閑話 死後
ん? 心配事があるから聞いてだって?
いいぞ。パパに相談してごらん。
ん? あの世に行ったら、じぃじに会えるよねだって?
お前も、もう現代魔法のとりこだな。
ん? 後生だから信じさせてよだって?
ははは、悪い悪い。泣くな泣くな。
(ちょっと、神様の前で2時間正座が効きすぎたかなぁ……。)
ん? 死んだ人に会えるなら、食べるために殺した生き物達にも会うってことだよねだって?
……それは考えてなかったなぁ。確かにそうだね。
ん? むちゃくちゃ怒ってるんじゃないかなだって?
お前は殺されたら、自分を殺した相手を怒るかい?
ん? いったいなにしてくれてんねん!って怒るって?
……なんで関西弁なん?
それはともかく。
ばぁばが言ってたよ。
殺してごめんなさい。私の命になってくれてありがとう。って、感謝の気持ちの魔力を込めて、いただきますって呪文を唱えて、丁寧に味わって食べて、おいしいって言って供養するんだって。
ん? それで許してくれるかなぁだって?
許してくれるまで……怒りがおさまるまで謝るしかないよ。
覚えておいて。
怒ってる相手に向かって、しかたがない、とか、過ぎたこと、とか言っちゃダメだよ? もっと怒っちゃうから。
相手が怒ってるうちは、しかたがないことでも、過ぎたことでもないんだ。
だから、ただ謝って、言葉と行動で時間をかけて、許してもらおうとする。罪をつぐなうんだよ?
あの世のことに関しては、パパが先に行ってお前を待っているから、一緒に謝ってあげるよ。
まぁ、お前が来たときに、きっとパパは、カニの前で土下座してると思うけど……。
ん? パパはカニを、むちゃくちゃ食べるからねぇだって?
うん、そうだね。
ん? ボクにも、もっとカニを食べさせてよだって?
カニを食べたければパパを倒せ!
ん? パパなら、化けて出てきたカニまで食べそうだって?
じゅるり……