ミカズキムネチカ(聖剣)
スコットは、 頑強なガタイに似合わないロマンチストだ。 腰に佩く日本刀を 毎日手入れする。 自己修復機能付きなので 鞘に納めれば手入れ不要なのに・・・。
スコットは、 毎夜愛剣と語らう。
【 ミカズキムネチカ 】
9日目 大河のほとり
「ハァッ! シッ!」スコットが、 血抜きした 2メートルの魚の魔物を、 放り投げたあと 5連切りをキメた。
ポトポトと 3枚下ろし、 身はサクになり スコットの狙い通り まな板に、 キチンと並んで落ちた!
「「 パチパチ!」」ギュンターと ボクは、 拍手をする。 曲芸だよ!
「このやり方が 刺し身には、 最適なんだぜ? ヘン!」胸を張り 得意満面なスコット。
…ハテ? 聖剣のミカズキを ソンナ使い方するの? ちょっと違う気がする?
「魚は、 釣りあげれば 魔物でも、 消えないからな! この場所は 大帝国でも穴場の、 釣りポイントなんたぜ! 最低2日は、 ココラ辺で 魚と海老を、 捕獲する! コレは 決定事項だからな?!」フンスと 鼻息荒く宣言する、 スコット! 別に異存なしだよ。
午前中から、 3人で 魚釣りだ。
「ウナギが釣れれば 蒲焼きが出来る! ハヤト釣れよ? ガハハハっ!」
「静かにしなきと 釣れないんじゃないの?」
「一応 魚でも魔物だからな? 話し声等で逃げんさ! 何なら ハヤト位の子どもなら、 一口で パクリと、 エサにされっぞ? 気をつけろや!」何て物騒な 魚釣りだ!
少し先の 岩場には、 ギュンターが カニカゴの罠を 仕掛けている。 釣れた小型の魚の切り身が エサになっている。
「この河のこの穴場は、 海水と真水が ウマい具合に、 混ざっているから 海の魚や、 甲殻類 貝もオヨイできてるぞ!! 海鮮料理の 宝箱の場所だぜ!」昼ごはんの 刺し身と、 カルパッチョ! 超美味しかったから 夜は、 是非 海鮮バーベキューが 食べたい!!
3人は、 ひたすら 魚釣りにいそしんだ。
「結構釣れたよな? ギュンターっ! そっちには どんな塩梅だ?!」
「おおーっ! カニと 海老! アワビ祭りだ! デッカい ウニも、 捕まえたぞ!」ギュンターは、 バスケットボール大の ウニを、 槍で突いたのを そのまま、 掲げて見せる!
異世界、 ハンパないデカサイズ!! 食いでがありそう!
「ハヤト、 この穴場は 秘密だぞ?!」ボクは、 頷いて サムズアップした!
夕方、 早目に バーベキューの準備!
大きな台に 炭火が絶好調な、 いい感じ!
おのおの 食べたい食材を、 網に並べる!
「ハヤトは、 野菜も食えよ?!」スコットの突っ込み。
「海藻の 酢の物食べるよ!」スコットは、 ニヤリと笑った。
バーベキューに、 食材を並べつつ お刺身を食べる! くうっ! 10歳の味覚に 山葵は、 キツイぞ! でも いい!!
ウニも 岩塩を、 フリフリして パクり!
たまらんっ! スプーンで ウニを食べる! 何て贅沢! 焼きウニと 生ウニ! パラダイスムーブ! ウマいよぉーと 叫びたい!
3人は、 暫く 無辜で、 開設に挑んだ!
「っプハっ! このビールのタメに 生きてるぜ!」冷たいビールを スコットは、 本当に美味そうに飲んだ!
「私も、 とっておきの ワインを開けました。 赤と白、 テーブルにグラスを おいたぞ?!」綺麗なグラスの中のワインは キラキラと誘惑する!
「ハヤトも ワインの二杯くらい、 普通に飲めや!」まあ、 この世界では 飲酒に、 年齢制限はないけど 今夜は飲んじゃえ!
「あっ! アワビにアウ!」ワイン ウマシ!
のんびりと 時間を、 バーベキューで楽しんだ! 至福だ!!
時々 バーベキューの匂いに釣られた、 魔物が出現するが SSSランク冒険者の、 剣に秒殺されて ドロップ品になった。
ハグレの 牙イノシシのドロップ肉は、 速攻で バーベキューに! 芳ばしい焼けた肉の匂いは、 暴力的に 食欲を増す!
「ハヤト? お前 オレ達並に食うよな?! ドコに そんなに入るんだ?」
「ムグモグ…むぐ…。 ボクのお腹は 美味しい料理を、 魔力に変換するんだよ 知らんけど…。 まぐモグ! あー美味しい!」
「「 ま、 ソンナもんか! 」」アレ? 納得するの?
ボクは、 超満腹に なって、 焼きマシュマロを モグモグしながら、 寝落ちしたらしい。 不覚! 何と チョコの付いた焼きマシュマロの串を、 握りシメテ ベッドに寝ていた。
まぁ、 汚れた寝具は 部屋から出れば、 自動で 新品にキレイになるけど、 食い意地がね 恥ずかしいよ!
未明に目覚めたボクは、 チョコマシュマロを パクりと食べて、 浴室にいき シャワーを浴びて、 お風呂につかった! あー極楽ごくらく…行ったことないし、 暫くは行きたくないケド…、 ふふふっ!
さっぱりしたボクは、 もう暫く寝ることにした。 いーい気持ち!
「「「 おはよう! 」」」3人で 朝の挨拶! コレ大事!! どんなに親しくっても、 親しいからこそ 日常の、 何でもない挨拶は
心をポカポカさせるからね!
朝ご飯の 海藻の味噌汁は、 青が引き立って よい香りがして、 ほんわかおいしい!
パン派のギュンターは、 普通に焼き立てパンと味噌汁! タマゴやきに ケチャップ(笑) 浅漬け野菜を ポリポリ食べる。 ほんわか!
ボクは、 三杯どんぶりで 白メシをおかわりした。 成長期! 胃袋は 底なしだぞ!!
「こりゃあ! ハヤトの胃袋対策に 魚貝類を沢山、 捕獲しなきとな?!」
「大漁目標ですね!!」
「うん! ボクも ガンバる!!!」
3人は、 節せと 漁にいそしみ、 それぞれの アイテムBOXには、 相当多量な 海産物が、 ストックされた。
オークの一団が 襲って来たが、 分殺 ドロップ肉等になる。
「ソロソロいいかな? 思わず 5日も、 漁をしたな?」
「楽しかったし ワインもすすんだ!」
「タコ焼きも 美味しかった!」
「「 ハヤト 胃袋が本体だろ?!」」しっ 失礼な! ハズレても いないかもだけど?
「「「 ハハハっ!」」」とても 楽しかった!
パカパカ ポクポクと、 ロボ馬車は行く。
✧前方で 商隊が、 山賊団に 襲われています。 負傷者多数!✧
「ハヤトも 気づいたか? 急いで山賊団を 捕縛しよう!」ギュンターと スコットは、
風のように 走り出す。
「ボクも行く!!」
「「ハヤト? ついて来れてる!」」ギュンターと スコットは、 同時に笑った!
「アト 3分だな? 持ち堪えてろよっ!」3人は ギアを上げて、 加速した。
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