表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

99/140

皇帝の矜持

  皇帝と 父親

 

 ハヤトは、 第11王子。

 父親である皇帝と、 二人きりで 話したことなど、 全く記憶にもない。


  皇帝の矜持


 皇帝は 夢をみた。

 ハヤト王子が 謁見の間で、 跪く。


「何事か?」


「お願いがございます。」


「オモテをあげよ! お願いとな? 内容によるな?!」


「空軍を 編成しております。」


「事後承諾か…。 ソレは お願いとは言わん!」

 苛烈な皇帝の気性は、 全大陸 共通で知れ渡っている。


「戯言なら 寝て言え。」重低音が 拾い謁見の間に、 冷たく 静かに響く。


「本気です。」


「お前は、 帝位を自ら退くと 公表しておる。 何の為の 空軍だ?」


「ワタクシは、 3ヶ月後 帝都魔法学院に入学します。 大学院卒業まで 5年間、 勉学に集中したいのです。」


「この父親(皇帝)に、 お前を5年間 護りぬけないと?」


「聖国と 魔王が、 手を組みました。 兄上の野心も 侮れません。 状況は、 一触即発の事態かと。」


「ぐぬぬぬっ! コヤツめっ!」


「隣国が 傭兵を5万、 結集しようと 画策しております。 兄上が、 掃討されるのでしょう? ワタクシは、 妥当だと考えますか 帝国の損耗も、 激しいものに…。 帝国は、 窮地におちいります。」


「正論だな! ふんっ。 隣国を そそのかしたのは、 やはり 聖国なのだな。 間諜スパイ達の報告通りか…。 」


「ハイ。 ワタクシも知る 公然の秘密かと…。」


「くえないヤツめ!」


「兄上は、 戦勝に 己の可能性に、 自我を保てるでしょうか? 保てるなら 次期皇帝の器です。 」 


「ソレを 見定めるのは、 皇帝(父親)の仕事だ!!」声が 1段低くなる。


「ハイ。 ワタクシは、 兄上を尊敬しております。 二人共に…。」


「ハッキリ申せ! 第6王子が 次期に、

相応しいとっ! バカものめっ!」


「ハイ、 すみません…。」


・・・・沈黙が 苦しい・・・



「解った。 次期争いは うちわで片付ける。 お前は、 空軍を ステルスで駆使せよ! 必ず ステルスでじゃ!」


「第13旅団を お貸しください。」


「わがままなヤツじゃわい…、 継ぎたくない皇帝の座、 安寧な学生生活! 不届き極まりない!」


「ハイ!」


「ワシに そっくりじゃ! 業腹じゃなっ!」


「ハイ!」


「少しは フォローせんか! ソレとな? 近うよれ!」皇帝は ハヤトに歩み寄る。


 ハヤトは、 ガッシリと 父親に捕獲された!


「大きくなったな? 今年11になるのか?」

 父親は、 ハヤトを 高い高いして 放りあげた。 謁見の間は 天井は高い。 7階ある帝城を ぶち抜く造りだ。

 その天井が迫り ハヤトはドキドキした。

 落ちるハヤトを ジャンピングキャッチした父親は、 満足気に破顔し 髭面で、 頬をスリスリした。


「ふむふむ、 赤子の時 いらいじゃな? そして、 最後の スリスリじゃ!」ハヤトは、 ほっぺが チクチクしたが、 何故か とても嬉しかった。


「よいか? 何があっても 生きるのじゃぞ! お前は、 自由に生きろ! しかし、 帝国も護りきれ!  何をしてもかまわん!! 」


「ハイ 父上!」ハヤトは、 空軍の草案を 渡す。


「第一級の 国家秘密じゃ! よいな?」


「ハイ!」



 皇帝は、 目醒める。

 ベッドのサイドテーブルに置かれた 空軍の草案。 皇帝は アイテムBOXにしまった。

 皇帝は、 草案を開くことはない。

 皇帝は、 ハヤトと自己の 二人だけの秘密に、 フッと 破顔した。

 読んで下さりありがとうございますm(_ _)m

いいね★沢山お願いしますm(_ _)m お友達に拡散してください!

 コメント等も お願いしますm(_ _)m

 ブックマーク喜びます(≧∇≦)b


 リアル 社畜です(笑) ブラックというか 漆黒!

 ガンバりたいので 応援お願いしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ