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4DAY

DAY4



行政地区 米子市民センター 駐車場 5:08



 米子市民センターの防衛についていた日米合同軍はラストバタリオンの制圧部隊の攻勢の前に破れた。

 運用していた車両の全てがハッキングを受け、外部信号によって全機能を停止してしまっていたからだ。

 過去には中国が原発・軍事に利用されるシリコンチップにバックドアを仕込んでいた事は良く知られている。

 とはいえハードウェアレベルのバックドアをCPU内に埋設する行為は仮に相手が同盟国であったとしてもむしろ常識である。


 勝達の推理した予想の正答率は半々の物だった。


 何故なら日米合同軍の所有する兵器群に搭載されていたPATRIA.Ind製のフォトニクスチップは艦艇等でも利用されている。

 結論から言えば日米合同軍の兵器は単なるハリボテと化し、一方的な殲滅を受けたのだ。

 しかしラストバタリオンの優位も長くは続かなかった。

 深夜帯に武装した市民が消耗して手薄となったラストバタリオン占領部隊に奇襲をかけ、市民センターの開放に成功したのである。



港湾地区 小型倉庫 B練 9:57



 波は穏やかでウミネコの鳴き声すら、ここには聞こえてこない。

 勝達はどこからか持ち込んだ長椅子の上で花札に興じていた。

 末吉を除いて堅気には見えない二名が賭博に没頭しているのを見て周辺の住人も明らかに距離を取っている。

 賭け自体は末吉の一人勝ち状態で、負けが込んで頭を抱え込んでいるのは勝だ。


「末吉ちゃん、サマやっとるんとちゃうやろな?」


「俺はさっきルールを覚えたばかりだ」


「金賭けなくて良かったよ。ホント」


 勝はブタになった手札を投げ、やってられぬとばかりに長椅子に上半身を横たわらせる。

 肩口の傷を覆ったガーゼ捲るとすでに出血は止まっており、化膿もない様子だった。

 勝は小さく溜め息を吐くとこちらへと歩いてくる職員の姿を捉えた。

 眼鏡をかけた女性職員は写真を眺めながらB練へと入ると、入り口で屯している怪しげな連中と目が合いすっと逸らした。


「伊波 勝さんは居られますか?」


「伊波なら俺です」


 女性職員は逸らした視線を戻すと、手を上げた勝の方へと歩き寄る。

 若干引かれているのを察した末吉が文吾を連れてその場から退席、職員の女性は長椅子を勧められやんわりと断った。

 市民センターがラストバタリオンに落とされ甚大な被害を被った結果、避難民全員を抱えて東港湾地区へと脱出に向かったと説明。

 勝は少しばかり悩んだそぶりを見せたが、即座に救出活動への協力に賛同した。


「敵軍からの襲撃が予想され、軍の方から警察の方に協力要請が出ています」


「その話なら桂……いけるかァ!?」


 少し離れた場所で話を聞いていた文吾は頭の上に両手で大きな丸を画くと、勝の声量に怯えた女性はそそくさとその場を退席した。

 変わりに現れたのは昨日から行動を共にしていた兵士だった。

 男はバラクラバの上からヘルメットを被っており、表情は見えないが勝達の方へと手を振っている。

 勝達は準備を済ませると早速兵士の先導によって、連結部へと移動を開始する。

 だが、先導する兵士の向かう先が港湾地区の検問ではなく貨物集積所であることに気付き、三人は顔を見合わせる。



港湾地区 整備用点検孔 10:24



「ここは地下輸送路の入り口?」


「ごっつい速度でるんやろ? 人間が入ってえぇんかいな?」


「電源は落ちてるようだし、問題はなさそうだぞ」

 

 集積所に集められた物資は電磁誘導加速を利用した地下輸送路を通り各地へと運搬される。

 東西南北を通る中央交差線とメガフロート中央部となる行政地区周辺を繋ぐ環状線の二線が主な物資輸送ルートとなっていた。

 路線内の電源は完全に停止しており、チューブ内を真空にする為の装置も停止していた。

 実際に勝達が通行するのはその隣を走る整備用点検孔である。


<修理>(12) <1D20>4


 点検孔の途中には横穴にドアが幾つか取り付けられており、ここから地上へと上がる事ができるようだ。

 行く手を塞いでいたドアを兵士がブリーチングによって開けようとすると勝が慌てて止める。

 会社からメガフロートの地下構造は空気孔が必要最低限しかない為に煙草の類は持ち込まないよう禁じられていたからだ。

 勝は細めのワイヤーを切断して二本のワイヤーを加工する。

 大抵の扉の鍵はピンタンブラー錠を採用しており、少々固めの針金が二本あれば簡単に開ける事ができる。

 勝はドライバーピンを押し上げて手前から開錠していくと一分も立たない内に開錠に成功した。


「伊波……押し込みやっとったんちゃうやろな?」


「こんなもん一般常識だよ。なぁ椚?」


「俺でもここまでは手馴れてない」


 勝は冷たい末吉の返答に何故かにやけると、ボディーアーマーの上から針金で突いた。

 扉の先にもまた見慣れた構造が広がり、兵士が着いて来るようにとハンドサインを出す。

 やがて若干広めの空間へと四人は辿り着く、コンクリートで仕切られた空間でロッカーが十以上並べられている。

 そのロッカーの置かれた隙間の一つに男の遺体が転がっているのを兵士が確認すると、銃口を突きつけたまま部屋を移動しその場を抜けた。


<直感>(10) <1D20>8


「さっきの死体を確認しなくてもいいのか?」


「映画で観たで、死体に罠を隠して触ったらドカンや」


「映画の情報かよ」


 兵士に引きつられた三人はようやく横穴の扉を潜ると地上へ向けて梯子を昇り始めた。

 点検孔の蓋を退けると目も眩むような光が差し込み思わず腕で視界を塞ぐ。

 勝が慣らした目で周囲を見渡すと、様相の異なる景色が広がっていた。

 到着したのは先日訪れた連結部付近ではなく、生産地区の食品加工工場である。

 兵士は困惑する三人を先導すると、説明もないまま更に先を急ぐ。



生産地区 食物加工工場 駐車場 13:14



 メガフロート生産地区はメガフロートで消費される食糧のほぼ九割を賄う事が可能な植物生産工場が存在する。

 フロートの底部に土砂を敷き詰め浮かせた形になっており、土中を通したチューブを等間隔に埋め液体肥料等を植物に与える点滴灌漑を採用している。

 それに加えて光ケーブルを利用した垂直農場による野菜の生産等も行われ、鶏を中心とした畜産等もおこなわれていた。

 なお生産地区はほとんど家屋が建っていない為にかなりの広い視界を得る事が可能だ。


「ドローンが飛んでいるな」


「UAVの中継映像で奴等を捉えた。こちらには背を向けている」


「そんなら、奴さんの背後を取ったちゅう訳やな」


 同行する兵士から預かった端末に表示されている映像に敵の位置がポイントされている。

 生産地区から行政地区へは二ブロック隔てた先にあるようだ。

 おそらく市民センターから離れていた別働隊なのだろう。

 このまま直進すれば東港湾地区へと避難する隊列の側面を突かれる事になる。

 とはいえたった四人で戦闘するにはあまりにも戦力比が悪い。

 UAVからの偵察情報では敵歩兵が八名、突撃兵が六名、対戦車兵が二名、指揮官が一名の小隊規模戦力だ。

 追走をUAVの偵察に任せて一キロメートル以上離れた場所から慎重に歩みを進める。

 やがて前方に行政地区が見えてくると、ラストバタリオンの兵力が散開した。


「どうやらアンブッシュを仕掛ける様だ」


「どんな配置だ?」


<直感>(10) <1D20>16

<論理>(14) <1D20>10


 道路の両脇に廃棄された車両の陰に隠れて敵兵を配置、サイロの真下には対戦車ロケットを構えた対戦車兵が待機している。

 突撃兵は自動小銃を装備しており、手投げ弾を地面に並べているのが確認できた。

 現状最も優先的に排除しなければならないのは対戦車兵だろう。

 仮に避難民の後方輸送にトラックを利用していれば相当な被害が及ぶ。

 だが逆に考えてみれば車列の位置が最適な位置で仕掛けるだろう。


イニシアチブ(9+5) <1D20>8


「車列の先頭が見えてから仕掛ける」


「あのサイロを破壊する手段は……」


 末吉がある提案をすると同行した兵士はロケット弾を持ち出し親指を立てる。

 勝と文吾が左、末吉と兵士が右に分かれ音もなく忍び寄った。

 敵との距離は50メートルを切っているが、未だに気付かれる様子はない。

 乗り捨てられている車両で身を隠しながら勝達は問題なくラストバタリオンの裏を取った。

 右側から現れた車列の先端が左側にいた桂が認めると決行のハンドシグナルを行う。


<FFV AT4>(11+1) <1D20>6

<モトロフカクテル>(7) <1D20>7


<6D10>6+5+6+5+1+9=> 32


 サイロの真下に隠れていた対戦車兵にロケット弾が飛翔すると、足元へピンポイントに着弾。

 両者は弾け飛び物言わぬ肉片となり、サイロは衝撃によって吹き飛び周囲にイグサを撒き散らした。

 燃え上がるイグサの発火炎によって、視界を塞がれたラストバタリオンは錯乱、襲撃に気付いていた友軍との挟み撃ちの状態となる。


<M1911A1 MEU>(8) <1D20>4・17

<SIG SAUER P230JP>(10) <1D20>10・13


<2D8>8+7+2=> 15


 勝は慣れない銃を取り回しながら文吾から教授された射撃を行った。

 射撃の際に一発目を低めに撃ち、着弾地点から誤差を修正して二発目で当てる基本的なテクニックだ。

 勝達の放つ銃弾はそれぞれ敵の後頭部を捉え、前のめりに倒れ込む。

 意図しない方向からの攻撃にラストバタリオンの敵兵は混乱。

 位置を変えようと腰を上げた瞬間、友軍の射撃を浴びて地面を横転する。

 更に二名が手榴弾で吹き飛ばされ、十七名のラストバタリオンの戦力は十名にまで減少した


<マウザー Kar98>(10-1) <1D20>2

<マウザー Kar98>(10-1) <1D20>8

<ハーネル StG44>(10-1) <1D20>3

<ハーネル StG44>(10-1) <1D20>13

<M24型柄付手榴弾>(5-1) <1D20>16


<2D8>7+1+3-3=> 8

<1D8>3+2-2=> 3


桂 文吾 HP:6/14

椚 末吉 HP:9/12


 敵兵の柄付手榴弾が路上へと投擲されると爆音が響き渡る。

 それを皮切りに始まった自動小銃による反撃が勝達を襲った。

 文吾は車両から身を乗り出して拳銃で応戦するが肩口に小銃弾が掠め体制が崩れた所に腹部に銃弾を浴びた。

 勝が文吾の両足を掴み自動車への背後へと引き摺り込みことなきを得る。


「あんのアホンダラッ!? イワしたる!!」


「落ち着け桂、興奮すると出血が酷くなるぞ」


 海兵隊から提供されていたボディアーマーに装填されていた、セラミックプレートで跳弾が発生、運悪く腹部に入り込んだようだ。

 もう一方へと展開していた末吉にも銃弾が飛び交い、地面を跳弾してホップした銃弾が足を掠める。

 兵士が援護射撃を行いながら退避する時間を稼ぐと、その場で大きく前転しながら車両の背部へと咄嗟に逃げ込んだ。

 敵兵が数的優位に立っている為か状況は余り良くない様子だ。


テルミット爆弾(7) <1D20>1


<4D8>8+8+8+8=> 32


 末吉がテルミット爆弾の導火線に火を着け投擲すると、狙いは大きく反れて軽自動車の裏側へと転がる。

 爆発と同時に軽自動車はその場から空を飛び、軽自動車は偶然敵兵のまとまっていた箇所へと墜落した。

 突如飛んできた軽自動車に引き潰され足掻く敵兵だったが水素燃料から発火、再度爆発が巻き起こると大惨事となる。

 末吉は頬を掻いて歩兵へと目を移すと、彼はサムズアップを行いマスクの下でにやけた。


<コルト AR15A4>(11-5) <1D20>14・1・3・19・2・15・18・17・3・15


<5D8>8+5+8+8+8+5=> 42


スレッジハンマー(17) <1D20>1


<2D10>6+9+<1D8>5+1=> 21


 自動車によって起きた爆発に巻き込まれ衝撃で跳ね飛ばされたラストバタリオンの敵兵は足元の覚束ない足取りで立ち上がった。

 至近距離で激しい爆発が発生した振動によって三半規管を狂わされている。

 好機と見た歩兵は道路へと飛び出すと、見当違いの方向へと射撃する敵兵の弾幕を掻い潜りながら小銃弾を連射。

 薙ぎ倒されてゆく味方に焦ったのか、生き残った指揮官が逃亡する。

 不意に指揮官の視界の横から現れたスレッジハンマーを顔面に叩き込まれ、空中で二回転半ほど決めると地面に顔から接吻して男は絶命した。


「俺は良い、まずは桂さんを頼む」


<投薬>(11) <1D20>8

<治療>(12) <1D20>4


<1D6>4+1=>5

<1D4>2


桂 文吾 HP:11/14

椚 末吉 HP:11/12


 文吾のボディアーマーを脱がせると腹部を抉った弾丸が横転した為か大きく傷が残っていた。

 歩兵はバックパックから消毒液とフレッシュフロスと呼ばれる特殊な薬剤を取り出し、まずは手早く消毒を終える。

 ピンセットで巻き込んだ衣服の繊維質を丁寧に取り除き、その上からフレッシュフロスの泡を被せた。

 この泡には合成たんぱく質が含まれており、傷口に癒着して体内に取り込まれる事によって皮膚の再生を補う事が可能だ。

 末吉は被弾した脚の傷を消毒用アルコールで消毒すると、フレッシュフロスを吹き清潔な布を押し当て、その上からベルトを巻いた。


「歩けるか桂?」


「敵の増援が来るかもわからへん。早いトコ合流しようや」


 文吾がゆっくりと立ち上がるとしっかりとした足取りで歩き始める。

 末吉も怪我をした方の脚で一足飛びを行い感触を確かめ、納得した様子で歩き始めた。

 兵士が誤って撃たれないように両手を広げて部隊へと合流すると、勝達へ近付いて来るジャクソンの姿を視界に捉えた。

 市民センターでの防衛戦は苛烈な物だったのだろう、頭部には包帯が巻かれ肌は煤に塗れていた。


「勝、無事で何より」


「そちらの方はまた手酷くやられたみたいだ」


「あぁ、あのナチ公。俺の部下を……おっとすまない」


 ジャクソンは血濡れになっていた手首に巻いた包帯を取り、道路へと投げ捨てると鼻を啜る。

 勝はその様子を見てそれ以上の追求は避け、今後の方針について話し合った。

 ジャクソンの話ではメガフロート防衛網のミサイル基地をどうにかできない限り海上輸送は難しいらしいとの説明を詳しく受けた。

 現在ミサイル基地はラストバタリオンの勢力化にあるが、ミサイルの弾数には限りがあるので、停泊している船舶を先制攻撃すれば抑止力を失う。

 その為にラストバタリオンは沖にまで船が出航するまで、てぐすねを引いて待っているのだ。


「まずは屍食鬼グール教団の排除を先決したい」


屍食鬼グール教団?」


「例の化け物集団さ。神出鬼没な連中のお陰で物資の満足な運び出しも出来ない」


 ジャクソンの話によれば避難民の一部は米国海軍の潜水艦が到着次第に救出の準備が整っている。

 しかし市民の安全が確保できたからとはいえ、ラストバタリオンを野放しには出来ない。

 二つの勢力と二正面作戦を取るのは避けるべきだと考えていた。

 当面、損壊してしまった米子市民センターの代わりに新たな拠点として選択したのが、商業地区で最も大きな施設である米子デパートメント。

 この地域は物資が豊富な事から多くの要救助者も集まり、それに比例して教団の活動も活発な場所になっている。


「ヨネコーかい。確かにあっこなら地下駐車場もあるし、充分な広さもあるやろな」


「避難前に一度寄ってみたが、本来の意味での“暴徒”が溢れていた」


「そっちは救助対象で良いのか、ジャクソン曹長?」


「“暴徒”は“暴徒”だ。区別は必要ない」


 ジャクソンの無情な一言に三人は顔を見合わせると、納得した様子で頷いた。

 メガフロートは太平洋で外部からの接触が立たれた状態にある。

 メガフロートを占拠しようとするのならば、まず外部通信手段を絶つ。

 それは言うなれば日米合同軍に対しても“最大限”の軍事活動が可能だという事をも意味した。

 勝達はジャクソンから露払いを依頼され、彼とはその場で別れる。

 戦わなければ死なずに済むかもしれないと言う考えは、既に勝達にはなかった。


 ラストバタリオンの最終目標が達成された時、それはメガフロートの崩壊を意味している。


<信用>(12) <1D20>3


「伊波、車を回してもろたで? 運転席頼むわ。ワイ ペーパーやねん」


 勝達はハンヴィーに乗り込むと何時もの兵士が車両の前を通って、助手席へと何食わぬ顔で乗り込んだ。

 勝は目の前にあるコンパネからエンジンキーの代わりとなるボタンを押し込みエンジンを稼動させ商業地区へと車を走らせた。

 従来は半自動運転機能が付いている為にオートクルーズが利用できるのだが未だに反応はない。

 兵士は助手席で計器を忙しなくチェックしながら車載機関銃の稼動を確かめる。


「撃たれる心配がないんはデカイわな」


「伊波さん。デパートメントへの侵入は何時頃になる?」


「ジャクソン曹長の話では深夜に決行するそうだ」


 行政地区から装輪車両を走らせ連結部を越えたあたりから街並みの空気が変わった。

 街中で放置されている貴重品や宝石等を狙った強盗が幾らでも可能となれば、避難よりも略奪を優先する人間が現れるのも自然の帰結である。

 勝は装輪車両の行き先を外すと商業地区の外周にあるシャッター街へと移動させた。

 この周辺はまだテナントが入っていない為に空き店舗がほとんどになっている。



商業地区 シャッター街 16:37


 

 勝は工具箱からバールを取り出すと、空き店舗の内一つを抉じ開けた。

 店内に装輪車両を強引に押し込むと交代制で睡眠に着く事となる。

 各々が味気のない軍用レーションを採り、粉末状の栄養剤を水で流し込む。

 行政地区ほどの戦闘の激しさはないが、時折鳴り響く散発的に銃声が周辺の治安の悪さを物語っている。

 完全に日が落ち月明かりすら差し込まない黒が次第に濃くなると、勝は毛布に包まりながら静かに夜が更けるのを待つ。


 メガフロートが世界から闇で隔たれていくような奇妙な感覚を憶えた。




LV:4


NAME:伊波 勝


CLASS:電気設備


STR:17

VIT:17

INT:10

MEN:15

DEX:15

LUK:8


HP:14/17

TP:7


EV 7


D・BONUS +1D8


C・BONUS 1/1 (-2) 25%


・SKILL


《怪力》


・ABILITY


<感染>(21%)


<殴る>(17)

<蹴る>(17)

<防御>(8)

<回避>(7)


・JOB


<直感>(10)

<探索>(10)

<運搬>(8)

<運転>(5)

<修理>(12)

<建造>(12)


・PERSONAL


<射撃>(8)

<??>(0)

<??>(0)


<日本語>(10)


ITEM

バックパック(積載5)

ジャンプスーツ

MBAV

ヘルメット(ヘッドライト)

工具箱

コーヒー (1)

缶詰 (2)

レーション (1)


ツールベルト(積載2)

M1911A1 MEU 1D8+1

スレッジハンマー 1D10+1D8+1



LV:4


NAME:桂 文吾


CLASS:警察官


STR:14

VIT:14

INT:13

MEN:14

DEX:16

LUK:10


HP:11/14

TP:7


EV 8


D・BONUS +1D6


C・BONUS 1/1 (-2) 25%


・SKILL


《不屈》


・ABILITY


<感染>(7%)


<殴る>(14)

<蹴る>(14)

<防御>(7)

<回避>(8)


・JOB


<威圧>(5)

<説得>(12)

<信用>(12)

<探索>(5)

<隠蔽>(10)

<運転>(4)


・PERSONAL


<射撃>(10)

<??>(0)

<??>(0)


<日本語>(10)


ITEM

バックパック(積載5)

SIG SAUER P230JP 1D8+1

警察服

MBAV

レーション (2)

―――

―――

―――

―――



LV:4


NAME:椚 末吉


CLASS:道場主


STR:15

VIT:12

INT:14

DEX:14

MEN:13

LUK:12


HP:11/12

TP:7


EV 7


D・BONUS +1D6


C・BONUS 1/1 (-2) 25%


・SKILL


《統率》


・ABILITY


<感染>(9%)


<殴る>(15)

<蹴る>(15)

<防御>(6)

<回避>(7)


・JOB


<論理>(14)

<看破>(5)

<生存>(10)

<探索>(10)

<治療>(12)

<製造>(12)


・PERSONAL


<武術>(12)

<??>(0)

<??>(0)


<日本語>(10)


ITEM

バックパック(積載5)

ネイルガン 1D4+1

即席火炎放射器 1D6

MBAV

テルミット爆弾 (2)

ガソリンナパーム (2)

燻製 (1)

ペットボトル (水:3)

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