柩くん
あれから、ギャル共と別れてある人物に電話する。
3コールのあと、声が聞こえた。
「ほーい?」
「あ、久しぶりっ!!いま電話大丈夫?」
不安げに聞く。ここ重要。
「あ、大丈夫だよ!亜瑠ちゃんからならいつでもオッケーだからいつでも電話してくれて大丈夫だよ!!ほんとに!」
テンション高いな。
いま私が電話している相手は、高城柩。紅夜様のチームに属している。そして私の情報源。
「あのねぇ、いまさっき紅夜さんがチームの住処に女の子連れてきたって噂聞いたんだけど、ほんとなの?」
彼女、なんて言葉で聞かない。ささやかな抵抗。だって、彼女って聞いて肯定されたら、私の世界は今度こそ崩壊する。
「そうだよー!瑠奏って女の子!なんか瑠って漢字が入ってるから、亜瑠ちゃんのこと思い出したよ!」
「あはっ!ほんとだねぇ……珍しいね」
そんなことはほんとにどうでもいい。瑠奏?だれだ。私は顔が広い。なのにわからない。だれだ。
「瑠奏?聞いたことないよ?」
「あ、うん。地味子だから!亜瑠ちゃんとは接点ないと思うよ!」
地味子……瑠奏……。
あぁ。
「岩崎瑠奏ちゃんか!」
「あ、そうそう!そんな感じの名前だったわ!」
へぇ。




