神
次に、神とはなにかについて話そうか。
精霊使いにとって神とは『良い物事に宿る心』なんだ。
ん? 神とはキリスト様のことではないのだって?
それはキリスト教の神様だね。
ちなみに我が家はキリスト教徒じゃないよ。
ん? うちはなにを信仰してるのだって?
強いて言うなら、原始的な精霊信仰かな?
表向きには、浄○宗……。あれ? 浄○真宗だったかな?
精霊使いは『良い物事に宿る心』に導かれて生きていくものなんだ。
前にみんな、良いもの、価値のあるものを欲しがるって言ったのを覚えているかい?
みんな、その価値を目指して生きていく。
だから神様が、この世界をつくったとも言えるんだよ。
ん? 神聖魔法じゃない精霊魔法に、どうして神様が関係するのって?
実はね、精霊使いの神様の名前は『精神』と呼ばれていて、精霊を生み出す元になるんだ。
存在の持つ知力がどのように欲しがられ、受け取る側の人の心をどのように変化させ、動かす原動力になるかっていう重要な要素なんだ。
物事をよく見れば、どうすればいいのかっていう神様が宿っているのが分かるよ。
物事自身が良い方向に向かいたがっているよ。
精神は全ての物事に宿っているのだから。
精霊が万物に宿っているようにね。
そうそう、お前も精神を持っているから神様って名乗っていいよ?
ん? そんなの畏れ多いって?
そうだね。じゃあ、歴史的偉人になってから名乗ろうか。
2019年4月15日 修正
2019年4月17日 修正
2019年4月25日 追記