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sex(生物的性別)

 ジェンダーとは、 sex(生物学的性別)に対し 社会的文化的役割としての 性別。

 sex(男性女性)にもとずく偏見や、 社会的格差の問題をいう。

 

  sex(生物学的性別)とジェンダー


 カッ ツーン… カッ…カッ…


 白百の冷たい大理石の静寂な大聖堂を、 教皇アオコアンの 真紅のブーツが支配している。

 アオコアンは、 突き抜けそうに高い天井に 届けとばかりに高い背もたれの、 漆黒の玉座に座り 改めて大聖堂内を睥睨した。



✡✡✡✩✩




 セーラは いそいでいた!

それはもう、 11年の生を受けた中でも 一番には 焦って走る。 

 聖女セーラに対をなす 勇者のタマゴなレインが、 また寝坊したのだ!    

 朝6時キッカリに始まる 教皇のミサまで、 あと9分! レインの部屋に置いてあるポータルに出る為の 一番近いポータルは、 大正殿の正門にある。 全力で走って2分 ポータルは一瞬で、 レインの部屋まで運んでくれる。

 レインを叩き起こして 見出しなみを整えるのに3分、 ポータルに飛び込んで、 大聖堂までギリギリで 6時に間に合うハズ! 

 セーラは、 ポータルに飛び込んだ途端に

「レインっ!! ネボスケっ! 早く着替えてっ!! ほらっ!」セーラは、 大声で捲し立てながら 抱きまくらから、 レインを引っ剥がし 清浄魔法でレイン全体を包み、 真っ白な制服にパジャマから 魔法で着替えさせ、 無理やりレインを突き飛ばすように ポータルに叩き込んだ。

 レインは、 勇者のタマゴスキル補正で 覚醒して ポータルから飛び出した時には、  

「ゴメン! セーラさんっ!」と、 謝罪は出来た。 そして サッと、 セーラをお姫様抱っこすると 超高速で、 大聖堂の扉までダッシュし セーラを床に下ろした。

「間に合って良かった! 急いで入りましょう? 大切なミサなのだから!」二人は、 決められた自分達の立ち位置に向かう。



「・・・神の庇護者に 長寿と繁栄を!」ミサの決まり文句で 教皇アオコアンのミサは 無事終了。 セーラと レインは 朝食の為に、 食堂に歩き始めた。


 セーラとレインは、 エメラルド聖国首都にある 孤児院で生活している。 8歳と9歳の頃から ずっと一緒だ。 その孤児院は特殊で、 10歳前後の記憶喪失を患う、 聖女たる光魔法使いと やはり記憶喪失を患う、 勇者のタマゴのみが集められている。 両者達は、 聖女と勇者になるために 英才教育を施されていた。

 現在 セーラとレインのような組み合わせは、 7組で14名 それぞれは、 専属の指導者と 拠点にもなるこじんまりした家を割り当てられている。 セーラとレインは、 英才教育カップルの1号組で 3年目になっていた。


「今日は、 休日だけど レインは何か予定があるの?」朝食のフレンチトーストを 器用に、 フォークとナイフで食べながら セーラが尋ねると、 レインは やはりホッとしてしまう。 朝寝坊をセーラは 責めたりはしない。 毎日 本物の勇者になるために、 レインが 人の何倍も、 苦手な勉強や 訓練をしているのを解ってから…。 早朝ミサ10分前までは、 セーラは迎えには来ない。 その見極めも 3年間一緒に過ごせば わかっているからだ。 それでも、 例えば 英才教育4組目の、 聖女は ガミガミと、 イチイチ相棒?の勇者のタマゴに 文句を言っていて、 連携も破綻しそうなのだし…。

 レインは、 セーラが相棒で 本当に良かったと、 また改めて神に感謝した。


「レインっ?! また 私の言うコト聞いてないでしょ? もう、 今日は 別行動決定! プンスコぷんぷん!」怒りを言葉にしながら、 セーラは チーズサラダに、 フォークをブッ刺した!

 「アッ! ちょっと考える事してたんだよ! 今日は、 精霊の泉公園前の オープンカフェで、 美味しいケーキセットをセーラに 奢ろうと考えてたんだよ! いつも 色々迷惑かけちゃってるしさ? 機嫌ナオシてくれよ?」

 「ええーっ? しょーがないなぁー、 そういうコトなら ユルシテツカワスゾヨ? クルシュウナイ 存分に 奢るがヨカロウ! ケーキ二個ねっ! うふふふっ…。」セーラは、 ニッコリ笑ってくれた。 あと、 何気に ケーキの個数を増やしてるけど、 レイン的には 全く問題はない。

 二人は、 朝食を食べ終わると 隣の列のテーブルにいた、 3組目の二人と 食後のお茶を飲みつつ、 情報交換もすることにした。


 「最近調子はどう? セーラは、 エリアヒール出来るのよね? 私はまだなのよ…、 魔力量がたりなくて。」聖女シズルは、 バタークッキーを ポンっと、 口に入れる。

 「なんかさぁー? オレ達 やっぱりおかしくないかぁ? 6組が 同じ条件で、 本物の勇者パーティー育成中とかさぁ? 競争も キツイ良なぁ・・・」シズルの相棒、 ナオヤは コーヒーに角砂糖5個目を投入 ミルクをドバドバ入れ始める! 

 「うぇーっ! ナオヤってば、 相変わらず気持ち悪いコーヒーを飲むんだな! ソレはもう コーヒーとは別モノじゃね? ソレとさ、 禁句だぞ?そういうのはさあ? 記憶喪失なのも同仕様もないんだしなぁ?」オレンジの果実水に 氷をたしながら、 レインはボヤく。

 「光魔法の治癒も全く効かないし、 記憶喪失は 仕方ないですね。 あと、 聖女は何人もいてもいいけど 勇者のタマゴの称号を持つ人達が、 切磋琢磨して 競わなけばならないのも 運命というか? 宿命というか? 努力した 勇者のタマゴは、 勇者になれなくても 英雄になれるそうだから、 やっぱりガンバるしかないですね?」セーラは、 スマシ顔で言う。

 「何か他の都市にも、 オレ達みたいな 英才教育組が、 いるそうだぜ? 目的は何だろなあ?」ダークマターコーヒーを 美味しそうに啜るナオヤ。

 「だから? そういうコトを 指導者にバレたらよくないって! ナオヤは、 もう喋るな!」

 「そうよ? ナオヤったら、 最近訓練に飽きたらしくて…、 はあっ…、 私も 魔力量に限界感じてるしねぇ?」シズルも、 元気がない。

 「来月から、 聖剣エクスカリバー探しをはじめるのよね? ドコか決めた?」セーラが 真剣な表情になった。

 「「サウスダンジョン!」」息は、 ピッタリなシズルとナオヤ。

 「お隣の帝国ね! 私達は 豊穣都市デメーテルの近郊、 魔物の森にある 遺跡を狙ってるわ! 」セーラは、 予知夢?をみたらしく ソコの遺跡に いたく期待している。

「4組達は、 氷の大陸狙ってるみたいだぜ? でも、 その前に 解散しそーだけどな?」まあ、 人は人と言うコトで お互い聖剣エクスカリバー探しを、 ガンバろう! と言って解散した。


 午前中は、 来月からの遠征の準備をして カフェには、 昼食を軽めに済ませて行く。

 精霊の泉は、 ウェディングケーキみたく 3層になっていて、 噴水付きの 直径10mはある、 大きさを誇る。

 観光や屋台目当ての人達等で、 いつも静かに賑わっている。

 セーラとレインは、 公園のベンチでひと休みしてから ケーキセットに挑もうとしていた。


… っバッシャーン!!!


ド派手な着水音?がして、 す~っと 女のコが 泉からあがってきた! 周りには それなりに大勢の人達が居るのに、 女のコは さも 何でもない風に、 風魔法でビショ濡れの全身を乾かし さも何でもない風に、 そそくさと カフェに入ってしまった? セーラとレイン以外は、 さも何でもなかったように 動いていく?


「「 何? 」」セーラとレインも、 息はピッタリだね!



 「ねぇ? あなた一人なの? 私は、 このレインの奢りで ケーキセットを食べるんだけど? あなたとってもかわいいし、 綺麗だから 一緒に奢りたいんですって? ココに座ってもいいかしら?」セーラは、 女のコに普通に声をかけた。


 「ええーっ? 突然 ナンパですか? ボクは男の子ですが?」驚きを隠せないかわいい子。


 「男の娘? ゼンゼンいいわよね?」セーラは グイグイいった!


 「まぁ…、 それじゃぁ 遠慮なく…。」本当に 仕方なさそうに、 男の娘は 小声で返事をする。






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