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詩歌集2

夜海の囁き




 


 耳に触れる 音


 いや 声か


 ピアノの旋律のような 繊細な声


 そんな囁きが聞こえた 気がして


 目覚めた 深夜


 03:01


 眼裏まなうらに映る


 なにか


 誰か


 いや 気のせいかな


 わからない わからない


 もうずっと わからないまま……


 なんだっけ? なんだっけ?


 わからない わからない……


 頭が 痛い


 頭痛薬を飲んで また布団に潜ろうとして


 耳にまた 音が触れた


 ピアノの旋律のような 繊細な声


 その音を辿るように 外に飛び出す


 辺りはしん……としていて


 ちいさな音も よく響く


 裸足のまま 寂寞の町を走る


 声を辿るように


 誰かの背を追うように


 静かな夜を 走る


 気づいたら 近くの砂浜


 月明かり揺れる 海


 声は 海の向こうから微かにした


 微かに揺れて 潮風にとけた


 時々 こんな夜がある


 誰かが耳元で 囁く


 言葉は 思い出せないけど


 誰かの 声


 知らない けど


 誰よりも近く感じる 遠い声


 その声に 触れたくて


 その誰かに あいたくて


 砂浜に寄せては返す海に 足が触れるほど歩みより


 海の向こうに 手をのばす


 けど


 手に触れるのは 冷たい潮風だけ─────






 

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― 新着の感想 ―
お疲れ様っす~♡ 帰って来ましたよ~。けど、明日も早出やから、良い子の時間に今日も眠ると言う……。汗 あ! ご投稿のお時間は、0時の日付またぎですね~。 タクトさん、起きていらしたのですね~。 し…
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