スパダリ と サスピシャス
第6感
愛の力
花火大会当日
シララン釣りフェス最終日
早朝
エデュワルドの鼻腔は、 不快きわまりない臭いに悲鳴をあげた。
粗末なベットの上に 寝かされているらしく、 エデュワルドの全身も 痛みに悲鳴をあげている。
激しい苦痛の中目覚めて、 エデュワルドは 驚愕する。
痛み?など、 庭先で転んだ時位しか 味わったことがない。
エデュワルドは 困惑する。
泣き叫ぶコトも出来ない 苦痛の状況に、 エデュワルドの思考は 冴えたままだった。
side スパダリ シララン伯爵
早朝会議
釣りフェス最終日の花火大会へ向けて、 最善の対策がされていた。
打ち上げ花火は、 都市付近なら 家の外に出れば、 美しく眺めることが出来る。
貧困層だろうと、 夜空に咲く 大輪の夢は、 公平に 希望に輝くのだ。
but、 ナイヤガラという 特別な名前を持つ花火は、 シラチ湖でしか観られない。
世界中で一番小さい湖 シラチ湖は、 花火大会の 数分間だけ、 世界一 美しい湖になる。
「害虫駆除班は、 昨夜から 一年分の薬草を、 燻しております。」
「雑草も 昨夜、 湖周辺を 終えております。」
「街灯班は、 花火師の指示通りに 点灯と消灯訓練を済ませております。」
次々と確認される 花火大会運営委員達の、 報告に シララン伯爵は 破顔した。
パチン!!…伯爵の指が 大広間中によく響く。
「各自 問題が起こったら、 些細な事でも 「 ホウ・レン・ソウ(報告連絡相談) で対応するのだそ! 明日、 気持ちよく打ち上げのバーベキューをしよう!」引き締まった表情の シララン伯爵は、 スパダリの笑顔だった。
シララン伯爵領では、 一番有名な独身漢は、 3K(高身長 高学歴 高収入)な上に、 政治力に余裕があり 抱擁力も抜群! 家事や育児は苦手だが、 子どもの為なら ガンバれる(運動会にも参加する)、 完璧な29歳だ。
そして、 夜 ベッドの中では、 いつも孤独だ。
「シャナ…、 すまない。 私達のエデュワルドは 今年もまだ…みつからないんだ…。」
シララン伯爵の嫡男、 一人息子のダーミアンは 今年で10歳になる。
青髪で青瞳、 やや日に焼けたような 健康そうな肌と、 低身長。
「生まれた時 一度抱いただけで、 帝都に三ヶ月間も 仕事に出てしまった。 帰還した私を出迎えたのは ダーミアンを抱いた乳母メイサだった。 シャナと エデュワルドと名前を考えていた赤子は、 抱いた時 泣き止んでくれたな? 三ヶ月後に抱いた ダーミアンは、 火がついたように泣いたのだ。 私は そんな赤子に、 エデュワルドという名前は つけられなかったよ…。」
スパダリの伯爵は、 赤子ダーミアンに 罪はないと考えている。
しかし、 すり替えられたであろう赤子と 出産2日目に、 突然亡くなった妻シャナを 一日も忘れられない。
スクスク育つダーミアンは、 育つ毎に スパダリの伯爵のHPをエグッた。
一瞬 曇った表情になるスパダリの伯爵に、 メイド長メイサの虹彩が やはり一瞬暗転した。
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一日24時間しか…ない。
睡眠が 4時間をきったなら、 体力も気力も回復出来ないらしい…。
ブラック過ぎて 笑える勤務。
大キライな [ ネバギバ ]の文字が、 何回も浮かぶよ。
ネバギバ…、 ふふふっ
少し 疲れたです。