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プロローグ

お久しぶりです。


新しい小説です。


楽しんでいただければ、と思います。

ここは日本の首都、東京にある如月高等学園。

1年D組のクラスで、男の先生が教壇に立ち、授業を進めていた。ブレザーの制服を着ている生徒は皆、授業を真剣に聞いている中、唯一の例外、堂々と机に突っ伏し寝ている男子生徒が一人。窓側の一番後ろの席。

あまりにも堂々と寝ている為、先生は気づいているはずなのだが、それを注意する事はなく、授業を進める。

その理由は。



学園内に鐘の音が鳴り響く。授業の終了を告げる音だ。

「それではこれで授業を終わる」

授業をしていた男の先生はそう告げ、早々に教室を出ていった。

生徒達の緊張の糸が解け、教室内はざわざわと賑やかになる。周りが騒がしいというのに熟睡し続ける彼に一人の男子生徒が近づき、彼の肩を軽く叩いた。

「起きろ~、弥嗣やつぐ。昼飯食うぞ~」

間延びしたその声に反応して、彼――――五月雨さみだれ弥嗣がのっそりと起き上がる。漆黒の眼にかかるぐらいの少し長い黒髪、イケメンとまではいかないがそれなりに整った顔立ちが露になった。

弥嗣は欠伸をしながら、眠たそうに眼を擦る。

「……あぁ、義哉よしやか」

弥嗣はクラスメイトで友人の義哉の顔を見て、呟いた。

「……義哉か、じゃねぇよ。ほら、飯食うぞ」

嵯峨さが義哉は弥嗣に呆れながら、前の席の椅子を向けて座る。ボーッとする弥嗣の様子に義哉は心配する声を上げた。

「お前、いつも眠そうだな。大丈夫かよ」

「ん、あぁ。まぁな」

「それにしても、毎日毎日あんな堂々と寝て、よく先生達も起こさねぇよな」

「それは仕方ないさ。何せ、ここはDクラスだからな―――」



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