劣等生の見解
もうすぐ、春ですねぇ~
最近、思い始めました
堕落な生活が送りたいと!!
さてさて、私の独り言はおいといて、
短いですが、第8話です
どうぞ~
“夏の校内戦”まで、残り一週間をきった。生徒達は校内戦に重きを置き、ピリピリとした空気を纏う。
夕日が差し込む、放課後でも学園内で練習を行っている生徒が多々見られた。
「……帰るか」
さっきまで先生に呼び出しされていた弥嗣吹く風。眠たそうに正門へと向かい、帰路につく。義哉はまた急用が入ったようで、お昼休みに早退した。なので、一人だ。
堂々と正門へ向かう弥嗣に、自主練していた生徒達の視線が集まる。
「いーよな~。イレギュラーは」
「棄権だからな」
「連れの奴がいなきゃ、俺らに何もできないんだからな」
「その分、暇で。こういう時はいいよなー」
こそこそと話すその嫌味はしっかりと弥嗣の耳に届いていた。普段は義哉が何となく、嫌味や突っ掛かって来る者をスルーしていた。今回は弥嗣が一人だった為に、その声は大きい。わざと弥嗣に聞こえるようにしているのだろう。
――――こういうのには、慣れてる……
弥嗣は無視し、正門をでた。
今、義哉がいないだけでこの状態。
もし、義哉がいなければ弥嗣は普段の授業中や休み時間はA組の生徒や高圧的な生徒に陰口や突っ掛かって来る毎日だっただろう。
連れの奴(義哉)がいなければ何も出来ない――――それが、弥嗣に対する見解だった。