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魔科学世界のリズ  作者: Luna(ルナ)
2章  逃げ出した先で
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22話  ドラゴンが住む森

リズたちはドラゴンのいる道に来ていた。


そこはなんとも不思議な場所であった。

どことなく神聖な雰囲気が漂い、淡い暖かな光が差し込んでくる。

木々はみずみずしく成長しており、しばらく進んだところには大きな湖があった。


「本当に危険なドラゴンが住んでいるのかな?噂とは違って穏やかでとても綺麗な森に見えるけど…。」


ソレイユは少し驚いた様子だった。

ソレイユが聞いた噂によると、ドラゴンの道は地獄の様に暑くて木の一本も見当たらない、炎ばかりの道だと言われているそう。


「やはり噂自体が間違ってたのかもな。そもそもこの道で凶暴なドラゴンがいたらとっくにニュースになっているはずだ。」


チェスが言った。



いまだに仲直りができていないリズは、チェスが話すと少し気まずそうにしていた。

なんだか自分は避けられているみたい。もしかして嫌われてしまったんじゃないか?


どうにか仲直りしたいが、話す機会が極端に減ってしまった。

そもそも自分が話そうとした時に限ってチェスがいない。


そんな考え事をリズがしていた時、レオが言った。


「いや…ドラゴン自体は住んでいるのかもしれない。君たちは気づいていなかったかもだが、足跡があったんだ。それもとても大きな。」


レオの言葉がリズの耳に入り、リズは不安になった。

もしも凶暴だったらどうしよう…。


しかし、悩んで立ち止まっていても仕方がない。リズ達は不安ながらも森を進むことにしたが…


「待て!」


レオが静かな声ではあるが、強く言葉を発した。


「どうしたの?」

「し!静かに。」


ソレイユの疑問に対し、レオは間を開けずに答えた。


レオはある一点を見ていた。

リズは何を見ているのか気になり、レオの見ている方向を見た。



そこには大きく、そして美しい青色のドラゴンがいた。



青色のドラゴンは、少しひらけた場所で光を浴びていた。

ドラゴンの近くには様々な種類のオプティルト達がいた。


リズは思わず、綺麗だなと思った。

とても人を襲う様に見えない。こんなにオプティルト達に好かれているドラゴンが噂の原因だとは到底思えなかった。


リズがドラゴンを見ながらそんなことを考えていた。


その時、ドラゴンは不意にこちらを向いた。

レオとリズはびっくりした。


ドラゴンはこちらを見つめてきている。

その瞳には邪な気持ちは一切含まれておらず、清んだ水色の目をしていた。


思わず見惚れてしまった。

いつの間にかドラゴンの近くからオプティルトが消えており、ドラゴンが口を開いた。


「そう警戒する必要はない。君達に危害など加えないさ。」



「!?」


リズたちはびっくりした。

レオとリズは誰に言われたかわかっているが、他の3人は相手が誰だかわからなかったからだ。


「君達が何をしに来たのかはわかっているさ。怖がらないで。」


どう隠しても無駄だと諦めをつけ、レオはまだ状況のわかっていない3人に現状を話し、ドラゴンの前まで歩いて行った。


「何か聞きたいことがあるのだろう?言ってごらん。」


優しい声色でドラゴンが言う。


リズは少しホッとした。

先ほどまでは威厳を感じられるような声色で話しかけてきたが、今は敵意を含んだ威圧的なものでもなければ恐怖を与えるようなものでもないからだ。


「…なぜ小生たちがいることがわかったんだ?」

「わかるさ、僕は知っているからね。」


返答になっていないような答えが返ってきて、リズは少し戸惑った。



知ってるって…。

どうゆうことなのかさっぱりわからない。



「他にも聞きたいことがあると思うが、もう少し奥に行こう。」


ドラゴンが森の奥へ歩き出したので、リズたちはドラゴンについて行った。


ーーー


ドラゴンについて行った先は多分、ドラゴンの住処と思われしき場所だった。

すぐ近くに湧き水があり、陽の当たり具合もちょうどよかった。


リズたちはここにきて、とても穏やかな気持ちになっていた。

それと同時に、リズとチェスはお互いのことを考えていた。


「ここが僕の家だ。しばらくはゆっくりしていくといい。そうだな……少なくとも1週間はここから出ないほうがいいな。」

「どうして?」


オスマンが率直な疑問を放った。


「この森を抜けた先に人間の兵士がいるから。君達はそこから逃げ出してきたから見つかるわけにはいかない。そうだろう?」


びっくりした。

このドラゴンは本当に私たちのことを知っていたのだ。


「お前は誰だ。」


チェスが警戒した様子でドラゴンに言った。


「そう警戒しなくていい。君達のことは知っている。右から順に、リズ、ソレイユ、オスマン、レオ、チェストミールことチェス。」


続けて、ドラゴンは自己紹介をし出した。


「僕の名前はサイネリア、種族はリヴァイアサン。そして、喜びの神シェチェの使い魔と言ったところかな。」


驚愕した。

よく神話などで神やその使い魔について乗っていたが、まさか本物に会えるとは思いもしなかったのだから。


「僕…否、僕たち神の使い魔はこの争いを鎮めるためにやってきたんだ。」


「君達のように争いを止めようとするものがいなければ、僕たちはこの世界を無に返すつもりだったんだ。」



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