34/37
ゾンビ
今日はゾンビについて語ろう。
現代魔法は名前を付ける。
参考に、例えば代表的な名前で言うと『これは良い、これは悪い』
以前、言ったよね?
それで分からないものを分かったつもりになって安心するのだ。
でもね?
『分かったつもり』は、本当に分かっているのかい?
うん、当然、なにも分かっていない。
判っているけど、分かっていない。
でも『分かったつもり』になっているから、考えることをやめている。
つまり、思考が死んでいるのさ。
でも、本当は分かっていないんだよね?
だから、一度死んだ思考が死んでいながら蠢きだす。
死んでいるのに、動いている。
つまり、ゾンビになるのさ。
『分かった』と信じて安心していたのに、恐怖のどん底に突き落とされる。
ゾンビは人の心の底から怖がられているよ。
ゾンビを倒すには真名を見抜き、その真なる名前で呼ばないとダメ。
真名を読んで存在化しないと、転じて無に出来ないのさ。
それか『美』に触れて魔を祓ってもらうか。
まぁ、祓っても名付ける限り、ゾンビは無限にわいてくるけどね。
 




