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打ち上げの音

 釣りフェス最終日

 

メインイベントは 花火大会


  花火師は 魔法使い


 釣りフェス最終日

 午前中 表彰式

 大物釣り優勝  釣り師ペシュー

 数釣り優勝   釣り師ペスカ

 総重量釣り優勝 釣り師ヤーク

 総合優勝    釣り師ヤーク

 毎年 一番盛り上がらないのは、 この表彰式だ。 何故なら 毎年同じ内容だから。

 そして、 表彰式が終わった直後から 釣りフェスのメインイベント 花火大会の準備が始まる。



 花火! それは 究極の魔法!!

 花火師は、 大魔法使いの中でも 全大陸中、 崇拝される存在だ。

 究極の殺戮魔法等は 無粋。

 同じ極大魔法であるなら、 美しく 繊細な 芸術的花火の魔法!

 スターマイン(大花火師)の弟子、 10歳のココは、 いい加減 ウンザリしていた。

 スターマインの長話は、 耳にタコが出来るほど 長年きいてきたのだ。

 

「父さん、 花火師が 5人もまだ着いてないんだ! 喋ってる場合じゃないだろ!!」気色ばむココ。


「5人は厳しいなあー、  ココが デビューするか? 今夜。」


「俺はもう、 5歳の時から 花火大会で、 こき使われてるよっ!」


「俺じゃあなくて 私だ! ワ タ シ! 客商売なんだから、 男でも 私と言いなさい。」


「オ ヤ ジ!!  バカなのか? 状況 最悪なんだぞ! 花火師5人のカバーなんか、 どうすんだよっ!」


「何とかなるだろう。 多分。」


「なんねぇーよっ!」


 昨夜から、 花火師親子は 同じ内容で、 口論している。

 特大の究極魔法 花火は、 全く戦闘には 役にたたない。 

 つまり、 よほど運良く 継続的に使ってくれる、 スポンサーがいなければ 食べていけないのだ。

 芸術では お腹は膨らまないし、 生活資金は稼げない。

 ノーテンキなスターマインは、 生活力のなさから 妻に捨てられた。

 

「ココ、 男の子何だから あのバカ(父親)をお願いね?」ソレだけ言い残し 母親は、 四人の花火師と 隣国へと去った。(離婚成立)

 一月前 突然だった。

 前々から、 母親は 父親に通告していたらしが、 ノーテンキな父親は 愛(夫婦の)を信じていたらしい。

 俺は、 ここ 二ヶ月位、 生活費を稼ぐタメに ダンジョンに潜ってたから、 離婚直前まで よくわかってなかったんだ。

 両親の関係が 破綻していたことを。    


 一応 各ギルドに求人票は出していた。

 しかし 花火師なんて、 一ヶ月や其処らで 見つかるハズもなく、 現在に至るのだ。

 シラランの 釣りフェス運営にも、 事情は連絡していた。

 統治者の伯爵でも、 花火師は みつけられなかった。


「真っ白い灰になっても ガンバるしかないなあー。」スターマインは、 シララン伯爵の差し入れ 魔力回復用ハイポーションを、 達観して眺めると 昼寝を始めた。

 今夜 花火とともに、 燃え尽き運命なのに 何故眠れるんだよっ!

 ココは、 もっと早くに 家出しとくんだったと、 今更ながら 泣けてきた。




 side漁師ソウタ

 表彰式が終わった直後、 後片付け中 一時間休憩をもらうと、 一生懸命走り出したソウタ。

 宝飾品店に入ると 金の指輪を買った。

 つやけしの金の指輪は、 小さなケースに入れて貰った。

 今夜の花火大会が 最初で最後のチャンスだ!

 ソアラは、 明日には また、 冒険者として シラランを出てしまう。

 ポケットに押し込んだ 決意と、 ソウタは 花火大会会場へと 走って戻った。




 sideスコット

 表彰式の時間、 ファフナーの一件を説明されたスコット。

 初日に 魔力を使い過ぎて、 今朝まで 眠りコケていて、 昨日は 活動外だった。

 

「年甲斐もなく・・・。」文句を言う 気力もでなかった。



 

 ハヤトとバサラは、 早朝から シララン周辺の大型の魔物を間引いていた。

 夜の花火大会が 安全に出来るよう、 あらかじめの安全対策をしていた。

 シエルも ギュンターと組んで、 反対側で戦闘している。

 黒竜の失踪?は まだ、 誰にも話していない。




  

 






 

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