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忠実な従者
「……ねぇ」
「なんだ?」
私は、窓の外に煌煌と輝いている満月を見ながら、背後に跪いているであろう小雪に声をかける。
「……あの女は、だれ?」
あぁ、思い出しただけでお腹がぐるぐるする。
なにかがお腹の中で暴れているようだ。
あぁ、気持ち悪い。
気分も最っ高に悪い。
カタカタと後ろで音がする。
パソコンでも使っているのか。
「……薬利美百13歳
緑鳳女子学園に通ってる根っからのお嬢様
最近親がなにか興すようで頻繁に紅夜様の親と会ってる。
好きなものはカステラ
きらいなものは苦いもの
ペットにフクロウ1、ゴールデンレトリバー2、うさぎ3飼ってる」
どうする?とこちらに顔を向けているのが背中越しでもわかる。
私の従者である小雪は、全てを私を通してから行う。
本当に、私の忠実な従者。




