称号 勇者
勇者
唯一無二の存在。
魔王を討つ英雄。
生物学的に 最良の存在。(ゆえに モテる!)
ビリーフは絶対。
静かな朝食
テーブルには、 某有名ホテルの 超豪華お取り寄せ料理が並んでいる。 朝食プレートだけではなく、 とにかく沢山の種類と量!
海の家の オープンテラスには、 ハイキング式の 朝食が出来るように、 セッティングした。 ボク達は、 端っこのテーブルで レイン達を、 観察しながら 静かに朝食をとる。
「修羅場を 初めてみる。」ボクは、 そっと呟いた。
「フォッフォッフォッ! げに 恐ろしいもんじゃよ!」ファフナーおじいちゃんは、 静かにわらった。
「修羅場ですねぇ…、 クラゲは魔物ですか?」
ギュンターは、 眉をよせた。
「クラーケンと リバイアサンを倒したら、 ポセイドンの奴がキレて レインと異空間にぶっ飛ばされたんだよ。 クラゲの海によ…。 魔力がたりなくて 帰還に3日かかった。 レインとクラゲとで 転移したら、 また魔力がキレて 気を失って、 ソコから レインが俺とクラゲをここまで転移して、 レインも魔力キレを起こして気を失って、 クラゲ達が 俺達を護ろうとしてくれたんだろう…な?」スコットは、 ポタージュスープを 大切そうにカップから啜った。
「セーラとレイン、 恋人同士ですよね?」ボクは いいなぁ! 恋人同士と考えてたから。
「プラトニックじゃがの! レインは おくてでの…、 中々手もつながんのじゃよ。 まったく イライラさせよる。 シチュエーションをつくっても テレて、 キスもようせんのじゃ! 」タメ息つきながら、 横に首をふるファフナーおじいちゃん。
「しかし、 セーラが突然 キスしようと! 驚きの展開でしたね!」
「何故 アソコでキスなのかな? 3日振りで無事の帰還なら 涙のお出迎えハグとかじゃないの?」
「ハヤトには、 まだまだ 男女のキビは、 難しいジャロウのう。 アソコは、 キスも クリティカルヒットする場面じゃった!」フォッフォッフォッとまた 笑っている。
「しっかり、 ブロックされ カウンターパンチくらいましたけどね!」ギュンターも笑っている。
「スゲェ! 絶世の美女に 化けやがった!」
「あれ! クラゲ?」
「クラゲじゃったのぉ…。」
「コッチも 美男美女が ワラワラ食い始めたぜ?」バイキングの テーブルには、 12人の美男美女さん達?が、 絶賛食事中だ!
「じゃろじゃろ? 元 クラゲの美男美女じゃよ。 元々は 前世は、 人だったじゃろうからの?!」ファフナーおじいちゃんに言われて、 オープンテラスに バイキングをセッティングしてて、 本当に良かったよ。
ボク達と 美男美女さん達は、 修羅場を観察しながら 静かに朝食を食べた。
食休みの お茶をしていると、 美男美女さん達から一人 落ち着いた感じの30代位の、 男の人が 挨拶にきた。
「おはようございます。 突然おじゃましたうえに、 朝食までご馳走になり ありがとうございました! 私は、 フローレンス・ガッパーナです。 クラゲの前世は、 人間であり フランス人でした。」えぇーっ! フランス人でクラゲで 転生者なんだ!
「クラゲに転生してしまい、 永らくプカプカ漂ったいたのですが ようやく人の世界に戻れました! スコットさん 転移して下さりありがとうございました!」深々とお辞儀する フローレンスさん。
それから、 フローレンスさん達の希望で 平和で暮らしやすい人の街、 帝都にファフナーおじいちゃんが送って(転移)行った。
当面の間は、 沢山ある 真珠や宝石珊瑚等を 売りつつ、 生活基盤を固めるそうだ。
「この御恩は、 生涯忘れません! 何か私達に出来ることがあれば、 いつ何時でも馳せ参じます。」フローレンスさん達は、 全員で 深々とお辞儀をして、 帝都に転移して行った。
フローレンスさん達を見送って、 テーブルに戻ると レインが突っ伏して寝ている。
朝食を食べて そのまま眠ったみたい。
「モテ男は、 大変ですね。」苦笑いのギュンター。
「勇者の 副作用だからナ!」フンと 鼻を鳴らすスコット。
隣のテーブルで、 仲良く?朝食を食べていた セーラと、 元クラゲの絶世の美女が 宣言した。
「「私が レインをベッドに運ぶ(わ)!」」ハモった!
「私は、 クラゲの前世は 日本人のクオンです。 スコットさん! 転移して下さりありがとうございました。 朝食ご馳走さまです!」深々とお辞儀して 薔薇の花のように微笑んだ。
マジで、 ものすごい美し笑顔!
「クー! サッサと食べて ベッドに行くわよ!」
「ハーイ! セーラ! それでは また後で!」セーラとクオンは、 サンドイッチをスープで流し込み、 レインを魔法で浮かして 運び始めた。 ふよふよ 運ばれるレイン!
海の家の、 オープンなゴサが敷かれた 板のフロアに、 レインを真ん中に 川の字で横になる3人。
コレは!
「ハヤト、 スル~するのです。 気にしてはイケません。 勇者なら、 通る道のひとつです。」
「だな。」
「ですね。」
3人は、 達観した表情!
ボクは、 黙って頷く。
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