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後始末

 強烈な光を感じて瞬間的に目を閉じ、ガストーチのスイッチから指を離してしまった。

 時間にして数秒。 戦闘中だというのに致命的な隙を晒してしまったが、蟻達からの攻撃は無かった。 目を開けるとそこに広がる光景に驚いた。

 俺の前方2m以内にいた蟻は全て消し飛んでいた。 そこから先5mまで行くと、射線から外れた蟻は身体が残っているが高熱で死んだようだ。 そこから先の奴らは辛うじて生きていたが瀕死と言った感じだった。

 ガストーチ(OD缶)から放たれた炎?はダンジョンコアと融合していた女王蟻の身体の一部を焼いたが、女王は悲鳴を上げながらも、次々とでダンジョンの壁から大量に蟻を生み出していた。


「うーん、想像以上の威力だな。 しかし、目が痛い……」


 空間収納からサングラスを取り出しかけると、ちょっと暗いがギリギリ女王が見える程度の視界は確保していた。 状況把握にしばらく時間を使っていると、女王蟻の方も準備が整ったみたいで第2ラウンドを始めた。だが、生み出されたばかりの蟻はまだ動きが鈍く、統率は取れていなかった。


 再び、ガストーチに火を入れた。 ガストーチから放たれた炎は、ゲームとかで見る熱線(レーザー)に似ていた。 女王を守ろうとしていた肉壁(蟻)を貫通し女王を焼き、ガストーチを左右に振り蟻共を薙ぎ払い女王蟻の身体を焼いた。

 女王蟻はもう蟻を生み出す力も残っていないようで瀕死といった感じだった。 ゆっくりと近づき、女王蟻の額に輝くコアを確認し、使い捨てライターに持ち替えて炎の大太刀でコアごと女王蟻の頭を真っ二つに切り裂いた。

 ダンジョンコアの消滅を確認すると足下に指輪が落ちていた。


「コアから装備品が出るなんて聞いてない……融合個体だったからか?」


 指輪を鑑定すると、




名称 生命の指輪


効果 装着者のスタミナを消費し対象の傷を癒す





「……ファンタジーアイテムだな」


 思わぬレア物?をゲットし、とりあえず右手に装着してダンジョンを脱出した。



 自宅に戻って寛ぎながらステータスを確認していた。




名前 間崎聖人(かんざきまさと)


称号

生還者☆☆☆☆☆  MAX  効果 極

ファイアーマン   MAX  効果 極

屠殺        MAX  効果 極

迷宮踏破      1/3  効果 微


スタミナ  100/100


スキル

光源 火 地図 自動書記 鑑定 固定 遅延 空間収納 水 隠蔽 偽装 ストレージ


スキルポイント   20983P



 ダンジョンを攻略したことで新たな称号が増えていた。



名称 迷宮踏破 効果 微 (自身の周囲1m程)


効果 周囲の地形を把握し罠、隠し通路等を発見できる



 これは……ダンジョン攻略に必須なスカウト系スキルが称号で付くのか。 というか、称号はパッシブスキルで、スキルの方はアクティブスキルだな。 少しこの世界のシステムを理解出来た。

 ベランダに出て、一服しながら今後について考えた。 もうここでやる事は無い、次の新天地を探しに行くのもいいな。 それにそろそろお金がヤバい、収入が無いから減っていく。 少し離れた隣町にダンジョン都市が建設されたらしいから、そこに向かうのも悪くない。 それに探索者になればダンジョン都市での衣食住が保障される。 その代わりにマイクロチップを埋め込むらしい。

 探索者っていうのはマイクロチップを埋め込んだスキル保持者の事をそう呼ぶらしい。 埋め込んでいない者達と差別化を図る意図があるようで、マイクロチップには名前と住所(ダンジョン都市に住んでいる場合は都市の名前)と所持金が登録される。 ダンジョン都市以外の場所でマイクロチップを識別すると名前と住所が表示されお金は見えない様になっているらしい。




 明日に裏庭ダンジョンの消滅を確認したら、隣町のダンジョン都市に行く事にした。




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