにそんな大声が出せるものなのだなと、リズは呑気に考えていた。



「まだいただなんて……。」

「この街を乗っ取るつもりなのかしら……。」

「見ろ、変わり者のキキョウまでいるぞ…!」



事情も知らずに、野次馬がガヤガヤと騒ぎ始めた。

しかし、キキョウはそんな野次になれたのか、それともこれからすることに頭がいっぱいで、聞こえていないのだろうか?




野次馬が少しずつ増えてきたかと思うと、杖をつく音が聞こえてきた。

初めてきたときと同じような展開だったが、杖をつく音が聞こえても野次馬は口を閉ざさなかった。



先頭にいたキキョウのところまで町長がついても、野次馬の声は止まらなかった。



「町長はお優しいわね。」

「人間や変わり者の声なんて聞かなくてもよろしいのに……。」

「まるで慈悲の神様だわ……!」



何が慈悲の神様だ。

本当の神様だったらすぐに悪口を止めるはずだ。



それを抜いても、こんな奴が神様だとは到底言えない。


チェスは心の中で1人呟いていた。

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