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小雪
バンっ!
「やぁやぁ!俺のhoney!会いたかったよ!」
扉を壊しそうな勢いで開けて入ってきたのは、やっぱり小雪。
ソファに埋もれるように座ってる私のところに跪き、私の手の甲に口付ける。
「小雪様」
「my honey!会いたかった!いつもいつも会いに行っても俺と会ってくれないから、嫌われているのかと思っていました」
大仰に、身振り手振りを加えてしゃべる小雪。
「小雪様?私、以前も言ったはずですが。『honey』はやめてくださいと」
「はにー?会いに行っていた?」
頭の上に『?』が浮かんでいる紅夜様。可愛い。
「紅夜、紹介する。この子は新花亜瑠。俺の婚約者だ」
「候補、ですよ」
食い気味に。
紅夜様に誤解されたくない。
小雪を睨む。




