マーベリック(一匹狼)
マーベリック アウトサイダー
ほぼ同義な ボッチ君だ。
イキって マーベリックだアウトサイダーと 片意地ハッテても 人生では、 大損している 負け組だよ。 多分 知らんケド・・・
危機一髪
メイド服のオバサンの悲鳴で、 広場前の詰め所から わらわらと、 衛兵が 走り出て来た。
助け起こされつつ メイド服のオバサンは、 真っ青な顔で、 ボク達を指差すと
「ひっ! 人殺しぃーっ! おぼっちゃまが血っ 血だら…、」カクンと、 またまた気絶した。
… … ちゅうちゅう! と、 果実水を飲んだのて ウェットティッシュで 顔や、 両手を拭いてあげる!
「何だ? と? メシ食ってただけか?」
「メイド服のオバサンは、 勝手に叫んで 気絶するんだ?! 騒がしい迷惑なオバサンさ!」
「イヤイヤなのぉー!」男の子も イヤそうに首をふる!
「人を指差して 人殺しなんて! 悪いのはオバサンさ!」
ボク達は、 バスケットの フライドポテトを仲良く食べながら、 イヤそうにオバサンを見てあげた!
「とにかく、 このメイド服を 拘置所に入れておけ! 君達 誘拐犯もいるから、 出来れば 大人と一緒に 行動しなさい。」衛兵さんは 詰め所に 戻った。
ボク達は、 キッチリ 食後に、 ソフトクリームも食べて ジミー(ジェイムズ)君のお店へ、 送って行った。
ジミーのお店は、 鍛冶屋街の通りに一番目にある 大商店で、 ああ~、 おぼっちゃまダァーと 素直に感心した。
「お帰りなさいませ ジェイムズ様! ミンチンは 何処に行ったのだ! 探せっ! あっ! お見苦しい所をっ! 申し訳ごさいません、 お客様にお茶をっ! コチラにどうぞ!」アセる執事?らしき人が 店内の応接室に、 ボク達を招き入れる。
「ミンチンさんは、 広場の前の拘置所の中です。 初めまして こんにちは。 ボクは 冒険者のハヤトです。」
「ミンチンさんは、 勘違いで大騒ぎして 衛兵につかまったよ! 俺も冒険者のハインツ。 ジェイムズ君は、 ハヤトのハンバーガーが欲しくて 歩いて来たんだ。 ハヤトが ハンバーガーをあげたら、 1個ペロリと食べちゃったよ!」
アハハハっと、 ボクとハインツと ジェイムズ君が 笑い合う!
「こりゃあまぁー! なんてこった! ジェイムズが 笑っとる!」白ヒゲが立派な サンタクロースみたいな、 お爺さんが 驚いている。
「大旦那様! 申し訳ありません! ミンチンが ジェイムズ様から、 目を離したらしく…」
「お前は、 引っ込んでおけ! お客様に 上等なお茶と、 ケーキをお出しするのだ! ジェイムズ! ハンバーガーは、 そんなにうまかったか?」
「ジいい! ウマウマ!」ジェイムズ君は 両手でバンザイして。 全身でおいしさを表現?しているみたい?
「ソレ程か…、 あっ! 挨拶もせずすまぬ! ワシは、 この店の隠居でな? フィリップと申す。 孫が世話をかけた。」お爺さんは、 ボク達に お礼を言ってくれた。 丁度 いい匂いの紅茶と、 美味しそうなケーキが運ばれてきた。
ジェイムズ君は、 ボクの目の前まで トテトテ歩いてくると、 頂戴と 両手を出してお辞儀をした。
「ジェイムズっ! 何をするのだ!」お爺さんは またまた驚いた。
ボクは、 モ○バーガーを、 ジェイムズ君の手にのせてあげた。
「あーとっ!(多分ありがとうだな?)」と、 とっても嬉しそうに笑うと、 トテトテとお爺さんの所に 歩いて行き、 食べやすいように 包み紙をめくり、 お爺さんの手に モ○バーガーをもたせた。 固まったお爺さんの隣へ ソファーを、 おいちょとのぼり お爺さんの横に立つと、 自分のハンカチを お爺さんのクビに掛けて、 エプロンにしてあげるのだ! ボクは、 急いで ジェイムズ君がソファーから落ちないように、 支えようとした。 ハインツも 反対側から、 支えようとしている!
「ああとっ!(多分ありがとうだ!)」ジェイムズ君は 満面の笑みで、 ボク達は ズッキューンとばかり、 ヤラれてしまう。 何かデジャブ?
「おお…おぉ…、 ハンバーガーとやらかの? ウマそうじゃの? ご馳走になろう!」お爺さんは、 黙って 1個ペロリと食べてしまう。
ずーっと黙ったままで ボク達は、 3人共に 首を傾げる。
「あ…、 すまない! あまりにもうまくての! 言葉がでんかったよ! ハヤト君、 ありがとう! ジェイムズよ、 お前は 良い子じゃ!!」お爺さんは、 ヒッシとジェイムズ君を抱きしめ 涙ぐんでしまった。
ボクとハインツに、 ケーキをすすめて お爺さんは、 ポツリポツリと ジェイムズ君のコトを、 話してくれた。
ジェイムズ君は、 初孫であり 大商店の跡取りでもある。 生まれたてから 王子様のように、 大切にされ 愛されまくっていた。
しかし、 3歳になっても 言葉がでず、 殆ど笑わず 食も細かった。
オト達は、 心配し 失望しつつあったらしい。
今日、 ジェイムズ君は 意思表示をして、 沢山食べて 声を出して笑い、 お爺さんに モ○バーガーを、 食べさせてあげた。 ハンカチのエプロンもしてあげるオマケつきだ。
お爺さんは、 ポロポロ溢れる 喜びの涙を フキフキ、 ボク達に感謝しまくる。
多分だけど、 ジェイムズ君は あのミンチンオバサンの、 偏った考えの躾に 辟易したのだろう。 表情を失くす程に! 大人し過ぎる子どもは 人形のように、 扱いやすかっただろうが ミンチンオバサンは、 ヤリ過ぎた。
お爺さんに、 ボクの感じたコトを 話すと、 うんうんと 頷いている。
その場で、 ミンチンオバサンは ジェイムズ君の世話係から、 庭の草むしり係へ降格。
何と、 ジェイムズ君の新しい世話係に ハインツに 住み込みで なって欲しいと、 懇願したのだ。 お爺さんは、 決断早めな人だった。
ハインツは、 冒険者より 執事見習いを選ぶ。 ボクも賛成した。 単独の冒険者等 危険すぎるしね!
ハインツは、 ジェイムズ君のよい遊び相手になり、 お兄ちゃんになり 良い執事になるダロう! ジェイムズ君は、 普通によく喋り、 沢山食べる 元気な男の子に戻れるに違いない!
ハインツは、 早速 ジェイムズ君の専属として、 側に立った。 ご両親には、 大商店から 後でキチンと挨拶に行き、 契約されるとのこと。
う~ん…、 思いがけない展開だよ。
「ハヤト! すまない…。 案内が 途中になって!」ハインツが あやまってくれるけど、
「大丈夫だよ! ジェイムズ君をよろしくね? ハインツ君は、 冒険者になるより 色々大変かもだけど、 ガンバって最高な執事さんになって!」ボクは、 一人で大商店から 出て行くけど、 ハインツもジェイムズ君も、 お爺さんも 一生懸命手を振って 見送ってくれた。 心が ポカポカしている。
ボクは 一度キチンとお辞儀(王子式)をして、 アトは 一度も振り返らず ロボ馬車まで帰った。
人の運命とか、 結構簡単に 変わっちゃうんだなぁー、 と しみじみ感じた。
いい方向に変化するのは いいコトなんだ!
問題ナシ!
アト…、 ボクって ショタこんじゃないのに 小さな男の子と、 何かしらカラムような・・・
考え過ぎると 十円ハゲとか出来ちゃうよ!
スル~だスル~! 考えたら負けだ…タブン…。
夕食は一人なので、 某有名ホテルの フルコースを、 お取り寄せして食べた!
日本の食文化は、 宇宙一だよ!
大満足な ボクに、 レッドアラートが降り注ぐ! 突然過ぎる 危険に、
「ディナーが 終わってから、 襲撃してよ!」と 独り言がこぼれた!
読んで下さりありがとうございますm(_ _)m
いいね! コメント等もお願いしますm(_ _)m
ブックマーク喜びます(≧∇≦)b




