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3DAY

 3DAY



行政地区 よろず屋 三階 3:43



 勝は何者かから肩を揺すられ目を開けた。

 意識を覚醒させると同時に遠くからは激しい戦闘音が聞こえてくる。

 勝は慌てて立ち上がり部屋の中を見渡す、軽食屋の味のよろず屋の三階にあった畳敷きの和室スペースだ。

 まだ表は闇に包まれ時折振動するガラス窓から差し込むオレンジ色の光が淡く明滅している。

 全員を叩き起こした香は改めて勝と文吾の両名に対して声をかける。


「市民センターが襲撃を受けた。詳しい被害は不明だが、このままでは押し切られる公算が高い」


「避難先として問題があったのでは?」


「元々は一次避難場所だったのだ。避難民は東側港湾地区から脱出させる手筈だった。しかしシェルターの……私達が動けない理由がある」


 既に兵員輸送車を用いてのピストン輸送によって東側港湾地区への避難民の移送は続けられていた。

 問題は要救助者の捜索、避難民の移送、市民センターの防衛と三つのタスクを同時にこなすには全く人手が足りず。

 香達はこのまま市民センターへの防衛へと向かう事になるが、民間人である勝達は流石に激戦区へは参加させる事は出来ない。

 護衛の兵士を一名残してトラックに分乗して乗りつけ東側港湾地区を目指すように指示された。


「貴方がたにはこのまま東側港湾地区へと避難して貰う」


「どうする桂?」


「“指示には従え”言われとるし、しゃぁないんとちゃう?」


 勝は文吾の言葉に同意するとトラックの後部へと乗りこんだ。

 幌しかない為に空になったコンテナを外側に並べ二人は床に座る。

 電気駆動のトラックが音もなく走り始めると、ラストバタリオンの支配地域となっている行政地区中央セントラルタワーを大きく迂回する進路をとった。

 港湾地区へ向かうには行政地区東側から商業地区へと入り、抜ける必要がある。

 暴徒達の襲撃も想定されるので、重機関銃の重架のないトラックでの進行はけして安全な物ではない。



行政地区 セントラルタワー周辺 5:16



<IED>(10) <1D20>13


 緊急時に乗り捨てられたと思われる車両は合同軍の手によって脇に寄せられていたが、その内の一つから突然爆発が起こる。

 自動車梱包爆弾による不意打ちを受け勝達の乗り込んでいたトラックはそのまま横転した。

 爆弾の作りが粗末だった為か爆風は上方向へと拡散してしまい車体を横転させるだけに留まった。

 眼前のビルディングからは複数の暴徒達が現れ、横転したトラックの周りを囲み始める。

 勝は文吾の無事を確認すると、トラックの後部から表へと這い出した。

 護衛の兵士も無事だったようで素早く運転席から抜け出し迎撃体勢に入る。


イニシアチブ(10) <1D20>19


K5 9mm拳銃(8) <1D20>6

モトロフカクテル(8) <1D20>12


<1D6>+1=> 4


伊波 勝 HP:12/17


 背教者の放つ拳銃弾が這い出した勝の肩口に命中。

 文吾は地面に倒れ込む勝の後ろ襟を掴むと、横転したトラックの裏側へと退避させる。

 勝は小さく呻きながら肩口の傷を確認するが、肉を僅かに抉っただけで弾は抜けているようだった。

 手を上げて問題ない事を文吾に伝えると、運転席側に居た兵士の背後へと回る。

 狂信者の投げ放つ火炎瓶がトラックの幌の上で燃え上がるとトラックが延焼を始める。

 文吾は手元が微かに濡れたのを感じると、手に着いたガソリンの臭いに気付き声を張り上げた。


「火炎瓶やんけ、走るで伊波!」


SIG SAUER P230JP(10) <1D20>1・4

<コルト AR15A4>(10-5) <1D20>14・11・11・4・4・14・4・7・17・5


<1D6>+1=> 5

<4D8>6+3+2+2+5=> 18


 三十メートルほど先から刃物や鈍器で武装した暴徒達が十三人ほどの群れを成して勝達へと襲いかかる。

 兵士の放つ自動小銃の弾丸が先行して走り寄る暴徒の胸部へと命中すると、併走していた暴徒の腹部も大きく抉った。

 文吾は伊波を肩に抱え、トラックから距離を取ると追走する暴徒達に向かって拳銃を発射する。


「ビルの合間に逃げ込むぞ。道幅が狭ければ一対一だ!」


「了解」


スパナ(17/2) <1D20>6


<1D4>+<1D8>1+3+1= Des


 背後から襲いかかる暴徒に対して勝は振り向き様に大型スパナを振り抜いた。

 勝の<怪力>によって必殺の凶器となった工具は暴徒の首の骨を砕き、頭部を一回転させると暴徒は足をもつらせながら仰向けに倒れる。

 建築物には防災マニュアルが適用される、道幅は延焼を避ける為にさほど広い物ではなかった。

 しかしながら、十人の暴徒が流れ込むには充分な広さとは言えず、男達は我先にと通路へと飛び込み、混雑を起こしながら手に持った凶器を振るう。


<鉄パイプ>(8-1) <1D20>11・4

<包丁>(8) <1D20>8


<1D6>5

<1D6>+1=>5


伊波 勝 HP:7/17


 押し寄せる暴徒の振るう鉄パイプが出血で朦朧としている勝の頭部を打ち付けた。

 勝は大きく体勢を崩しよろけると、ポリバケツへつんのめりその場で転倒する。

 更には暴徒の一人が突き出した包丁が一人の兵士の脚に突き刺さり、兵士は射撃体勢を保持しながらも尻餅を着いた。

 包囲される心配はないが状況は改善していない、徒党を組んだ暴徒達を相手取るには明らかに手数が不足していた。


「伊波!」


「桂! 俺に構うな退け!」


「そんな台詞吐かれたら、余計に引き辛いやろ!」


<ドゥカティGT1000> <1D20>2


<1D10>7


 暴徒の群れの背後から背教者が現れ、緩慢な動きで銃を構え頬を吊り上げる。

 その時メガフロート内では耳慣れない内燃機関のエンジン音を轟かせながら、一台のバイクが走り込むと背教者を横から跳ね飛ばす。

 跳ね飛ばされた背教者は横転しながらも体勢を立て直し、現れた闖入者に向かって銃弾を放つ。

 フルフェイスヘルメットを被りライダースーツを着込んだ男は動揺すら見せず銃弾を腹に受けると、我関せずといった態で切り詰めた散弾銃を構えた。


<Sawed-Off Shotgun>(10+3) <1D20>1


<4D6>5+6+1+4=> Des


 拳銃を向けた敵に対して男のソウド・オフ・ショットガンが火を吹き、背教者の頭部は粉々に弾け飛んだ。

 勢いに乗っていた暴徒達にも明らかな動揺が現れ、男に対して一歩引くという初めて人間らしい行動を見せる。

 明らかな怯えに救われた勝達は暴徒達から距離を取り、反撃を開始した。


<コルト AR15A4>(10-3) <1D20>7・18・8


<1D8>+2=> 7


 気の反れている暴徒に対して護衛の兵士が威嚇射撃を加え、文吾は勝に肩を貸すと裏路地を走りながら距離を取る。

 暴徒の内の半数ほどがこちらへと追走、暴徒の一体の腰に銃弾が命中した。

 それと同時に自動小銃の弾丸を撃ち尽くし兵士は手早く拳銃を腰のホルスターから引き抜く。

 距離を取ったとはいえ十メートル程に過ぎず、ほとんど至近距離に近い。

 暴徒は残り四体のみだが男達は振り切れないと判断、覚悟を決めこの場で暴徒を迎え撃つ。


「四名様を地獄の一丁目にご招待や!」


SIG SAUER P230JP(10-3) <1D20>6・19・3・13・6

M1911A1 MEU(10-3)<1D20>11・6・1・4・17


<3D6>6+6+1+3=> 16

<4D8>8+3+5+1+3=> 20


 夜が明けはじめ白んできた空の下でゾンビの群れのように襲いかかる暴徒達の前に文吾は仁王立ちで迎え撃ち、弾倉に残った銃弾を全て撃ち切った。

 続けて兵士の拳銃から発射炎が巻き起こり、銃弾を浴びた暴徒達が折り重なるように倒れ込んでいく。

 銃火を掻い潜り接近してきた暴徒に対して勝はカウンター気味に殴りつけ、暴徒の顎の骨は砕けて地面へと転がった。

 もう半数の暴徒達は既に先程の男に倒されたようで、遠巻きに並んで倒れているのが見える。

 男は脇腹に刺さった包丁を引き抜くと、地面へと投げ捨て勝達の方角へと視線を向けた。


<信用>(10) <1D20>14


「拳銃の弾は補充しないのか?」


「下手に動くと敵意があると思われるんとちゃう?」


 勝が銃の装填を行うように呼びかけるが、文吾は下手な動きを避けた方が良いと判断する。

 男はしばらく立ち止まっていたが、興味を失ったのか再びバイクに跨り走り去っていった。

 生き残った男達はお互いの顔を見合わせ、安堵すると共にここから港湾地区へ歩きになった事で一際大きな溜め息を吐いた。


<投薬>(10) <1D20>5

<投薬>(10) <1D20>16


<1D4>4+1=> 5


伊波 勝 HP:12/17


 護衛の兵士はバックパックから予備の弾丸とペインキラーを取り出す。

 皮膚に直接に塗るだけで強力な殺菌効果と鎮痛作用を持つ化学薬品の一つだ。

 負傷した部位に薬剤を塗ると、やがて勝の痛覚が麻痺して動けるようにった。

 痛みを和らげるだけで治療効果はないので自然回復を待つ必要がある。

 兵士が受けた刃物の裂傷には効果がないのか、沁みて痛みが増すだけに終わる。

 トラックは電気自動車であったがリチウムバッテリーから発火して燃え上がっている、だが爆発の恐れはなく積荷も無事のようだ。

 勝達は港湾地区へと運ぶ予定だった物資を整理すると使えそうな物を拝借した。


「小銃は?」


「使い慣れたもんの方がえぇやろ、って何で伊波ハンマーやねん」


「使い慣れた物の方が良いんだよ」


 かなりの重量があるスレッジハンマーを、勝は片手で回転させてみせる。

 文吾は相棒のバカ力に呆れながらも、拳銃の弾丸だけを軍用の物に変更した。

 軍用のバックパックの余ったスペースに食料やペットボトル水を詰め込むと男達は荷物を抱え歩道の脇を並んで歩き始める。

 先行する兵士が窓枠は頭を下げて走り抜け空気孔はジャンプして避けているのを見て、勝達もなるだけその動きを真似て先を急いだ。

 メガフロート連結部が前方に見えてくると、半円柱状の建物が並んでいるのが遠巻きに見えた。



連結部 モーテル 駐車場 9:53



 モーテルの駐車場まで入ると周囲を見渡す。

 辺りには乗り捨てられた電気自動車や、銃弾を浴びて発火した焦げている運送トラック等も存在した。

 早朝から叩き起こされた男達は朝食の休憩を取る為に成るだけ道路から遠くの位置にあるモーテルを目指す。

 不意に勝はガードパイプに干してあるTシャツの存在に気付き、銃を構えて警戒する。

 Tシャツは今干したばかりのように洗濯されていたのだ。

 モーテルの奥から二番目に当たる場所の部屋の窓際からこちらへとネイルガンを向けている一人の男の姿を認めると、文吾が前に立ち声を上げる。


<説得>(10) <1D20>4


「警察や! 銃を……銃かいなそれ、兎も角下ろさんかい!」


「……」


 男は三人の男に銃を向けられ流石に不利だと判断したのか、眉を上げるとネイルガンをモーテル内の床に落として両手を上げる。

 上半身には何も身に着けては居ないが、贔屓目に見ても一般人の筋肉ではない。

 勝は視線を一番奥のモーテルへと移すと暴徒と思しき集団の死体が壁の脇へと無造作に並べられているのを確認する。

 文吾がドアを開けようと手をかけたのを見た男はこちらに向かって忠告した。


「玄関には罠を仕掛けてある。触らない方が良い」


「罠って……ナニモンやねん。お宅」


 文吾は男の言葉を素直に聞きとめ、開けると何かが飛び出す簡便な罠か何かと考え、半開きになっている扉を銃口の先で開いた。

 次の瞬間、轟音が響くとモーテルの玄関が吹き飛び砕け散る。

 文吾は正味一メートルほど吹き飛ばされ前のめりに倒れると耳を抑えて頭を振った。

 予想外の威力に勝は思わず身構えて射撃しようとする兵士の銃口を下げる。

 罠があるという言葉は正しいのだから、幾らテルミット爆弾で玄関を粉々にしたとしても敵意があるとは言えない。

 とはいえ危うく死ぬ所だった文吾にとっては笑い事ではない。


「殺しにきとるやんけ!」


「すいません、火薬の量を間違えたみたいで……」


「コントやないねんぞ!? お前がこっちこんかい!」 


 男が仕方無しに呼びかけに答えると、玄関を通らずに窓から表へ出る。

 その様子を見た勝が思わず吹き出すと、文吾が笑いを堪える勝の脇腹を突いた。

 兵士の身体検査を受けた男はモーテル内へと勝達を案内、部屋の内部に備蓄されている物資の量は相当な物に上り、普段から有事の為に備えていた事がうかがえる。

 アメリカではプレッパー、日本ではビチカーなどと呼ばれている行動だ。

 勝は相手に敵対意思がない事を確認すると、男と情報を交換する。


「俺の名前は伊波 勝、まずお互いの名前から交換だ」


「椚 末吉……伊波さんは一体ここで何を?」


「そりゃこっちの台詞だよ。俺達は東港湾地区に避難中だ」


 末吉は三日前の事件から、既に港湾地帯へと向かっていたが引き返してこの場に留まっている事を語った。

 仮に現れたのがゾンビであるのなら、洋上の船で沖を離れるのが一番の安全策となる。

 とすれば避難民の優先度は女子供・老人の順になってしまうのだから若者の末吉の脱出は後回しになる。

 そう考えるのであれば非戦闘員がまとまっている港湾地区に留まるよりも別の地域で待機した方が安全だと考えられる。

 警察署で起きたように誰が発狂して暴徒になるのか予測がつかない以上、むしろ団体行動を取る方がリスクの大きい手段だと言えた。


「椚くんも連れてった方がよさそうやな」


「さっき吹っ飛ばされてたのにか?」


「その話はもうえぇやん」


 勝と文吾はモーテルの表から出ると今後の方針について話し始める。

 椚は先程ここが安全だと説明していたが、これは明らかな嘘であった。

 何故ならメガフロートは海面を浮いている浮島である為にもともと不安定な構造にある。

 その上を数十トンもの戦車が何両も通過することは現実的ではない。

 従ってそういった過重の大きい車両の通行はメガフロート内でも制限区域のみに限られているのだ。

 そしてここが行政地区と港湾地区の丁度特別車両通行区域に当たり。

 行政地区を制圧したラストバタリオンが進攻するには、必ずここを通過する必要があるのである。


「警察でも色んな人間と会うねんけど、あの手の人間は何しでかすかほんまにわからん」


「その点に関しては同感だな」


 勝はモーテルの窓際から部屋を覗き込み、末吉が構えていたネイルガンを確認する。

 従来であれば安全装置がある為に押し当てなければ稼動しないのだが、釘が発射できるように違法改造を加えた物だ。

 それに加え、さきほどの爆発は銅テルミット反応と呼ばれ酸化銅・アルミ・グリセリンを調合して作る非常に強力な爆薬である。

 おそらく自作であるそれをしっかりと爆発させるあたり以前から実験を繰り返したと言えるだろう。

 当然これらは明確な犯罪であり、セルフディフェンスとは言えどもやり過ぎである。

 両者は密談を終えると兵士に見張られている椚に向かって近付き、文吾は警察手帳を大仰に取り出すと彼に見せた。


「あぁ、そういえば警察手帳見せへんかったかな? はい、公務執行妨害その他諸々現行犯で同行願います」


「えぇ?……警察って今機能してるんです?」


「警官のワイがここにおるねんから、当然機能しとるわい。のう伊波?」


「まぁ、そういう訳だ椚君。何か使えそうな物があれば見繕ってくれ。体長三メートルの化け物を吹っ飛ばせるぐらい強烈な奴をな」


 椚は「はぁ」と生返事を返し、雑多に置かれた私物から怪しげな物を次々に取り出すと、文吾は末吉に聞こえるように大きな溜め息を吐いた。

 男達はモーテル内で食事休憩と短い仮眠を終えると、再び東へと歩き始めた。

 港湾地区へと向かう途中前を先導していた兵士がハンドサインを挙げ、後ろに続く勝達に停止命令を出す。

 続けて注目のハンドサインを行う兵士の指差す先に南下していく暴徒の一団が見えた。


「伊波どないしよ?」


「銃弾がない、今は見送るしかないな」



港湾地区 小型倉庫 13:11



 同行する兵士の小銃弾は既に尽きており、文吾の拳銃も撃ち尽くしていた。

 この場で対面するのは避けるべきだと判断した勝は大きく迂回してようやく港湾地区へと辿り着いた。

 港湾地区の出入り口では簡単な検問所が設営され、浅い喫水で出航を待っている船舶が立ち並んでいるのがここからでも確認できる。

 同行していた兵士は何も言わずに立ち去ると、勝は遠くなるその後姿に感謝した。

 入れ替わりに担当の職員が現れ、勝達は他の避難民と同じく小型倉庫内へと案内される。

 広さは175m2ほどで積荷の温度調整の為か空調が効いていた。

 メガフロートの照り返しの強い熱気にやられた男達は急いで別室に案内され荷物を下ろすとその場に座り込んだ。


「ようやっと着いたなぁ、もう足がかなわんわ」


「それで伊波さん、ここから先はどうします?」


「どうって……船に乗ってバイナラちゃうんけ?」


「前々から気になっていたことがある。メガフロートのレーダー群を潜り抜けて、“奴”等はどうやって急襲を仕掛けたんだ?」


 既に警察署にいた警察職員や避難民は港湾地区への護送が完了していた。

 しかし早い時期に到着したのにも関わらず船が出港した形跡がない。

 港湾地区の倉庫では避難民が溢れ、まるで民族大移動の様相である。

 大型客船のような大型船を利用すれば、多くの避難民は既に運び出されていた筈なのだ。

 そこで勝は船が出港できない理由があるのではと考えた。

 ラストバタリオンは海上からではなく、水面下から侵攻を始めたのだ。


「……侵入経路は潜水艦」


「一難去ってまた一難、難儀やなぁ」


 脱出機会を失った勝達は途方に暮れると、休息を優先して給水車の横に併設された温水シャワーを浴び。

 食糧の配給を受けて食事を済ませると、若干早い時間から毛布に包まり休息に入った。


 やがて日の落ちた倉庫の天窓から差し込む月明かり、海から吹き付ける風は勝の耳にはまるで悲鳴のように届いた。




LV:3


NAME:伊波 勝


CLASS:電気設備


STR:17

VIT:17

INT:10

MEN:15

DEX:15

LUK:8


HP:12/17

TP:7


EV 7


D・BONUS +1D8


C・BONUS 1/1 (-2) 25%


・SKILL


《怪力》


・ABILITY


<感染>(21%)


<殴る>(17)

<蹴る>(17)

<防御>(8)

<回避>(7)


・JOB


<直感>(10)

<探索>(10)

<運搬>(8)

<運転>(4)

<修理>(12)

<建造>(12)


・PERSONAL


<射撃>(5)

<??>(0)

<??>(0)


<日本語>(10)


ITEM

バックパック(積載5)

ジャンプスーツ

MBAV

ヘルメット(ヘッドライト)

工具箱

コーヒー (1)

缶詰 (2)

レーション (2)


ツールベルト(積載2)

M1911A1 MEU 1D8+1

スレッジハンマー 1D10+1D8+1



LV:3


NAME:桂 文吾


CLASS:警察官


STR:14

VIT:14

INT:13

MEN:14

DEX:16

LUK:10


HP:14/14

TP:7


EV 8


D・BONUS +1D6


C・BONUS 1/1 (-2) 25%


・SKILL


《不屈》


・ABILITY


<感染>(7%)


<殴る>(14)

<蹴る>(14)

<防御>(7)

<回避>(8)


・JOB


<威圧>(5)

<説得>(10)

<信用>(10)

<探索>(5)

<隠蔽>(10)

<運転>(4)


・PERSONAL


<射撃>(10)

<??>(0)

<??>(0)


<日本語>(10)


ITEM

バックパック(積載5)

SIG SAUER P230JP 1D8+1

警察服

MBAV

レーション (2)

レーション (2)

ペットボトル (水:3)

―――

―――



LV:3


NAME:椚 末吉


CLASS:道場主


STR:15

VIT:12

INT:14

DEX:14

MEN:13

LUK:12


HP:12/12

TP:7


EV 7


D・BONUS +1D6


C・BONUS 1/0 (0) 0%


・SKILL


《統率》


・ABILITY


<感染>(9%)


<殴る>(15)

<蹴る>(15)

<防御>(6)

<回避>(7)


・JOB


<論理>(14)

<看破>(5)

<生存>(10)

<探索>(10)

<治療>(10)

<製造>(12)


・PERSONAL


<武術>(10)

<??>(0)

<??>(0)


<日本語>(10)


ITEM

バックパック(積載5)

ネイルガン 1D4+1

即席火炎放射器 1D6

Tシャツ

テルミット爆弾 (3)

ガソリンナパーム (3)

燻製 (2)

ペットボトル (水:3)


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