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オークな貴族

 容姿には、 品格が現れる。

何故が、 この世界では ハッキリ映る鏡が高価だ。 色々なアーティファクト魔導具や リアル日本にあるような、 食材や料理もあるのに・・


  side ダルメシアン


 「聖女を連れて来い! オレの妾(数十人)になる 聖女を連れて来ないかっ!」ダルメシアンは、 ワザと ナイフで付けたキズを、 大仰に 包帯で、 グルグル巻にして 担架で運ばれて来た。

 ダルメシアンとグルの 医局長は、 俺が呆れているのだから マワリは、 全員バカだと 考えているだろうな…。 全く、 このオーク野郎ダルメシアンの付き合いも ソロソロ終わりにせねばな? もう、 帝都での 活動資金も、 貯まったことだし…。 医局長は、 自身の考えとは 真逆の言葉を繰り出した。


「次期様! たまたま聖女様は ロワ山の麓まで、 奉仕活動に出られて お留守なのです

。 今回ばかりは、 神官の治療魔法にて 御身体を、 治されますように。」跪いて話す。


「本当だろうな? まさか、 また拐われたりしていないだろうな?」医局長は、 ギョッとした! マワリには、 神官や 私兵等、 何人もいるのに 過去の悪行を、 自ら仄めかすとは! このオーク野郎ダルメシアンは、 鳥頭にも 程がある!!



 そう12年前、 大聖堂で 聖女のタマゴ誕生の神託があった。 その情報を ついダルメシアンにもらした医局長。 執念深く 欲深いダルメシアンは、 一年近く情報を掻き集め その聖女のタマゴを、 攫って来たのだ。 

 たまたま、 魔物に襲われていた 馬車を救助しようと奮戦したが、 敵には 逃げられ馬車の乗員は、 隠されていた幼女の他 全滅したと得意気に、 大聖堂に報告した。 

 大聖堂は、 幼女が 神託の聖女のタマゴだと知り、 当時の医局を 新築の病院に移した。 神託時より、 聖女のタマゴが 成長したのち、 治療活動を 補助できる拠点造りとして、 設計し 建設していたのだ。


 真新しい病院の寮で、 神官達に養育され 幼女は育つ。 驚く程の 治癒力は、 幼女ながら 神官10人分程もあった。


 エテルナを治める 伯爵の長男ダルメシアンは、 遊び仲間の神官を コネと金を使い、 病院の院長にすえてしまう。

 後は、 甘い汁は 吸い放題だった。

幼女は、 奉仕活動と 安全確保の為と、 一般社会から 隔離して、 育てられた。

幼女の治療能力により、 大病院になっても すり込みされた習慣に、 少女になっても ひたすら真っすぐ奉仕活動をする日々を、 過ごしていた。 面倒くさい院長を 嫁に押し付け、 医局長という 権威だけの仕事で、 楽な暮しを謳歌していた医局長だったが、 ある日 事件は起きた。

 オーク貴族のバカが、 聖女のタマゴを 突然抱きすくめたのだ!! 驚いた少女は、 医局に逃げ込み 大泣きをした。

 医局長も、 憤然と バカオークに抗議した。


「養育した幼子が 成長し女になる時、 オレ様の妾にして 何が悪い!! 今日は このまま帰るが、 また来る!」バカは開き直った。

 聖女のタマゴの 幼女の頃からの、 当然の報酬や 大病院ゆえの賄賂等、 大金の横領だけで ガマンすればよかったものを!

 オーク頭のダルメシアンは、 ソレから幾度か 治療に来たが、 聖女のタマゴは ドアの前で治療してしまい、 オーク頭を避けていた。 そのせいで、 キッと 家出したのだろう。


 医局長は、 ダルメシアンの私兵に、 エテルナの街中を 捜索させていた。 ダルメシアンには 隠して。



 

 ボクは、 スピカから おおよその報告を受け、 大病院に 潜入する。

 悪事の 証拠集めだ。

スピカは、 自らヒューマノイドになり 治療用ホムンクルスとして、 ボクと共闘する。 

 リーナは、 スコットと クッキーを焼いたり、 男の娘に 変装してラン、 ショッピングをしたり楽しそうに 過ごしている。


上手くいくかな?

 読んでくださりありがとうございますm(_ _)m

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