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作る
紅夜様のそばにいられるのなら。
私は。
なんでもする。
「じゃぁ、行こっ!」
嬉しそうに。本当に嬉しそうに私の裾を引っ張り、外に行こうとする瑠奏。
いや、瑠奏ちゃん。
作れ私。
私は誰にでも優しく、可愛い亜瑠。
ふわりとした笑みを浮かべる、亜瑠。
作れ私。
私は、裾を引っ張る瑠奏ちゃんに困ったように微笑む。
「どこへ行くの?今から授業だよ?」
私の言葉に、瑠奏ちゃんは元気に
「だいじょーぶだいじょーぶ!」
にこにこと。
それはそれはにこにこと引っ張って行く。
「ふふ、そんなに引っ張ったら裾伸びちゃう」
「あ、ごめんね!?伸びちゃった!?」
慌てたように裾から手を離す瑠奏ちゃん。
「大丈夫だよ、」
うん。大丈夫。もう手遅れだから。捨てるから。
「どこへいくの?」




