表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/138

平原の魔物

 魔法の試し打ち! スキルの検証! 楽しいに決まってる!

  

  外隔壁の外へ


 「こんにちは!」衛兵さんに、 挨拶をしてボクは、 冒険者タグカードを見せる。

「こんにちは、 って 君は独りで外に出るのか? 気をつけるんだぞ?」衛兵さんは、 一応返事を返してくれた。

「薬草採取に 行ってきます!」元気に、 帝都南外隔壁門を 通り抜ける。

 さぁーっと、 11月の冷たい風が 顔を撫でた。 少し肌寒いかな? 身体に シールドを貼ると、 風は心地よくなった。 うんうん、 シールドは大事 スライムや、 角うさぎに いつ突撃攻撃されるか、 わからないからね。 防御しとかないと。


 朝一で、 冒険に出たのに 帝都南外隔壁門は、 結構賑わっていた。 色んな馬車や、 冒険者等が 行き交っている。

 

✧目標設定、 薬草の群生地まで 徒歩18分です✧

 ナビは 本当に便利だね。 一応薬草は、 採取しておこう。 コレは、 子供初心者冒険者の 一番安全な部類の依頼だ。 1日ガンバって採取すれば、 銀貨2枚(2千円)には なるらしい。 ボクは、 薬草専用袋をいっぱいにして アイテムBOXに入れておく。 


 ついに、 魔法やスキルの試し打ちタイムだ!

外道から 少しそれた場所だし、 周りに人は確認できない。 まぁ、 ナビもあるし 人に見られはしないだろう。

 

 片手剣を 鞘から抜いた。 ショートソードで、 ボクに合わせて 長さが変化している、 魔法剣なんだ! 黑い刀身に 魔力を纏わせてみる。 蒼い魔力のエフェクトが迸る!


 「セェイッ!」


 力いっぱい振り抜いた袈裟斬りは、 遠く離れた林の木を 薙ぎ切った! あぶない…あぶない…、 手加減しないと ヤバいレベルじゃん! でも、 とても強い!! うん。 独りごちる。 刀身を見つめ「これから、 よろしくね!」と声かけして 鞘に収めた。 刀身が キラリと光って返事したような?!… …気の所為だよね?!… タブン…


 魔法! 次は、 魔法攻撃だ! 初歩は、 ファイヤーボールだよね?


「 ッハっ! 」

   

 手の平から、 バスケットボール程のファイヤーボールが 大空に向け打ち出された。 キレイだ。 見えなくなるまで 眺めた。 結構強い?



 ガサガサっ… …少し先の草むらで、 何か動いた!! 次の瞬間 ボク目掛けて、 黒い角うさぎが 突進シテキタ!

 「セェイッ!」袈裟斬りに 剣で薙ぎ払う!

スパッと、 両断された黒い角うさぎは、 小さい肉の塊と 黒い毛皮のドロップ品を残して消えた。 このゲームは、 剥ぎ取りしなくていいみたい。 ボクは、 アイテムBOXに ドロップ品をしまった。


✧緊急! 走って15分の距離で、 子供2人がゴブリンに襲われています!✧

✦座標確定! 近くに転移!✦


 ボクは、 ゴブリン3匹に囲まれ 棒切れを振り回して、 必死で戦闘中の子供2人の近くに転移すると、 今にも当たりそうな ゴブリンの棍棒ごと、 一匹を袈裟斬りに両断した。 

  

「グギャアー!!」叫んだゴブリンに、 他二匹は 一瞬たじろぐが、 怒りの表情で タゲがボクに集中、 バラバラに棍棒を振り回してくる。

下から袈裟斬りで、 一匹! 返す刀で 首チョンパで二匹! ゴブリン3匹は、 何も残さず消えていった。


 ポッカーん! と音がしそうな、 見事な驚愕の表情で 腰を抜かしている子供2人。

「君たち 大丈夫?」ボクは、 アイテムBOXから 冷たい水いり水筒を出し、 座り込んだままの2人に 木のコップで飲ませてあげた。

ゴクゴクと 喉を鳴らして水を飲んだ2人。


「お兄ちゃんありがとう!」男の子が 健気にお礼を言ってフラフラ立ち上がる。 女の子?はまだ少し 呆けているようだ。

「ムリしなくていいよ? もう近くには、 魔物はいないみたいだし 暫く休むといい。 ボクか 一緒にいてあげよう。」男の子は 安心したのか、 また座り込んだ。

「うわあーん!」水を飲み干した女の子?が 唐突に泣き出し ソレを抱いて慰めながら、 男の子も泣き出してしまった…。 えっ?


 オロオロして見守るしか 出来ないボクは、 「君たち、 もうすぐお昼なんだけど、 お弁当あるのかな?」やさしく言ってみた。

「「 グウー! 」」2人の身体が返事をした。

「ボクはね? 美味しいパンを持ってるんだ、 一緒に食べて 元気を出そう?」2人の手を 濡れたタオルで拭いてから、 黑パンを1個ずつ握らせる。 空腹だったらしい2人は、 パンに噛りついた。 うん、 ケガはしていないし 食欲があれば、 大抵は大丈夫だ。







 読んでくださりありがとうございますm(_ _)m

いいね! コメント等お願いしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ