プリンシプル
海人トリトン
海神ポセイドンは、 エレメンツハーベスタの発動に 臍を噛む。 禁止したのに 守れないとは! 海には 戻せない! 単純に、 危険だからだ。
王には、 強大な力は 必要ない! 蛮勇など トンデモない!
塩を売る
スコットは 肉や海鮮を売る。
ギュンターは、 日用品の 石鹸やアイテムBOXパンツ、 シャツやズボンだ。
ボクは、 デパートから取り寄せた 調味料を売る。 ラベルは剥がすが 後はそのまま、 移し替えはしない。 日本語等も 綺麗な珍しい模様扱いだし、 プラボトルや 割れないガラス容器は 大切に使ってくれるだろうから…。
トリトンは、 塩専門! カップで量り売り。
1カップで 鉄貨1枚だ。
「坊や、 塩を5カップおくれ?」お客様だ、
「まいど! 鉄貨5枚だよ!」おばちゃんは、 鉄貨5枚出して 瓶を出す。 トリトンは 山盛り5カップ瓶に入れた。
「坊や! 1カップずつは擦り切りしないと 損をするよ? 最後の1カップだけ 山盛りのサービスをしないと 大損するよ!」おばちゃんは トリトンを心配してくれた。
嬉しくなったトリトンは、
「大丈夫だよおばちゃん! 心配してくれてありがとうっ!」トリトンは、 もう1カップオマケしちゃったよ、 トリトンは商人にはなれないな!
「ちび助! コッチにも、 塩を5カップくれよ!」ヒゲ面のおっちゃんが 笑いながら、 瓶と鉄貨を差し出す。
「おじちゃん! トリンは、 ちび助じゃないぞ! でも まいどっ!」トリトンは、 りっぱな子ども宣言をしながら、 やっぱり 山盛り5カップ分、 瓶に塩を入れた。
塩は、 20キロ袋を 多量にお取り寄せしている。 ジャンジャン売っていいぞ!
トリトンは、 お昼まで ひっきりなしに塩を、 うりまくった。 そして、 何と 最初に塩を売ったオバちゃんに ちゃっかり、 店番を手伝ってもらっていた。 おばちゃんは かなりいい人みたいだ。
「カンナおばちゃん! お昼ごはんのお弁当食べよう!」トリトンは、 カンナさんと、 お弁当を食べている。 スコットのおむすび弁当を 2つもらったみたいだ。
「あらあらまあまあ! なんてご馳走だい! みたこともない きれいな食べ物だね? いいのかい?」カンナさんは、 遠慮気味だ。
「カンナおばちゃんは、 お昼ごはんの用意しなくて良かったの?」トリトンは、 突然そのことを考えた。
「うちは、 もう皆大人ばかりさ! 昼ごはんなんぞ 自分のクチは、 自分でまかなえるよ! アハハハっ、 何かそこらへんのもの 食べているさね!」豪快なカンナさんだ。
「ありがとうおばちゃん! トリン お昼ごはんのあと ちょっと寝てていい?」甘え上手なトリトンは、 お昼寝も出来ちゃったよ!
日用品も 食料品も、 調味料や塩も 安価だったのも手伝って、 飛ぶように売れた。
品物は、 ポルタフォルトゥーナ全員 アイテムBOXに、 万人単位で備蓄していて 品切れはないからね!
夕方17時の 店仕舞いまで、 村人全員で買い物を 楽しんだようだ。
「本当に助かりましたじゃ! パーティー全員アイテムBOX持ちとは 呆れた冒険者パーティーじゃ! 明日は 本当にたってしまうのかの? もう1日おられんのかの?」村長さんは、 引き止めてくれるが ボク達は、 冒険者だからね?
「カンナオバちゃん! 位置中ありがとうございました、 お礼のお弁当です。」トリトンは、 スコットから 大きな3段のバスケットを、 カンナさんに渡している。
「あらあらまぁまあ! いいのかい? 勝手にてつだったのに? お礼なんて、 いらないんだよ? コレは あんたらの晩ごはんじゃないのかい?」ボクも、 トリトンに加勢すして
「ボク達の分は、 ちゃんとありますから 遠慮なくもらってください! 本当にトリトンが お世話になりました!」カンナさんは、 何回もお辞儀しながら 喜んでバスケットを抱えて帰った。 3段もある 大きなバスケットは、 大家族全員でも食べ切れない料理が ぎっしり詰まっているし、 バスケット事態も いい物だから 大切に使って欲しい。
「沢山売れましたね? 商いも 楽しかったですね。」ギュンターは、 全くつかれていないみたいだ。
「おりゃあ…、 もう コレッきりでいいぜ。」スコットは、 めちゃめちゃ疲れ果てている(笑)
村人さん達に もみくちゃくちゃにされてたもんね! ソーセージ出した時なんか、 バーゲンの奪いあいみたいだったし(笑)
「何せ 食いもんはヤバい! ほとんどが 投げ売りだもんよ…。」ゴハンのあと ゆっくりお湯に浸かるといいよ。
「トリンは、 楽しかった! 塩も沢山売れたよ! こんなに塩が売れるなんて 知らなかったよ!」その後、 晩ごはんの間中 ギュンター先生による、 塩のお勉強を受講したトリトン。
将来、 海水で 塩を造って売ると 嬉しそうに宣言したよ。 あと、 食後のプリンを食べた途端 電池切れして、 パタンと寝てしまった。
仕方ないから、 歯磨きは 生活魔法のクリーンをかけたよ。
翌朝、 朝食後、 沢山の村人さん達に見送られて、 村を出た。
「次の村では、 ナニをするの?」トリトンは 期待にワクワクしている。
「次に 何があるかは、 全くわからんな? 成るように成るさ、 ガハハハっ!」豪快に笑うスコット。
「何があっても、 命大事に 不必要な問題は避けて、 安全に過ごせるよう 気がけなくてはいけませんよ? 出来ますね?」ギュンターも、 マイペースだった。
「あっ! また、 ワイバーンが来たっ!」トリトンが 煩わしげに言う。
「結構な数ですね。 12匹ですよ。 トリトンは、 エレメンツハーベスタはダメですよ?」トリトンは、 マスマスふくれっ面になった。
「銃で撃ち落とすかい?」ボクは、 レーザーライフルを ロボ馬車のサンルーフに設置した。
「何それっ!」撃ち落としかたを 説明すると、 トリトンは直ぐに理解した。 頭脳明晰かっ!
スパーンっ!と、 音がしそうな位 小気味よく、 ワイバーンの首が飛ぶ。 トリトンは、 ワイバーンの群れを 秒殺した。
「もう、 皆落ちちゃった! もっとヤリたいよっ!」トリトンは、 ワイバーンのドロップ品を アイテムBOXに拾いながら、 不完全燃焼を訴える。
「襲って来ないモノは、 魔物でも動物でも むやみに、 殺してはいけないよ? 殺戮者は、 ブラックだからね! 悪人になったらダメだ!」
「わかった! トリン、 悪いヤツしか 殺さない!」本当に素直に、 吸収するトリトン。
大きな街に行っても、 大丈夫だろう。
トリトンは、 やはり時々は 海中に潜りたがった。 なので、 海岸線をずっと移動した。
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