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怒られてしまった?!

彼が、魔法大全を読んだ日の夜のこと。


よし、いよいよ魔法の練習というか魔力の練習に入ってこう!

まずは、魔力を感じる所からやっていこう。ファンタジーならできるはず。

魔法大全を読んだ感じだと、魔力は、血液に似てるから血液の流れを意識してみよう。心臓から血液が押し出されて……………《1時間後》……………!!

身体中が熱い、なんだこれは!いや、一旦落ち着こう、フーーーーーっ。よし、これがおそらく魔力で、熱く感じてるのは勘違いのようだ。自分を見ても何も変わってない。


そうか、これが魔力か。新しい感覚だ、体が魔力に包み込まれている(・・・・・・・・)かのようだ。

ダン、ドン、ガン、ドンガラガッシャーン

なんかものすごい音で、こっちに近づいてるんだけど何かあったのかな?


ガチャ!! あ、扉が開けられた。


「ユート!大丈夫?」

何故かものすごい焦りようで、母さんがこちらに来たんですが。


「はぁ~良かったー、急に魔力の反応がするからなにごとかとおもっちゃった」

なるほど、自分が出した魔力に母さんが気づいて慌ててきたってことか。てか、体にベタベタ触るのやめて欲しいです恥ずかしいので。

でもなんで、こんなに焦ってるんだろう?


「ユート!!」


俺→Σ(゜ω゜)


「一体何をやってるの!」

こ、こわい…母さんがガチで怒ってるのを初めて見た……まじ怖い………なんか見たことないオーラ(・・・)が母さんの周りに漂ってるし。

「なに?」

「とぼけてもダメっ!ユートはどれだけ危ないことをしてたかわかってないの!?」

母さんがどうして怒ってるのかよくわからない。

「ごめんなさい」

「ほんとにそうよ!魔力なんてユートぐらいの小さい子が使っちゃったら魔力暴走で死んじゃうかもしれないのよ!?」

だからそんなに怒ってたのか…それもそうだけどそんな危険なことを自分はしてたのか…


「これからは私がいる時以外はやっちゃダメ!いいね!」

「うん、わかった」


これは、約束を破ったら次からもうやらせてくれなさそうだな。

なんて思っていたりしていた。



《sideクロエ》

今日も一日楽しかったわ、ユートがお世話をさせてくれないのが少し残念だけどね。


しばらくたった頃…


「……っ!」

魔力の反応!?なんで!

どこからっ!…ユートの部屋!急がないと、今ならまだ間に合うはずよっ!


クロエが焦っているのには理由がある。普通なら5歳以下の子が魔力を出すことはないのだが、稀にそのようなことが起こり、そのうちの7割が死んでいる。

死因は、魔力制御不能による体内破壊である。普通ならば、1歳になったばかりの子が、魔力を扱えるわけがないのだから当たり前である。


では、残りの3割は何か?それは、魔力を操る事のできる者が近くにいる場合である。魔力暴走は、小さな子が操作できないから起こることであり、操作できるものが、外から干渉して沈静化すれば問題なくもとに戻すことができる。


そのため、魔力を操る事のできるクロエが焦っているのである。


ユートっ!ユートっ!ユートっ!!

ユートの部屋に向かう途中に大きな音がたったことにすら気づいていない。


ガチャ!!


「ユート!大丈夫?」


そこでクロエが見たのは、驚いたような呆れたような顔でこちらを見ている愛する息子の姿だった。


「はぁ~良かったー、急に魔力の反応がするからなにごとかとおもっちゃった」


ユートが無事でよかったわ。この子は自分で魔力を抑えられたみたいね(・・・・・)。そんなことよりも…

「一体何をやってるの!」

本当にユートったら何を考えてるの!?

「なに?」

「とぼけてもダメっ!ユートはどれだけ危ないことをしてたかわかってないの!?」

ユートが心配で仕方がなかったのに!

「ごめんなさい」

「ほんとにそうよ!魔力なんてユートぐらいの小さい子が使っちゃったら魔力暴走で死んじゃうかもしれないのよ!?」

私がいたし、ユートが魔力を抑えられたからよかったものの万が一もあったのを覚えてほしいわ

「これからは私がいる時以外はやっちゃダメ!いいね!」

じゃないと、不安で仕方がないもの。

「うん、わかった」


じゃあ最後にユートをギュッとして

「あなたが本当に無事でよかったわ。」

本当によかったわ。

「じゃあ、今日はもう遅いからもう寝なさい。魔力に関しては明日から教えてあげる。」

「わかった!たのしみにしてるね!」

うふふ、このこの顔を見ているだけでも癒されるわね。

「えぇ、それじゃあおやすみなさい」

「うん!おやすみなさぁい」


《sideユート》

あ、母さんにギュってされた

「あなたが本当に無事でよかったわ。」

うーん、むず痒いな…

「じゃあ、今日はもう遅いからもう寝なさい。魔力に関しては明日から教えてあげる。」

「わかった!たのしみにしてるね!」

よかった!また明日も魔力を練習できる!

「えぇ、それじゃあおやすみなさい」

「うん!おやすみなさぁい」

よし、それじゃあ寝よっと


………………少しならいいよね?


魔力を体の中で、ならバレなそうだし。



それからしばらくして、ユートは体内に魔力を蓄積したまま寝てしまったそうな。

それが明日の悲劇になるとも知らずに………


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