4 インストール
前回のあらすじ
寝た
「、、ちょ、、と、、、、ちょっ、、ちょっと起きなさいよ」
どうやら、いつの間にか寝ていたようだ。
寝たらあの廃墟から出て居たら良かったのに。
揺らされ華蘭に起こされた。
朝っぱらからうるさいな。
「起きた?あの三本線見える?」
視界の端に視線を向けると言われた通り三本線があった。
そこに意識を向ける。
《 MENU≡
NEWS⁵
LIST
RULE
FRIEND¹
HELP
USER¹》
なんか、ゲームみたいだな。
上から
ニュース、リスト、ルール、フレンド、ヘルプ、ユーザー?と表示されている。
とりあえず、ニュースを見てみる。
《―――――――――
スケルトンが脱落し
ました 22:15
―――――――――
誠二が脱落しました
18:31
―――――――――
滝が脱落しました
17:12
―――――――――
本番戦が開始しまし
た 14:42
―――――――――
150人になりました
19:15
―――――――――
デモンストレーショ
ンが開始されました
00:00
―――――――――》
本当にゲームみたいだ。
「ねぇ、聞いてる?」
見入っていた、少し感動していた。
「ごめん、見入っちゃって」
「あ、よかった」
その言葉に疑問を覚えるが、その前に聞きたいことがある。
「眼神はどこ行ったんだ?」
「なんか、忙しいらしいから」
「そんな事も言ってたな」
俺を気にかけててよかったのか?
「残りのことは、目黒の眼神に聞いてくれって」
俺はその言葉を聞いて、少し驚く。
てっきり、眼神ってのはあの白いのの固有名詞かと思っていた。
「なんか、ゲームの説明役を眼神って呼称するみたい。私の眼神は眼神の中でも上の方みたい。私は運が良かったみたい」
一通り説明してくれた。
「呼んでみたら?眼神」
俺は言われた通り呼んでみる。
「眼神」
ポンッという効果音がでそうな感じで現れた。
『あたしをお呼びかい?』
妖精を彷彿とさせる小さな女の子。
羽こそ生えてはないが妖精みたい、華蘭の眼神とは大違いだ。
そして動いている。
一日ぶりに華蘭以外の動いているものを見た。
「説明をお願い」
命令してみた。
『いいよ、説明しよう。暇だったし。質問して』
「ここはどこ?」
最も気になっていることを聞いた。
『ここは狭間の世界。君たちで言うとあの世とこの世の狭間ってところ。神様の世界と君たち人間の世界の狭間だよ』
「視界のものは何だ?」
『メニューだよ。それ以外の何者でもないよ。ゲームとかであるでしょ?それ』
臨んだ答えは帰ってこなかったが、まぁいい
「なんで、狭間の世界に連れてこられた?」
『それは、ゲームに参加するためだよ。正確には本戦が始まったからかな』
続けざまに尋ねる。
「ゲームとは何だ?」
『最後の一人を決める戦いだよ。今は本戦だからバトルロイヤルかな。銃と能力を使って眼を潰し合うんだよ。眼を潰せば脱落だよ。最後の一人になったらすごいことが起こるんだよ』
テンションの高い眼神をよそに、華蘭は暇そうにこちらをチラチラ見ている。
流石に、可哀想だから話をやめるか
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