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精神攻撃

 心臓は 血液ポンプだ。

人体の隅々まで 血液を送り出す、 強靭なポンプ。 

 それでも、 人は 精神の異常時、 ハートブレイクと表現する。 


  傾向と対策


 ドロシーを呼び出した。 豊穣都市デメーテルの 外壁から、 帝都へのびる馬車道を進み 1日の距離にある、 小さな村だ。

 ポルタフォルトゥナは、 遺跡ダンジョンから 聖剣エクスカリバーを持ち帰れた。

 レインは、 名実共に称号は 勇者だ。

 しかし、 レインの所属する アオコアンの孤児院は、 真っ黒クロス○な 犯罪組織だ。

 スピカの ビーコン達が、 集めた情報は 不自然過ぎる事実と 外面をひたすら取り繕う聖国政府の、 理不尽極まりない所業のオンパレードだった。

 簡単に言うと、 アオコアンは 思い通りに政治を行う為に、 他人の記憶を改竄しまくっていた。 


 アオコアンの正体を知るのは、 乳母兼専属メイドのみ。 このメイドは、 何と 二人のアオコアンが入れ替えられた時、 しょうもないヤクザに 殺されてしまっていた。

 アオコアンの 精神的ブレーキは、 なくなっていた。 タガが 外れたのだ。

 ソンな アオコアンを倒す為には、 ドロシーのヘンな食事会メンバーの 総力が、 協力が必要になる。

 アオコアンは、 勇者を使い 世界征服を狙っているのだから。




 遺跡ダンジョン ボス部屋での作戦会議


 「ドロシーとやらが キモなんじゃな?」ファフナーお爺ちゃんは、 フォッフォッフォッと 楽しげに笑った。

 「ベヒモスを倒したのも 綿密な作戦会議の成果ですからね! 当ってぐたける 正面突破では、 ムリゲーは攻略出来ません。」ギュンターは つまらなそうだ。 理詰めの作戦より 本当は、 チカラ押しのが 好きなんだよね?

 「ベヒモスを強酸で溶かすとか、 思いつくハヤトがコワいわ!」セーラは ブルリと身体を震わせた。

 「本で読んだんだよ。 その本で 冒険者は、 沢山の強力な魔物を 色んな方法で倒すんだ。 とても面白くて 印象的な方法なんだ!」

キラキラと眼を輝かせる ハヤトだ。

 「スコットとギュンターの 破壊神的実力と戦闘経験。 ハヤトの柔軟性のある思考と チートスキルがある ポルタフォルトゥナは、 世界最強なんじゃないか? 勇者いる?」レインは 自虐発言する。

 「スコットとギュンターは、 過去には勇者だったんだって。 つまらなくなって 引退したんだって。」ハヤトの 爆弾発言!

「「 うわっ! 」」ハモる二人。

「若いヤツが 勇者やんのが、 観てても面白いんだよ! おっさんの勇者なんざ 煙たがれるだけだかんな?」ケラケラ笑うスコット。

「レインも テキトーな所で、 勇者を引退して 自由に自分のしあわせも、 考えるんですよ?」ギュンターも笑っている。

「でもな? 今は 勇者レインがガンバる時なのさ! 思う存分暴れろ!レイン!」スコットが煽る。

「ですね! 世界征服を狙うアオコアンは、 魔王的存在です。 倒しましょう!」

 レインとセーラは、 揃って頷く。


「にしても、 聖剣エクスカリバーって ド派手な剣だよなぁー?」タメ息をつくスコット。

「ムダに キラキラしてますし、 存在感の主張がエグい! 持ち主が 勇者ですよーっ!って 宣伝してますねー!」

「悪目立ちすっと、 色々やりにくいし まず、 狙われまくるだろうなぁ?」

「そうだね、 暫くは アイテムBOXに保管してて、 必要な所で 出して使うのがいいんじゃないかな?」ボクなら そうする。

「ええーっ! 勇者なんですって 目立ったらダメなの?」セーラは驚く。

「レインとセーラは、 アオコアンを倒したら 帝都で、 学校に行きなさい。 いいですか? 勇者と聖女が 無学ではイケません! ダンジョンのお宝は、 マズは学費に使うのです。」

「だなー! 勉強しろよっ! 勇者様!」

「うぎゃあーっ!」スコットに バッチコーンと背中をどつかれ、 レインが悲鳴をあげる。

「私たちが 学校?」

「レインは、 騎士団の訓練校でもいいですが やはり二人揃って、 魔法大学院に入りなさい。 勉強することは 沢山ありますよ!」

「入学までなら ワレが面倒みるぞい?! 一年もミッチリ教えれば、 入学試験なんざ オークだって突破できるぞい!!」ファフナーお爺ちゃんも 楽しげ!

「「・・・」」約2名 青い顔して震えてます。

レインとセーラは HPを何%か削られた。


「有意義な作戦会議じゃったのぉー! フォッフォッフォッ!」ファフナーお爺ちゃんの 高笑いで 会議は終了。


小さな村に到着したボク達は、 まず野菜うりにデメーテルへ向かう農家さんに、 ドロシーへの言伝てを頼んだ。



 

 「心配したわぁー!! お帰りなさぁーいっ!」ドロシーの突進を スルリとかわし、 ボク達は 遺跡ダンジョンの結果と、 コレからの作戦を 丁寧に話した。

「まっかせなさい! 明日、 午前中には 準備を整えておくわ!」ドロシーは、 弾丸のように走り去った。 土煙が凄い!


「ありゃまぁ! ビッグボア並みの走りだわい!」ファフナーお爺ちゃんの 例えが当たり過ぎてて、 全員大爆笑になったのは ドロシーには秘密だ。



 「聖剣エクスカリバーが確認されたのですね? やはりワタクシの勘は当たりました。 2日か 3日後には、 帰還します。」アオコアンは、 魔道具の通信器で 部下に指示を出す。

 勇者は手に入れた。 まず滅ぼす国は ドコにしよう。 


  

 

 

 読んで下さりありがとうございますm(_ _)m

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