表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

135/140

潔癖症と愛撫

  OCD的潔癖症 と 愛撫

 他人との接触 は、 考えられない。

 エリカ(フィアンセ)が 他の男に接触?

 絶対に ありえない!

 

   

  花火大会当日


 観客の一人

 ブルースター(婚約者)は、 シャンパンで 酔い潰れてしまった。  興ざめである。

 エリカは 夕やけを見上げながら、 小さく響く 不審なテノールに 心が震えた。


「エリカ…、 コッチだ…。 エリカ…。」

 ディフェンバキア国の第2王子 アイン・ユ・ディフェンバキアは、 今夜 エリカを奪い返す!!


「いけないわ…、 いけないコトだわ… …アイン。 わたくしは…、 ブルースター様の婚約者なの… …。 もう 結婚式の招待状も出したのよ。」ポロポロと 頬をつたう、 エリカの涙。


「帝都の片隅で 静かに暮らそう? 帝都なら 大勢の人々に紛れて ドコよりも潜伏に気付かれないよ。 華やかには 程遠いけど、 楽しくは 生活できる。」アインは 第2王子という肩書きを、 エリカ(女)のタメに 捨てるつもりだ。

 しかし… …。

 エリカは、 ソレは 嫌なのだ。 小国ではあるが 第2王子なら、 王位継承のチャンスもある! エリカは、 第2王子が好きなのだ・・・そんな女がエリカだ。


 ブルースターは、 ボンヤリした意識の底で 二人の話しを 聞いていた。

 ??? エリカと第2王子? 裏切り?


「もう 最後のチャンスなんだ…。 一緒に逃げよう?!」エリカの好きだった テノールが囁く… …

 火遊びは 楽しかった。

 人目を偲ぶ フィアンセを裏切るエキセントリックな時間… …は たまらなかった。

 潔癖症なフィアンセは 5歳で婚約してから、 恋人繋ぎまで 10年もかかった。

 潔癖症なフィアンセは、 初めての接吻キスを宣言して 花火大会へ、 誘ってくれたのにもカカワラズ! 勇気を振り絞るタメに、 シャンパンを何杯も あおっていた。 

 そして 隙をつくったフィアンセ。

 

 エリカは、 ファーストキスは とっくに、 第2王子アインに アタエテいるのに・・

 アドケナイ可憐な見た目の 美少女エリカ、 狡猾な女の表情など 欠片も出さないエリカ。

 アインが 第2王子の肩書きを捨てると、 囁いた時点で 大金持ちの豪商の嫡男、 ブルースターとの結婚式の日取りを決めたエリカなのだ。


「ブルー 大丈夫? もうすぐ 花火があがるわ! ブルー。」アインの目の前で 冷たいレモン水を、 口移しでのませるエリカ。


「えっ? エリカ?」アインは 信じられなかった。 目の前の光景は 信じたくなかった。

 有名な潔癖症のブルースターが、 恋人繋ぎをした時 アインは、 歯噛みをした。

 しかし、 ブルースターなら エリカは、 ケガされないと タカをくくっていたから!

 婚約など 形ばかりで、 潔癖症が災いして 破綻すると 安心していた。

 なのに?

 潔癖症のブルースターの 喉が動いた!

 ブルースターは、 他人であるハズの エリカの口移しのレモン水を 受け入れたのだ!

 目の前の光景は 普通に、 恋人同士の 愛のカタチ ラブラブカップルのソレだった。


 蹌踉めく両足と 打ちひしがれた心。

 アインは 陽光を失くしてしまった。

 何故か? 人のモノ(婚約者)を欲した罰?

 何故に? 人の場所(夫という)を奪おうとした罰か?

 潔癖症など、 愛の前では 無意味らしい・・


「お 女なんてっ! もう 信じない!」

 アイン・ユ・デェフェンバキアは 季節外れの、 スノードロップも咲く カタバミの上に寝転んで夜空を 暗い空をみあげた。



 この夜に・・

 ブルースターは、 潔癖症を克服した。

 エリカとの結婚式は、 後日 取り消すつもりだ。

 エリカは、 裏切りモノだ。

 そう…、 ブルースターは エリカの愛撫に、 酔ったふりをして 応えていた。

 純真な恋心は、 落とした ガラス細工のように、 粉々に砕けた!

 10年間! アタタメていた恋心? 裏切りの発覚で 木っ端微塵さ!

 ブルースターは、 目と心を閉ざして 泪を一筋流した。



… … ヒューっ!

 独特な 雷笛が 夜空を引き裂く!


… …ドォーン! 

 腹の底に響く 打ち上げ花火!


… …煌めく閃光 夜空に芍薬や薔薇をカタチどる!


 イメージ!の力!  芸術的センスの力!

 

 刮目に値する 一瞬の・・・




 紆余曲折 千差万別 七転八倒? 甘く 刹那く? 打ち上げ花火は 若者たちに降りそそぐ。






 









 読んでくださりありがとうございますm(_ _)m

 いいね★ コメント等も沢山お願いしますm(_ _)m

 ブックマーク喜びます(≧∇≦)b


 次章からは、 戦闘シーン連発! 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ