表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/44

第一階層

 ユニークモンスターとの戦いを終え傷ついた体を回復する為、帰宅した夕方から今日の朝まで寝ていた。 有給は残り6日。 昨日はほとんど探索出来ていないので、今日は先を見たかった。

 体の状態は昨日よりは良くなっていたが、万全とは言い難く昼過ぎまでゆっくりしていた。


 昼飯を食べた後、リュックサックの中身を確認して木刀を持ちダンジョンに向かった。 前回同様に入ってすぐに部屋があり通路があった。

 昨日、そしてダンジョンに入った初日とダンジョンの作りが変わっていないことから入る度に地形が変わるタイプのじゃないことはわかった。

 最初の部屋で木刀を腰のベルトに差して、リュックサックからアタッチメント付きのライターを取り出し、最初からこいつをメインウェポンにした。

 次の部屋に向かう為、通路に近づいたがヘッドライトだけだと少し心許なかったので灯りが欲しいなぁと思った。


「スキルで灯りとか無いかなー?」




名前 間崎聖人(かんざきまさと)


称号 生還者 1/100


スタミナ 100/100


スキル 無し


スキルポイント    10.1P


習得可能技能 鑑定 地図 自動書記 光源





 透明なステータス画面が現れると、そこには光源というスキルがあった。


「お! やっぱり、あったか」


 ポチッとすると、



光源        5P  習得しますか? 



「5Pか……とりあえず取ってから考えよ」


 ポチッとな。



名前 間崎聖人(かんざきまさと)


スタミナ 100/100


スキル 光源


スキルポイント    5.1P





「無事、習得出来たみたいだ。 では、さっそく」


 『光源』と念じると、前方1m、目線の高さより少し高い位置に拳大の光の玉がふわふわと漂っていた。 光の玉は周囲3m程を明るく照らしたが、あまり遠くまでは届かないみたいだ。 ヘッドライトと合わせて使えば十分に対応出来そうだった。


「さて、スタミナはどのくらい減ったかな?」




名前 間崎聖人(かんざきまさと)


スタミナ 90/100



「ふむ……一回10か、後は何分維持できるか」



 とりあえず腕時計で計りながら進めて行こうと考え、前回の部屋までゆっくりと探索を開始した。


 昨日、奴と戦った部屋の手前まで来て中を覗くと、奴より一回り小さなネズミが2匹。 灯りに気付いたみたいでゆっくりとこっちに近づいてきた。 ポケットからもう1本のライターを取り出し、最初から二刀流で全力攻撃する予定だ。


「手加減は無しだ!」


 ただ、ネズミに近づきライターを押し付けるだけの簡単な作業。そう思い込み部屋に侵入した。


 突然現れたた俺にネズミ達は驚き歩みを一瞬止め、その隙に距離を詰めると、ネズミ達の心臓付近を同時に焼いた。

 奴と違い2秒程焼くとネズミ達は悲鳴を上げること無く、口からドス黒い液体を吐き仰向けに倒れた。


「ふむ……やはり奴が特別か、通常個体だとオーバーキルかもな」


 すぐにステータスを確認すると、




名前 間崎聖人(かんざきまさと)


スタミナ 100/100


スキル 光源


スキルポイント    5.5P




「ネズミ1匹で0.2かスライムより簡単だな。 しかし、前回奴がいた同じ部屋にモンスターが居たけど……奴を倒して時間が経過してリポップしたってことかな。 後は何分で出現するか検証するか」


 そうと決まれば早速、部屋を出て最初の部屋まで戻る。 こういう場合、部屋にいるとポップしないことがあるから移動する。

 最初の部屋まで戻り、床に座り壁を背もたれにして時計を眺めた。 しばらく経ちリュックサックから園芸で使うスコップを取り出し床を掘ってみる。 すると、サクッと穴が掘れてしまった。30㎝程の穴を掘り用を足した。


「ふぅ……これなら長時間の探索も安心だな」


 しばらくすると穴が塞がり、横には穴を掘った時に出た床の土が残されていた。

 10分が経過し、立ち上がった時に光源の光が弱くなった気がしたので、再度スキルを使うことにした。


「だいたい、15分くらいか……」


 スマホのアラームを15分に設定し、先ほどの部屋にネズミがポップしているか確認するために行動を起こした。

 もう一度、部屋に向かうとネズミが2匹出現していた。 さっきと同じくこちらの灯りに気付くとこちらに近づいてきたので、奇襲を仕掛け、ライターで焼き殺した。


「ふむ、10分位の周期で出現かな?」


 リュックサックからノートを取り出しボールペンでダンジョンの性質を書き出していく。



・一階の床は掘ることができる

・モンスターのリポップは10分くらい


「まずは、こんな所か」


 大学ノートをリュックサックに入れ探索を開始した。 光源が有る為、奇襲される心配が減ったのでその後の探索はスムーズに行き、一階層の全てを探索し次の階段を見つけた。


 階段の側で座り込み、方眼紙に一階層の地図を書き込んで行く。 一階層は罠は無く、一本道だったので迷うことは無いが曲がり角が所々にあり奇襲される危険性はあった。

 地図を書き込むと立ち上がり、モンスターがリポップする前に帰ることにし、その道すがら今日得た情報を整理する。 入口から次の階段までの道のりは警戒しながらだと、30分程掛かる。 その間、モンスターとの遭遇回数は30回。 通路でスライムとの遭遇回数10回。 小部屋で毎回ネズミ2匹と遭遇、回数は20回。 階段の近くで休憩することで帰り道でも狩ることができるから、往復することでネズミが80匹で16P、スライムが20匹で2P、合計18Pを往復で稼ぐことができる。 一階層のモンスターを倒してもドロップアイテムは未だに無かったし、宝箱も見つけることが出来なかった。

 以上の事から一階層を往復するのに戦闘と休憩を入れ90分位を1セットとして、午前に2セット、午後に3セット、夜に2セット。 1日に7セット合計126P獲得予定なので、次の階層に行くのは残り有給5日を消化した後に行く予定だ。




 今後の予定を決めたので今日は消費アイテムの補充や食料の買い込みに時間を使い本格的なレベリングは明日からとした。





残り有給5日


 昨日は早めに就寝し体調は回復したみたいだ。 体にはまだ痣が残っているが痛みは無く、朝食はちょっと贅沢にステーキを食べることにした。

 朝食を食べながらテレビのニュースを視聴する。 最近のニュースはダンジョン関係がメインで、日本の何処でダンジョンが出来たとか、世界はどうだ、みたいなニュースばかりでダンジョンの攻略情報はほとんど流れない。

 何故なら、現時点でダンジョンを殺せるのは日本だと自衛隊だけだからだ。 ダンジョンのモンスターは銃器で殺すことができる。 だから、遠距離からの飽和攻撃で安全に処理していき最下層のダンジョンの心臓部を破壊しているらしい。

 らしい、というのはダンジョンの情報はほとんど開示されていないからだ。 自衛隊の広報官が開示した情報しか一般市民は知らないのが現状なのだ。

 ネット等では、最下層にはダンジョンコアがあって自衛隊はそれを持ち帰り、政府がその恩恵を独占しているとかいないとか。


 朝食を食べ終わるとリュックサックの中身を整理し消耗品類を補充する。 奴のようなユニークモンスターはリポップする可能性がある為、秘密道具を買ってきた。 使い捨てライターの消費が激しいが必要経費と割り切り、リスクを減らし最短で効率良く周回する予定だ。


 早速、アパート裏ダンジョンの周回を始めた。 午前中に2セット周り、昼食を食べ、午後に3セット。 ここまでは順調だったが、晩飯後のラスト1セットの時に奴と遭遇した。

 先日、死闘を演じたマッチョネズミだ。 遭遇した部屋は以前と違うが、リポップしていた。 部屋に入らずに通路に秘密道具を仕掛ける。

 誘き寄せる為に姿を見せると、奴はこちらを見つけるとゆっくりと近づいてきたので、すぐに通路に逃げた。 すると、猛烈な勢いで突撃してきた。 だが、通路に入ってきた瞬間、奴は前のめりに倒れた。



「良し! 上手くいった!」


 今回の秘密道具は鳥もち君DX。 奴の驚異的な突進力を殺す為に鳥もち君DXでダンジョンの床とくっ付けたのだ。 立ち上がる事が出来ずにジタバタしている奴の背後に回り、馬乗りになって背中からアタッチメント付きライターで心臓付近を焼く簡単な作業。 奴を苦労せずに倒せたので今後の周回に余裕ができ、第一階層での不安が無くなった。

 奴を無事処理することが出来たので残りの工程を消化し、ダンジョンの入口で今日の成果を確認することにした。



名前 間崎聖人(かんざきまさと)

称号

生還者 2/100

ファイアーマン 778/1000 


スタミナ 100/100


スキル 光源


スキルポイント    159.6P







「お! 新しい称号が増えてる」


ファイアーマン

スキル以外の火で魔物を屠った者に贈られる証 

火強化 微  火耐性 微  消費燃料軽減 微



「ふむ……スキル以外ってことは、炎のスキルがあるのか。 もう一度、確認しよう」







名前 間崎聖人(かんざきまさと)

称号

生還者 2/100

ファイアーマン 778/1000 


スタミナ  100/100


スキル 光源


スキルポイント    159.6P


習得可能技能 鑑定 地図 自動書記 火






「火って、また漠然としているな。 とりあえず」


火           5P      取得しますか?



名前 間崎聖人(かんざきまさと)

称号

生還者 2/100

ファイアーマン 778/1000 


スタミナ  100/100


スキル 光源 火


スキルポイント    154.6P


習得可能技能 鑑定 地図 自動書記 



「ついでに……」


地図           20P    取得しますか?


「もう一個も……」


自動書記         30P    取得しますか?


「これでよし」




名前 間崎聖人(かんざきまさと)

称号

生還者 2/100

ファイアーマン 778/1000 


スタミナ  100/100


スキル 光源 火 地図 自動書記


スキルポイント    104.6P


習得可能技能 鑑定 




 鑑定を取るのにあと400P。 最終日までの4日で期待値は504Pなので鑑定を習得できた。 そんなこんなで残りの有給を消化し最終日に2階層に向かうことにした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ