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黒く、黒く
絶望、とはこの事だろう。私は、その笑みを見てしまった。見ていなかったらこんな絶望味わうことはなかったのに。なんで。なんで。
なんでこんな地味子を。
私の中の私が黒く染まっていく。
私の瞳が映す世界が、ボヤけていく。
白黒になっていく。
色が、なくなる。
紅夜様を除いて。
「あぁ」
紅夜様の一言で、真っ黒に染まりかけていた感情が、とまる。
すっと、私の方に向いた紅夜様は、私をその黒い瞳に映した。
「こいつと一緒に俺達のところに来てくれないか?」
「それは……」
「こいつがイジメにあいそうなときにキミに助けてもらった、といっていてな。それで、こいつは俺達のチームの姫ってことになってる。だから、こいつの味方になったキミも危ないからな。俺達にキミを守らせてくれねぇか?」




