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ねぇ  作者: 黒猫姫にゃお
コワシタイ
28/63

震える


本当に泣きそうだ。


紅夜様に私の名前を呼ばれる日がくるなんて。


泣きそう泣きそう。


紅夜様。


「は、はい、亜瑠です……」


唇が震える。答えるだけで、噛むなんて……。


私の頭の中は、紅夜様でいっぱい。



紅夜様


紅夜様紅夜様


紅夜様紅夜様紅夜様


紅夜様紅夜様紅夜様紅夜様


紅夜様紅夜様紅夜様紅夜様紅夜様。


唇が勝手に動く。紅夜様、と呼ぶために。

「こ」


「紅夜!亜瑠ちゃんに用事があったんじゃなかったの!?」


私が紅夜様、と呼ぶよりも早く、あの女がくいくいと紅夜様の袖をひっぱる。








!?





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