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リトルマーメード

 スカートめくり!

 幼い男の子は、 好きな女の子に チョッカイを出したい!! ちょこっと困らせると 何とも言えない表情をする女の子は、 本当にかわいい!! ♡ 好きだ ♡ なんて、 口がさけても言えない! でも かまわずにはいられない…。 



  発達段階 第一時反抗期


 赤ちゃんが 何でもカンデも、 いやいやをするのは ソレはそれでかわいい!

 三歳にもなると、 身体も発達して めちゃくちゃ走り回るし、 突然 パタリと爆睡し 電池が切れたのゴトキ行動パターンも かわいいっちゃかわいい!

 しかしだ、 かわいいにも限度がある!

 

 トリトンは、 5歳! 彼を如実に 表現するなら、 海の暴れん坊マメ将軍! すばしっこい上に、 はしっこい!!  海神ポセイドン様の継子であり 身体能力と魔力は、 破壊的なのだ・・・。

 教育係の 執事長セバスチャンは、 ホトホト困り果てていた。

 赤ちゃんの頃は、 まだ良かった。

 自分の末っ娘 かわいい人魚ルビーと一緒に、 絵本や貝合わせ等 仲良く遊んでくれた。

 時々は、 一つ年上のルビーを 気まぐれな水流から庇う等、 やさしい海の男の子だった!

 ソレガ、 5歳頃から ビミョーなことになる。 一緒の毛布でお昼寝しなくなり 時々、 イタズラして ルビーを困らせるようになった。

 他の女の子とは、 普通な態度なのに?


 海神ポセイドンの継子 名前はトリトンだ。

ポセイドンは、 神界でも 全能の神ゼウスとも、 引けをとらぬ強さを誇る。 

 つまり、 トリトンもそのDNAにより めちゃくちゃ身体能力に恵まれているのだ。

 力をもてあます 幼子トリトン!

 ルー(人魚ルビー)への しょ~もないチョッカイ、 動き回るとお腹がすくので 厨房でつまみ食い、 そして アチコチで買い食いをし、 コバンザメ的ちびっ子達を群れをなし 高速で泳ぎ回る!

 

 トリトン的には、 好きな娘(人魚ルー)に 毎日遊べる(チョッカイ)し 友達も沢山いて、 お腹いっぱい食べ スカッと身体を動かし、 快適な日々だった!


 そんなある日、 父親であるポセイドンから 執務室に 呼び出された。

 はしっこいトリトンは、 自宅で怒られるのではなく わざわざ公式な執務室に、 呼び出された事を いぶかしく考えた。

 しかし、 王であり父親の呼び出しに 逆らえるハズもない。

 こまっしゃくれたことに、 トリトンは 腹をくくって トントントンと、 執務室のドアを叩く。(トントンと 2回叩くのは、 トイレノックといい、 幼稚園の試験では バツなのだ。)


 「入れ!」ドスの効いた ポセイドンの声。

「父ちゃん! 来たよ。 コンナとこに わざわざ何の用?」トリトンは、 無邪気を装い トテトテと、 執務室のソファに 勝手に座る。

「はぁ~~、 オマエなぁ! ココは父ちゃんの仕事場で、 公式の場だぞ! もう5歳になったんだから ちゃんとしろ!」怒鳴るポセイドン。

 「イェッサー!」トリトンは、 サッと立ち ポセイドンに敬礼した。

 「ま、 それでいい。 とにかく座れ お菓子も食べていい。 漢同士 腹を割った話しをしよう。」何時になく 真剣なポセイドン。

「父上、 何か問題でも?」 

「お前が問題なんだよ! 大問題児なんだよ!」

「えっ? 意味がわかりません!」

「はぁっ…、 お前元気良すぎるんだ。 毎日 街中を 引っ掻き回して遊んでいるだろ! 苦情が沢山来てる。」

「父上が、 漢は、 元気が一番と口ぐせでは?」首を傾げるトリトン。

「元気にも、 限度があるのだ。 街中を 高速移動して、 泳ぎ回り 昨日も、 侯爵夫人が目をまわしたんだろ? ルー(人魚ルビー)にも 毎日イタズラして 困らせてはいないか?」

「あー…、 ルーとは毎日楽しく過ごしてますし、 侯爵夫人は ちょっと驚かれたかも知れません。」テヘペロ とかわいいトリトン。 

「仕方のない奴だ! で、 暫く海を追放する! 陸に揚がって 反省して来い。 トライデントの 子ども用と、 暫く分の 小遣いは渡す。 アイテムBOXに入れておけ! トライデントは お前専用だからな! 売り飛ばしたら カンドウするからな!」

「父ちゃん!! 何だソレ!!」

「行って来い!!」

トリトンは、 浜辺に放り出された!




 パチクリして、 息を吐いて吸った!

「おおっ! 空中でも 息がデキる!」ちょっと感動した。 が、 本当に突然 放り出された!

「どうすんだ?」途方に暮れるが、 仕方なく 何処か、 人のいる場所を探して 歩くことにした。 テクテク テクテク。

 昼近くになって、 何か殺気を感じて サッと飛び退くと、 今いた場所に グサっ!っと、 ワイナリーの 毒尻尾が突き刺さった!


「クッ!」


トリトンは、 ベルトのサバイバルナイフで クチバシ攻撃を弾く! ワイバーンは、 空中から 縦横無尽に、 攻撃してきて アイテムBOX内の、 トライデントを抜く暇もない。


「ヤバっ!」考えごとして、 細心の注意を怠ったコトを 早速反省した。

ワイバーンは、 強い魔物だ。 一般人なら 大人でも、 速攻で エサ確定だろう!

 逃げまわり、 攻撃を躱しまくるちび助に イラつくワイバーン。

 しかし、 身長も低い5歳のトリトンは 風前の灯火だった。

マジでヤバいっ!と 覚悟した途端ソレは起きた。


「大丈夫かっ!」声がした途端



 スッパーん!! と、 ワイバーンの首が 吹っ飛んだ!


 

 少し年上の 美人なおねぇちゃんが、 トリトンを助けてくれた?!

 トリトンは、 おねぇちゃんが ハヤトという、 お兄ちゃんだったことに 本当に驚く!

 そして、 ヘンテコな馬車から降りて来た、 強そうな大人のオジサン二人が、 眉目秀麗なハンサムさんなのに 驚愕した。 地上人は、 こんなにも 美形なのかと!

 トリトンは、 まだまだ5歳! 突っ込み所も 全く違うのだが、 早速 魔物に襲われ、 命拾いをし 命の恩人という、 いわくつきの同行者を見つけられたのは、 僥倖だった。


 お昼ごはんが、 今までで 最高においしいっ! トリトンは、 夢中で食べて お腹いっぱいになった瞬間、 目の前のお皿に突っ伏す。


「「「 えぇっ! 」」」


 「電池切れだな?!」スコット‥

「ええ、 電池切れです!」ギュンター。

「電池切れ?!」自分もそうだったことは、 スッカリ忘れてて、 首を傾げるハヤト。


 まぁ…、 成るように成るだろうと云うのが ポルタフォルトゥーナの考え方だった。

 読んで下さりありがとうございますm(_ _)m

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