恋人繋ぎからの…初エッチ
ヤバい心拍数
泳ぐ目
・・・
ヤルっ!
花火大会当日
side アオハルの機微
恋愛時には、 野生の闘争本能が 脳を支配するらしい。
夕刻前の花火大会会場は ユラユラと陽炎のような、 ピンク色の闘気が おおっっていた。
恋人繋ぎのカップル。
ぎこちなく 手を繋ぐカップル。
あと もうひと押しで、 手が繋げそうな二人!
まあ…、 花火大会と言えば デートだし。
「リア充なんかっ! ぶっ爆すりゃあいいんだっ!! おれなんか… おれなんか…(T_T)」
まぁ…、 がんばれ(笑)
「先輩がね? 教えてくれたんだよ!」ナニやら力説しているのは、 花火大会に男ばかりで ゾロゾロと、 ムサいグループのイ・ワン。
「花火大会会場をひたすら歩き ピンときた女の子に、 バラの花を一輪あげて 交際を申し込むと、 成功するんだって!! フラれても ケナサレても、 突き飛ばされてもメゲないで OKをもらえるまで ナンパをするんだって!!」
… … … コレ? イ・ワンのバカっぽいぞ?
「「「「「「「「「「 ヤルぜぇ!」」」」」」」」」」と、 バラけるオトコども!
ひゃぁ〜っ! アオハルっ!
チナミに このグループから、 数人もの リア充が出ている(吊り橋効果?)
イ・ワンも かわいい彼女が出来ていた。
「きっ…キスまでなら……。」ココナ(13歳)は、 蚊の無くような フルエる返事をした。
憧れの壁ドン!!(両腕)からの アゴクイ!
もう 頭の中は、 真っ白で 腰が抜けそう!
いつも 絶え間なく喋っていた二人が、 ピンク色の闘気に エッチ促進ホルモンに、 あらがえるハズもなく 甘く流されていった。
「覗きみたいで ヤだなあ・・・」花火大会運営委員会の手伝いで、 警ら中な バサラは、 シラチ湖中央に設置された 壮麗な睡蓮を一瞥。
「2時間位 昼寝するらいからな?! 仮眠じゃなくて 昼寝だって?!」スコットも 首を傾げる。
2時間 警らするスケジュールだしィー! と スコットとバサラは 青春の群像を、 仕方なく 観覧するのだった。
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