終曲『新世界』
地上が落ち着きを取り戻し、新たな秩序が生まれるのに約半年の時間を要した。
命の安全が確保されると人々の生活は次の段階に移った。 ある者はスキル保持者に望む物を与え囲い込み。 また、ある者はスキル保持者達は人にあらず排除すべきだと声を上げた。
だが、ダンジョン都市の建設はスキル保持者達の活躍で半年で形に成りつつあった。 ゴーストタウンと化した町を破壊し整地するのに重機を使うよりスキルを使用する方が早く、周りを気にしないのであれば非常に有用だった。
それに対し、自衛隊による国民の選別は困難を極めていた。 代案として立案されたのが、ダンジョンに潜る者達を管理する為に組合を組織し許可制にして、その申請の際にマイクロチップの埋め込みを実施、選別と平行して進める事となった。 それに伴い、商業施設やレジャー施設等の入り口にマイクロチップを識別するゲートの設置を急ピッチで進めた。
新しい世界が産声を上げようとしていた。 その頃、俺の生活も次の段階に移ろうとしていた。 裏庭ダンジョンでユニーク個体を大量に撃破し、駅前ダンジョンでオークの間引きと肉の確保。 月に一度業務用スーパーで野菜や調味料等を大量に買い、順調に在庫を溜め込んでいた。 そして、約半年の研鑽の結果がこれだ。
名前 間崎聖人
称号
生還者☆☆☆☆☆ MAX 効果 極
ファイアーマン 99854/99999 効果 特大
屠殺 MAX 効果 極
スタミナ 100/100
スキル
光源 火 地図 自動書記 鑑定 固定 遅延 空間収納 水 隠蔽 偽装 ストレージ
スキルポイント 19526P
2つの称号が最大になり、オークの肉は大量にストック出来た。 現状所持しているスキルを使用する際のスタミナ消費は全て1になり乱発してもスタミナが枯渇することが無くなり、消費したスタミナは一瞬で回復するので実質スタミナは無限となった。
大家とのアパートの売買については、あれから何度か連絡をしたが繋がらず、大家からも連絡が無かった。 とりあえず毎月の家賃は振り込んでいるが、何かしらのトラブルに巻き込まれているのかもしれない。
収納系スキル的を2つ所持したことによりアイテムの管理が楽になった。 ダンジョンで手に入れたアイテムは全てストレージで保管し、食料や物資等は空間収納に目録を作って保管した。 ストレージを習得したことで1つにまとめることが出来ると思ったが、どうやら一種類につき何個までと限界があった。 例えば、釘なら1000個まででそれ以上入れようとしてもストレージから弾かれてしまい入れることが出来なかった。
ストレージからアイテムの出し入れはステータスを見る様にイメージだけで出来て、ステータスを確認出来る透明な石板にストレージの項目が追加され、ゲームの様に操作が可能だった。
生存者の称号がMAXになったことでそろそろ裏庭ダンジョンを攻略しようかと考え始めていた。 一階層にまで巨大蟻のユニーク個体を見る様になってから半年、スライムやネズミを見なくなり完全に蟻に支配されていた。
世界にダンジョンが現れてから約一年の時が経っていた。




