時間が経ちました?!
あれから(クロエの自信喪失)クロエはユートには生活魔法と無属性魔法しか教えられず、そのまま5年が過ぎた。いや、正確には、クロエは魔法を教えられなかったのではなく、教える勇気がなかったのだ。
しかし、それも仕方のないことだろう。初めて、魔力の特訓をしたはずの子が異常な才能を見せたのだ、
本来、親であればそれは喜ぶべきことなのだろう。だが、自分の努力が一瞬で超えられてしまうかもしれない、誰だって自分の努力した分を軽く超えられる所なんて見たくはないだろう。
だが、ユートはそのおかげかこの5年の間に友達が出来ていた。
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「おはよう!」
「あぁ、おはようユート!」
「うん、おはようユート君。」
一人目の子は、レオナルドだ、正しく元気一杯を体現したかのような男の子だ。
次の子は、いつも少し元気がなさそうで、少し暗いが、ノリもいいし一緒にいて楽しい。
ちなみに、名前はシアンでこの男の中ではいちばんのイケメンである。
……顔面偏差値は、シアン>レオナルド>ユートの順だ。……何か問題でも?
ちなみに俺の顔面偏差値は、エルフの中では下の上から中の下ぐらいだ。……ここまで前世に似せなくても良かったのに…
まぁ、救いとしては仮に下の下でも嫌悪されないことだな。
そして、もう一人、この男三人の中の紅一点。
「みんな〜おはよー!」
ローザだ。
「「「おはよう!!」」」
ローザは、将来的にはエルフの中でも一、二を争うだろうと言われていて、今の時点で既にかなり可愛い。
俺にはとても見合わないだろうな。
ちなみに、ローザは元々将来美人になるだろうと言われてた。
理由は、両親にある。ローザの両親はこの村の中でも美男美女風として有名な二人の娘だからだ。
「ねぇ、みんな、きょうは何して遊ぶ?」
「俺は森の奥に行って動物狩りに行きたいぞ!」
「ダメだろ、レオ。長老に行くなって禁止されてるだろう?」
「ちぇー」
前世では、こんなに楽しく相手がいなかったから今がとても楽しい!
このみんなとは、喧嘩しないようにこの関係がずっと続けられるよう頑張ろう。
そうしてまた月日は流れて行く。