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急用

お久しぶりです。


中々に、リアルが大変で執筆に時間が掛かってしまいました。



それでは、どうぞ~




「――――と言うわけだ。オーケー?」

休み時間、ちょうど目が覚めた弥嗣に先程の話を説明する義哉。弥嗣はぼーっ、としているものの頷いている事から、ちゃんと聞いているようだ。一つ欠伸をすると、眠そうに目を擦って口を開く。

「んぁ、わかった。義哉は出るんだろ」

「あぁ。けど、降参しようかなって思ってる」

降参という言葉に弥嗣は僅かに視線を鋭くした。

「そうか……」

わかっているのだ。義哉は自分の為にD組に残ろうとしている事は。だが、何も言わない。今まで何度もクラスを上がれ、と言っても義哉は首を縦には振らないとわかっているからだ。

一瞬の沈黙がこの場を占める。そんな時、ピリリ、と携帯の着信音が鳴った。

「あっ、わりぃ」

義哉は制服のポケットから携帯を取り出し、教室の隅っこの方へ行って電話の相手と会話を交わす。そんな義哉を弥嗣が複雑そうな表情で見ていた事に義哉は気づかない。

電話の相手と話混んでいた義哉だったが、電話を切るとこちらに弥嗣へと駆け寄ってきた。

「弥嗣、わりぃ。急用が出来た。帰るわ」

「あぁ、わかった。気をつけろよ」

「んじゃな!!」

早口にそう告げた弥嗣は鞄を持ち、急いで教室を出ていく義哉の姿を見ていた。

たまにあるのだ。今回のような事が。

弥嗣はたまに授業を欠席する義哉の急用の内容は聞いていない。だからどんな急用は知らないのだ。

そんな中、授業を始める鐘の音がなり、担当教師が入ってくる。

弥嗣はまたも机に突っ伏す。

義哉のいない、授業は進んでいった。



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