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レジェンドと幼子

 勇者は、 異世界であっても 時代に唯一無二の存在。 聖剣エクスカリバーに認められ 神や大精霊の加護を持つ たった一人のモノだ。

 しかし 世界は広いのだ。 魔物は世界中に溢れているし、 何なら 悪党も星の数はいるだろう? ならば 必然!一定の地域毎に レジェンドは求められる。


 コミュニティの枠


 8歳から10歳の 幼い冒険者限定で、 年単体で一組から 数組の、 行方不明者。 冒険者ギルドはもとより、 統治者たるホワイティング伯爵と衛兵 帝都騎士団の連携体制での、 捜索は 三年間も空振りに終わっていた。

 コミュニティの枠! 有り体に言えば、 お互いのプライド等 もう、 なりふりかまっている場合では、 なかったのだ。

 行方不明者達の縁者だけではなく、 幼子のいる家族等も 焦燥にさいなまれている。

 

豊穣都市デメーテルの雰囲気が あやしくなっていた。



 ロボ馬車を、 冒険者ギルドの馬車専用厩舎に留め置く為、 ハヤトは デメーテル中央冒険者ギルドに入った。

 「こんにちは! ボクは Eランク冒険者のハヤトといいます。 暫くデメーテルに 逗留したいのですが、 何か届け等必要でしょうか?」


ギルド内の一番億で、 誰も並んでいなかった受付には 魔物がいた! ゲフンゲフン! 魔物じゃなくて、 魔物にみえるオジサンのオネエさんがいた!( コワすぎるっ! ガクブルっ!)


 ハヤトは、 一番奥を選らんだ自分に めちゃくちゃ同情と、 怒りを覚えたけど その魔物の見た目を 全部なかったものにスルーすると、 どこかあっちの方に まるなげした! 考えたら 負けなシチュエーションなんだから!



 「あら?っ、 ナンてかわいらしいお嬢ちゃん! 一人で デメーテルに来たのぉ? まぁ、 兎にも角にも!『ようこそ! デメーテル冒険者ギルドへ!』 だわぁっ! こっちにいらっしゃいな♡ 個室で 色々と、 説明してあげるわぁっ! むふふふっ!」オジサンオネエさん(同一人物? 多分もと人族!)は、 ちょいちと 左手をヒラヒラされながら、 二階への階段を 登って行く。

 コワすぎるっ! でも、 行かないと 手続きとか、 ギュンター達から頼まれてるしね? 仕方ないんだ。 二階への階段に 歩き始めたボクへの視線は、 同情なんかじゃないと 考えたい…。 気のせいだ。



 オジサンのオネエさんは、 筋骨隆々な身体を、 ゴスロリひらひらフリルや リボンを たなびかせ(身体全体を包む、 ショッキングピンクのオーラ! 多分だけど ハンパない闘気が、 フリルやリボンをハタメかせているのだろう? )、 2段飛ばしに 楽しそうに登って行くのだ。 何回も言わせて欲しい!


【 コワすぎっ!】心の声 byハヤト


 連れ込まれた? 小さい会議室は 廊下側も、 窓側も 曇りの一点もない 透きとおったガラス製だ。 流石 豊穣都市!



 「あーっとぉ、 アタシは Sランク冒険者の ドロシーよ! あだ名だけどね?(ウィンク っ! ガクブルっ!) ええーっ? 今 ウィンクに 失礼なコト考えなかったぁ? むふふふーん…、 まぁいいわ! とにかくドロシーと呼んでね? お嬢ちゃんは 一人なの?」ドロシーさんは、 心配を隠さず 尋ねた。 本当に 見た目以外は 半端ない強者であり、 良い先輩冒険者なんだろう。


「ボクは、 Fランク冒険者の ハヤトです。 お嬢ちゃんじゃなくて、 りっぱなオトコ! ハヤトと呼んでください! ドロシーさん!」ちょっと 必死感出たかな?

「そして、 大人の冒険者二人とパーティーを組んでいて 一緒に冒険者の旅をしています。 但し、 大人の二人は 色々大人のジジョウガアッテ 何日かは、 ボク一人で デメーテル観光や、 薬草採取の依頼等したいんです。」ボクも 正直に、 現在の状況を説明した。


「ああーん! オトナのジジョウねぇん? わかり過ぎるわん!!」身もだえるドロシー!!

エンシェントドラゴンのブレスより、 コワすぎるドロシー! ボクは、 何だか意味不明なひたいの汗を 清潔な白いハンカチーフで、 笑顔で拭いた(笑顔が 引き攣っていませんよう!)


「何だか オビエてない? ハーくうん? 今 このデメーテルは、 幼い子供には 厳しくて危険な状況だけど、 フショウSランクのドロシーオネエさんが、 バーくうん♡は 絶対守り抜くから、 安心してちょうだい! おびやかされたりしなくて イイノヨん♡! 」


…絶句!!


何か? ドロシーさん(生物学的に 雄)に ロックオンされてる? ボクっ! 



 何やかやで、 ロボ馬車の手続きも終わり デメーテルの行方不明問題等説明も終わった。


 

「さぁ、 もう ココからは、 無礼講で 美味しいゴハン食べに行きましょうん♡(イチイチつく ♡マークが コワすぎ…シクシク…) もう一人紹介したいコ(?子?! 娘?)もいるしねん!」ドロシーは、 ウキウキと 立ち上がる。


拒否権は、 ないんだ…キッと……シクシク  

  

二階から、 無事に生還したボクに 冒険者ギルド内の人達は、 生暖かい目をなげかけてくれた

。 もう、 腹をくくるっ! ボクは りっぱなオトコの子なのでっ!!




 「今ねぇ? ココ豊穣都市デメーテルには、 レジェンド級の ツワモノ達が、 揃っているのよん! 状況的に 不謹慎なコトは、 色々考えて行動とかしないと何だけどぉ…、 ハーくうん♡には、 ものごっつうい お勉強になるわよん♡!」ドロシーさんのターンは、 果てしなく 続きそうだ… … チ~ン? 効果音? BGMは、 いらないよ……シクシクな ボクだ。 

 

 読んでくださりありがとうございますm(_ _)m

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ブックマーク4つ! 本当に感激です。 これからも ガンバっていきたいと、 モチベーションになりました! 本当にありがとうございますm(_ _)m

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