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漁民パンツ

 5歳は アイテムBOXパンツ必須

アイテムBOXパンツは 冒険者には、 必須!

命がけの戦闘中 魔物や盗賊は、 トイレ休憩など待ってくれない。




  野生の勘と しつけ


 5歳の野生児?は、 何故ナゼどうして怪獣だった。 何でも珍しく 質問しまくり、 納得するまで 説明させられた。

 オネショは、 アイテムBOXパンツをはかせて回避。 食事は、 専用カトラリーをあげて 使いかたを教え込む。 入浴と洗面も ちゃんと習慣にしないとね。

 ボク達は、 子ども好きだった。 根気よく トリトンに向き合う。

 漁民パンツ一丁だった服装も ちゃんとシャツも、 着れるようになった。 ボタンは、 中々面倒だったらしいが クリア出来た。



「寝ましたか?」ギュンター。


「寝たぜ?」スコット。


「疲れちゃったんだね!」ハヤト。


「次の街、 連れて行けるか?」


「まぁ、 癇癪かんしゃくさえ 起こさなければ大丈夫でしょうが…。」


「トリトンの癇癪では、 街は崩壊するね! エレメンツハーベスタは シャレにならないよ! 何でも 元素までクラッシュするなんて!」ボク達は、 首を横に振った。

 トリトンが、 再び襲って来たワイバーンに はなった極大魔法は、 全く制御させないテンペスト級な破壊力だった。

 当たらないウィンドスラッシュや ファイヤーボールに癇癪を起こし、 極大魔法を使ってしまったのだ!

 ボク達は、 3人で ブラックホール魔法を発動させ、 エレメンツハーベスタを吸引?した。

 トリトンの父ちゃんは、 コレを封印しろと言ったらしい。 解る気がした。

 海中でやったら、 海の生物は 壊滅しそうだ。


「アレ(エレメンツハーベスタ)は、 ヤバいですからね! 5歳でアレなら、 大人になって 制御不能なら 世界の終焉しゅうえんですよ。」ギュンターも思案顔だ。

「何とかしないと! スコット いい考えないの?」

「おいおい、 オレなのか?」子どもいそうだし?

「オレ 子どもいないぞ!」

「私もいません!」

「なら、 ハヤトが一番年近いし 5歳だった頃思い出せ!」


 ムチャぶりだよ! 躾かぁ…。 お母さんが 適任なんだけどなぁ…。





 「街に行くの? トリン 初めてだよ!」トリトンは 嬉しそうだけど、 ヤバい気しかしない。

「その前に、 幾つか 小さな村があるから、 村人さん達と 仲良くするんだぞ? 小さな子どもは、 泡みたいに弱いからな?」

「えっ?! 泡みたいに弱いの?」

「そうですね、 プリン位弱いですよ!」

「プリン・・・、 直ぐに潰れちゃうの?」トリトンは、 困っている。

「例えばですよ? プリン位大切に扱う必要は あります! トリトンが、 突進してぶつかったら 村人さん達は、 ひしゃげます!」だよね、 マメタンクだもんね。

「でも、 ポルタフォルトゥーナは、 ひしゃげないじゃん!」

「オレらは、 強ぇーからな!」 

「プリンみたく、 ソッと扱うよ。」それくらいが 丁度いいだろう。



 次の村は、 竹の柵に囲まれた 10軒程の村だった。

「こんにちは、 ポルタフォルトゥーナというが 村の広場を借りて欲しい。」スコットが 村人Aに、 挨拶をした。

「あー、 こんにちは! いいですよ? 宿はありませんが 広場の泉なら、 美味しい水が湧いてますから!」おばさんは、 屈託のない笑顔で ボク達を、 竹の柵の中に入れてくれた。

 夕刻であり、 村人達が 広場に集まってくる。

「アンタ達は、 冒険者なんだろ? ソンな小さな子ども(トリトン)まで連れて、 危ないだろうに?」村長のダダントさんが、 少し説教じみて話す。

「トリンは、 小さな子どもじゃないよ! りっぱな子どもなんだよ!」トリトンは、 胸を張りすぎて 後ろにひっくり返りそうになる。

 ボクは、 何気に 腕で、 支えた。

「そうだな? トリトンは りっぱな子どもだから、 バーベキューの準備がデキるまで ガマンして、 大人しく待てるな?」スコット上手い!

「トリン、 大人しくデキる!」

「バーベキューとか、 すみませんね?」村長さんは、 村人達を大雑把に ゴザを敷いて、 座らせた。

「遠慮なく沢山食べてくださいね? 一晩広場をお借りするのですから バーベキューはお礼です。」三ヶ所バーベキュー台を設置し、 バーベキューテーブルに 海鮮や肉、 ソーセージに野菜を 次々並べ、 じゃんじゃん焼き始めた。

「塩はふってあるが、 バーベキューソースは 個人で使ってくれ!」ボクが デパートからお取り寄せした、 ○○○食品会社の 焼き肉のタレや、 キュー○のマヨネーズも ちゃんと並んだ。

たっぷりの食材に、 遠慮なくと 村人達も、 全員嬉しそうだ。 

「焼けたら 食ってくれ!」バーベキュー大会の開始だ。

「コレ! 焼けたからどうぞ? 熱いから フーフーしてね?」トリトンは、 何と 同じ歳位の 女の子に、 ソーセージをあげている!

「ララ! もらいなさい? 」ララちゃんのお母さんが やっと1歳?位の赤ちゃんに、 食べさせながら 笑った。

「ありがと!」蚊の鳴くような小さな声、 ララちゃんは、 トリトンからソーセージをもらう。

トリトンは、 耳まで真っ赤っかになりながら ララちゃんに 一生懸命、 肉や肉や肉をススメテいて 見てる大人達も、 あーぁ…残念…、 と トリトンの下手くそな 女の子の扱いに、 生暖かい目だよ。

「ありがと でも、 ちょっとでいい。 桃がいい。」ララちゃんは 小さな声でも、 トリトンにお願いはできている。

トリトンは、 テーブルの上の桃のカゴから 一番大きな桃をとり、 風魔法で皮をクルンと剥いて ララちゃんの皿にノセた。

 パチパチパチパチ! 2人を見守っていた 村人達が、 拍手した。

「りっぱ子どもだ! 桃を魔法で剥くなんて スゴい! 上手い!」

「エヘヘ!」照れるトリトン。

「イチタ(赤ちゃん)にも、 桃を剥いてちょうだい?」ララちゃんのお母さんから リクエスト。

「いいよっ!」トリトンは、 嬉しそうに 桃を幾つかに剥いてあげている。 対人関係に 問題はなさそうだ。


「今日は、 思い掛けず ご馳走になれて良かった! 本当にありがとうございます。 最近 ワイバーンを見かけていて、 村中 家に立て篭っていたのです。 もう、 村を捨てる相談もしていましたよ。」村長さんは、 少し悲しそうだ。

「ワイバーン? 私達も 2回、 ワイバーンを狩りましたね。 近くに、 ワイバーンの棲家でも あるんですか?」ギュンターは 違和感があるみたい。

「ワイバーンは、 遠い山脈にいて 海が近いここいらには、 滅多にこないんですか…。」

「だよな? 魔物の大森林もあるのに、 何でワイバーンなんだろな?」スコットも 首を傾げている。 

「それでも、 2回で20ヒキ位は 討伐したので、 ワイバーンは 暫くは、 飛ばないと考えますがね?」ギュンターが言うと、

「それは、 本当に助かります! ご馳走といい、 ワイバーンといい ありがとうございました!」村人さん達は、 とても喜んでくれた。

お腹いっぱい食べた 村人さん達は、 バラバラと自宅に帰った。

「バイバーイ!」ララちゃんも帰った。

トリトンは、 タチマチ眠たそうになる。

「ちゃんと歯磨きしないと 虫歯はコワイぞ!」トリトンは、 寝ながら歯磨きをした。



「街でも、 大丈夫そうだな? トリトンは、 女の子にもやさしく出来てたな!」ガハハハっと、 スコットは嬉しそうだ。

「しかし、 ワイバーンの動向は 気になりますね? 山脈から 何故飛んで来ているのか?」

「数も多いから ハグレじゃないよな?」

ボクは、 トリトンを寝かしつけながら スピカに、 情報収集を指示した。


 翌朝は、 海中散歩は止めて 広場て、 パンを焼いて食べた。 ララちゃんも 遊びに来ていて、 トリトンとベンチに並んで サンドイッチを齧っている。

「ララちゃんと 仲良くなったな?」

「仲良くなりましたね?」

「この村上に 居付いたりしないよね?」

ボク達の心配は、 当たってしまう。 トリトンが ララちゃんと、 もっと 遊びたいと、 出立をゴネた。

旅を続けるのに、 一箇所には長く滞在は出来ない。 何なら、 この村に住みたいなら ソレはトリトンの自由だ。 ボク達は ロボ馬車に乗り込む。 トリトンは、 仕方なく ロボ馬車に乗り込む。 ふくれっ面だ。

 我慢も 大事だ。 トリトンは ララちゃんに、 お別れは言えなかった。




 次の村は、 大きかった。 立派な土壁に囲まれている。 村の入口には、 門番をする村人もいた。 

「こんにちは、 ポルタフォルトゥーナというパーティーなんだが、 広場を一晩借りたい。 場所代は、 現金で支払うし 物々交換でもいい。」スコットが 門番に言うと、 広場で待つように言われた。

 広場には、 やはり年配の村長さんが やって来た。

「こんにちは! ワシが村長のジェイコブですじゃ。 場所代は いらんのですが、 もし良かったら 塩や日用品があったら、 売ってくださらんか? 最近 ワイバーンが飛ぶんで、 商人が寄ってくれんのですじゃ…。」村長さん達は、 困っているらしい。 ボク達は、 相談して アイテムの 調味料や、 日用品を売ることにした。

 翌日、 広場で 商品を売ると、 村長に提案すると 村中に、 フレを出すと喜んだ。

「お兄ちゃん! お店をだすの?」トリトンの ヤル気MAX めちゃめちゃイヤな予感がするよ。


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