52/63
誕生日パーティ
あの時は、私の誕生日だった。お父様とお母様が私のために誕生日パーティを開いてくれた。お父様とお母様の友人の方達を招いて、極々小さなパーティ。そこには、紅夜様もいた。
そこで一目惚れした、とか、そんなんじゃない。そんなの、ただただ紅夜様の顔に惚れたと言っていい。
違う。
私はもっと前から紅夜様を知っていた。そして、こんなパーティで紅夜様に会えるなんて思っていなかった。
嬉しくて嬉しくて、おかしいところはないかとチェックしていた化粧室の鏡に映る私の顔は笑っていた。
でも。
その時に後ろを通った見知らぬ女性。
私はその時、気にしていなかった。
それをあの時私は後悔した。
もっと早く分かっていれば。
紅夜様の隣になんて立たせなかったのに。




