初恋
ファースト・キス
ロマンチックなロケーション
自然な流れで…
幼なじみは 倦怠期と読む！
南です無人島 ５日目
ザザァーん…ザザァー…
ふよふよ… ふよふよ…ちうちう…ザザァー…
深夜３時、 二人組みは 真っ白な砂浜に打ち上げられた。
前夜夕食時
「スコットと レイン、 大丈夫かな？」セーラが、 そろそろ限界だよ。
「二人一緒なら、 どうとでもしている。」ギュンターは、 マイペース。
「オトコは、 時々は 行方不明になるもんじゃ！ フォッフォッフォッ！」 フォローになってない。
「スコットは、 ＳＳＳランクだけど レインは、 まだAランクだし・・」グラタンをつつくだけで、 殆ど食べれてないセーラ。
「警報ないから、 こりゃあ 大人の事情かもしれんぞい？」あ～っ、 ファフナーおじいちゃん！
「大人の事情って？」立ち上がるセーラ。
「ゴホっ！ ゴホほ！ 海の真ん中ですから 大物釣りです！ マグロなら 一日や二日、 白鯨なら一周間位激闘しないと釣れません！」ギュンターが 白鯨の本を、 アイテムBOXから出す。
「白鯨？ クジラ？」セーラは、 渡された本の革表紙を まじまじとみる。
「ちゃんと、 夕食を食べてから 読むといいですよ！」
「そうじゃの！ セーラ読み語りをしてくれんかの？」
「ボク 美味しいお茶と、 お菓子を用意するよ！ ボクも 久しぶりに白鯨読んでほしい！」
「私達は 赤ワインにしますか？」
「ワシは、 スコッチがいいのぉ〜、 チョコレートでの？」
セーラは、 何とか 不安な気分を、 持ち直して 夕食を食べた。
そして 白鯨を音読したセーラは、 一応 魚釣りは、 数日かかると 納得したようだ。
ギュンターの、 白鯨が モロにクリティカルヒットして 本当によかった。
✧報告！ 報告！ スコットとレインが 行き倒れています！✧
✦う…ぅ… ん？✦
✧報告！報告！ スコットとレインが 行き倒れています！✧
✦近いな？！✦
✧海の家の 真ん前の砂浜です！✧
✤ドザえもんか？✤
✦行き倒れだから、 生きてるよ！✦
✧打ち上げられています！✧
✤寝かせとくか？✤
✧バイタルチェック サイナスっ！✧
✦おやすみなさい…。 すやぁ〜っ…。✦
✤おやすみ…。✤
✧おやすみなさいませ…✧
早朝
眩しい朝日 光る砂浜…
ゲシ！ ゲシっ！ 脇腹を 蹴られるレイン。
ゴス！ ゴス！ 脇腹を抉られるスコット。
「「 っ痛ぇ（い）…、」」唸る二人組み。
「おきんのぉ？」
「怪我も 病気もないわ！ 何か クラゲ？まみれだけと…。」
「どういう状態？」
「捕食されてはいませんよ、 多分ですが。」
「シールド？ クラゲで出来たシールドじゃないかな？」シエラの意見が 一番、 説得力がある。
ふよふよ… ふよふよ…
約一匹？ おかしいクラゲは？
「クラゲって 飛ぶの？」
「初めてみたわい！」
「呼吸は？ どうなってるんですかねぇ？」
「クジラも 空、 飛びますしぃー クラゲも飛ぶんじゃ？」シエラは、 いい加減なだけみたいだ。
パラパラ… パラパラ…
エサをマイテみた！ 干し海老の小さいヤツだ！
！！ＢＡＢＡっ！！スコットとレインの クラゲシールドは、 干し海老に飛びついた！
怖っ！ 一瞬やん！
ドバっ！ ガサガサっ！ 袋ごと 干し海老を投げた！
カバヴァッ！！ クラゲ 恐い！
「うっ… うぅーん…」レインが 目をさます。
「あ～っ！」スコットも 目をさます。
「「 おおおっ！」」 ？？？ん？
「おはよう！ スコット！ おはようレイン！」セーラ 激おこぷんぷん丸だ！
白い砂を、 蹴飛ばしながら レインの前に座ると、 セーラは レインにキスをした！
イキナリ 唐突 公衆（ボク達）の面前で！
そして、 キスは失敗する！
レインと セーラの、 くちびるの間には クラゲが、 ハサマッた！ ぽよよぉ〜ん！ 瞬間移動？ 縮地？
ふよふよ からの？
ぶわぁしーっ！ セーラが、 クラゲを右手で払う！
ぷわぁん！ と、 クラゲがカウンターを セーラにかました！
「何よっ！ クラゲっ！」
〈クーちゃん！ だもん！〉
「はぁ～っ！ 」
〈クーのレインだもん！〉
「ちょっ！ はあっ？」
〈メスは、 レインに触るナ！〉
パッチーん！ 何故か レインを平手打ちするセーラ！
〈パワハラしたメスは、 嫌われル！〉
ふよふよ… ふよふよ…
「「「「 修羅場！ 」」」」
「朝めしにしよーぜ！ 腹減った！」
何か 意味不？ とにかく、 朝ごはんにしよう。
レインとセーラ、 空飛ぶクラゲと シールドクラゲを、 砂浜に残し ボク達は、 海の家に戻った。
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